うつで妊娠した話④

令和に入って入籍し、夫婦二人でできる範囲で妊活をしている最中、何とか、基礎体温が上がってきてちゃんとしたグラフっぽくなってきました。この時が2019年5月下旬。

この時の月経前症候群がいつもと違っていました。いつも眠くてだるいのですが、この時はとにかくだるいし眠いしトイレ近いし腰痛いし。結婚式前だったのもあり、準備につかれたのかなと思っていました。ちょうど産休明けの担当医が戻ってきてくれて相談し、眠いのはよくなっているんだろうけど、やっぱり入籍、結婚式のイベントで緊張して疲れてるんだろうとのことで、結婚式が終わったら薬を減らしていきましょうと。久しぶりのノーストレス受診に感動しました。やはり担当医の相性は重要です。

そんな折に見つけたのがこのコミックエッセイ。

「なんてタイムリーな内容なんだ!」と思って購入。ですが、これを読んだ第一印象は妊娠することが若干怖くなりました。

うつ妊婦を受け入れてくれる病院が限られているということ、作者さんの体調が明らかに妊娠して悪化していること、うつ妊婦は倒れる確率が高いこと、が読んでて心配になりました。

ただ、この作者さんの妊活中の体調からして「この体調で妊活をよくできたな…」というのは前提にありましたが…この時の私の体調よりかなり悪いみたいだなと思いました。また、序盤読んでいて「漫画上の演出かもしれないけど、うつにしては気分のムラというか起伏というか、激しいな」と思っていましたが、その後、双極性かもしれない、という記述があったので、なおさら自分自身との体調や心境の違いがあったのかな~と思いました。

ただ、うつ病でも薬を飲んでいても妊娠して大丈夫、という認識だけだった私は「そんな甘いもんじゃない…!」と認識するきっかけにはなりました。それに、分娩施設を調べたり、産後どうするかという先のこと(里帰りするのか、ここで産むのか、サポートはどうするか)を事前に調べることができました。

そしてふと、気になったのが、作者さんが体調がさらに悪化した時、妊娠検査薬を使ったら妊娠していたということ。まさに、自分がこの時、生理前だから、結婚式前だから、というのがあるからか、体調が悪くなっていたのに重なり、もしかして妊娠しているんじゃないか?と思いました。この少し前にちょこっと出血はあって「あー、生理くるかなー」と思っていましたが続かず、それは着床時の着床出血なんじゃないのか?と思い当たり(旦那は一切信じていなかったですが)、生理も若干遅れていたので使ってみたら陽性。ちょっとフライングだったので朝一の尿の方が反応がいいと聞いて、朝4時に起きてしまったときに調べたので、もう寝れない。そして、旦那を起こしてしまうという。この時はうれしくて興奮していました。

そして、一呼吸おいて「病院どうする!?」となりました。

基礎体温を指示されたクリニックは分娩施設がない(妊婦健診はしてくれるけれど)、本院で分娩できるけど個人の産院(ご飯やサービスがとても良くていいなと思っていた)なので、精神科はない。前述のコミックエッセイのおかげで市内の病院を調べていたのですが、すぐ通える範囲で精神科があるところは市立病院のみでした。ただ、クリニックで妊娠前に事前の検査などをしていたため、もう一回やることになるな…と思ったことと、総合病院の待ち時間が長くてこの体調で行くのがキツイ、と思い、とりあえず今まで通っていたクリニックに行きました。

結婚式前に確認しておかねば!とおそらく妊娠5週すぎに行ったら「早い!何も見えないかもよ」と注意を受ける…結果、胎嚢だけは見えて一安心でした。先生に抗うつ薬の相談をしたところ「今の時期は赤ちゃんに影響が出やすいから、できれば減らしてほしい。そこは精神科の先生に相談してほしい」と言われました。減らす予定だったので、減らすことはできるだろうとのんきに考えていました。「また次は2週間後に来てね」と言ってもらえて「とりあえず通っていいんだ」と安心しました。ほっとしたのか、この頃からつわりが出現(早い…)この頃はまだ胃もたれする、ちょっと気持ち悪いレベルでした。

結婚式は何とか食事はとれましたが、この後の新婚旅行は国内だったので自己責任で行きましたが…食べれるものに苦労しました…幸い?場所が北海道だったのでラーメンは食べられましたので、ひたすらいろいろな種類のラーメンを食べてました。海鮮系も食べたかったー…あとは移動はあまりせずにホテルとかでのんびりしていました。旦那に申し訳なかったですが…

あと、うつ妊のコミックエッセイを読んで、知ったのは自立支援医療制度。

通院にかかる費用が1割になるという制度なのですが、この時点で2年近く通院していましたが、恥ずかしながら全く知らなかったです。1回の受診で1400円+薬代2000~3000円+交通費だったので、相当額かかっていました。障害者手帳のことも漫画で説明があって、保育園の点数に入るそうです。これを読んで、市役所で書類をもらい相談しました。

結果、手帳は現状の体調では申請は難しいけど、自立支援はできる、ということに。手帳の申請が仮に通ったとして、看護師として今後復職する際にそれが障害になってしまうかもしれない、とのことで(そもそも判定が微妙だけれど)しかし、通院費が安くなったのはかなりうれしかったです。というか、誰かもっと早く教えて!!

薬の方は担当医が産休明けなのもあり「今の時期はできるだけ減らしたい」と2カプセル飲んでいた薬を一気に中止することに。もし、体調が悪くなったら自己判断で1カプセル再開して!と指導されました。これは私が勝手な判断をしない、担当医の判断で以前も調整したことがあったので、一任されましたが、誰もがこう指示されるわけではないと思います(友人の件もあるので)「減らしててもよかったのに」という感じでしたが、勝手なことをするのが嫌で、さらにうつ妊のコミックエッセイでは「うつ妊娠で勝手に薬をやめてしまうのが一番危険」という記載があったのもあり、なおさら自己判断できなかったです。この時点で2019年6月中旬ごろで、妊娠6週くらいでした。

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