わかりやすい文章〜1文レベル編〜
記事の目的
コミュニケーションを円滑にする日本語を理解する。
この記事はコミュニケーションの8割に役立つ内容(のはず)
「日本語 文法」と検索すれば、くわしく解説したサイトはたくさんあります。
しかしこの記事では「連体修飾語」「格助詞」など難しい用語を使わず、かつ個人的な体感で「この点を押さえれば誤解が生じるコミュニケーションの5割が改善ができる(はず)!」というポイントに絞って書こうと思います。
最低限「誰がなにをする」「なにがどんなだ」をはっきりさせよう
文章にする前に
・誰が、何を、どうする
・なにが、どんなだ
を整理しておきましょう。
あとはこれを公式的にあてはめて文章にしましょう。
例えば以下になります。
・Aさんは書類を提出した
・Aさんの言うことは不正確だ
次に「誰・何に」「いつ」の情報があれば付け足しますが、これは以下のように公式的に決めてしまえばほぼ対応できます。
例えば以下になります。
・Aさんは昨日書類を提出した。
・Aさんは昨日Bさんに書類を提出した。
・Aさんは明日ポストに書類を投函する。
わかりにくい文章になるのは整理不足と詰め込みすぎ
わかりにくい文章というのは上記のような「誰が何をする」が整理できておらず、かつ「誰が何をする」のセットが1文にたくさん入ってしまうパターンがほとんどです。
ほかにも「それ」「これ」「あれ」などの言葉も注意して使わないと何を指しているのかがわかりにくくなるので注意が必要です。
よくない文章を挙げると、
「Aさんは昨日書類を提出し、Bさんはそれを確認し、受理された。」
上の文章では
「Aさんは提出した」
「Bさんは確認した」
「書類は受理された」
と3セットの「誰が何をする」があります。
しかも最後の「受理された」のは「書類」であり、省略されているうえ「受け身」という形になっています。
「書類は受理された」に関しては「Bさんは書類を受理した」と意味は同じですが、英語の受動態で苦労したのと同じで直感的にわかりにくくなります。
また「『それ』を確認し」の「それ」というのは、ほぼ「書類」と思うでしょうが「Aさんが提出した様子」かもしれません。
この違いにより、表現している光景が違うことがおわかりでしょうか。
「AさんがBさんに直接提出し、Bさんの注意が書類に向かった」光景
「Aさんが提出箱のようなものに書類を入れて、Bさんは遠巻きにそれを見て確認しに行った」光景
2つの光景が考えられます。
考えすぎ!と思うかもしれませんが、実際にはこういうすれ違いがよく起こるので注意が必要です。
1文には「誰が何をする」は1セットにすべき
先ほどの例でいうと
「Aさんは昨日Bさんに書類を提出した。Bさんはその書類を確認し、受理した。」
とすると、「誰が何をしたのか」が誤解なく理解できます。
また「Bさんに」とつけることで、考えられる光景を確定できます。
誤解はちょっとした手抜きのせい
以上のようなことはそれほど手間がかからずできます。
表現するほうも、長々と文章を書くよりも端的に書けるので、書きやすくなるのではないでしょうか。
こんなちょっとした工夫で、誤解がだいぶ減らせると思います。
ぜひ使ってみてください。最初は意外と難しく感じても、毎日使い続ければ自然と身につくはずです。
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