うつで妊娠した話⑥

母子手帳をもらい順調でしたが、ここで分娩予約に悩まされました。

抗うつ薬の方は1カプセルを1日おきにして3週間くらいでようやく慣れてきて2日おきになりました。断薬2日目夕方から離脱症状っぽいめまいや耳鳴りが少しすることがありました。また、内服翌日がひたすら眠いという症状も。これは薬が効きすぎているのかもしれない。ただ、それよりもつわりの影響の方が大きかった気がします。

近くに精神科の入院施設のある病院がなく、もし市立病院に断られたら遠くまで通うか…と思っていましたが、ここで里帰り出産はどうだろう、と思い当たりました。

私の実家は新潟のさらに田舎ですが、車で30分の所に総合病院がありました。検査薬の時点で実家の母に産後どうするかを相談した時点では「うつがあるし、新潟からかかりつけ医に通うとなるのは難しいと思う。先生が変わるとまた具合悪くなったら嫌だ」と結論が出て、地元では第一子は里帰りが当たり前、という風習があったそうですが、母は納得し産後に手伝いに来る、というので、打ち合わせしていました。ですが、分娩できないとなるとそうはいっていられない!と調べましたが、地元の県立病院の精神科は非常勤の医師のみで新規の患者は受け入れていない、とのことで断念。

精神科の担当医からは精神科の入院施設のある病院である必要はないし、そう産科に言って、と言ってもらったので、それを4か月健診の時に産科の医師に伝えました。分娩予約が取れるかどうかも心配、という話をしたところ、「それは精神科の先生が決めることじゃないから」と一喝。「受け入れ先が受け入れられるかを決めるから、確認しないで勝手なことを言わないの」と怒られてしまいました。

確かにその通り。でも、不安なんだよ!と涙目。

つわりと離脱症状のダブルパンチの中、さらに分娩できるところが決まってない、できないかもしれない、というのはとにかく不安でした。下調べしておけばよかったとか、最初から検査の二度手間で待ち時間辛いけど総合病院へ行けばよかったとか、薬が切れるまで妊活を待てばよかったとか、色々後悔していました。

ともかく、一度受診してみないと受け入れてもらえるかはわからないので、紹介状をお願いして、精神科からももらっておいてと念を押されました。

この時は2019年7月下旬でその前日から抗うつ薬は中止になりました。6月上旬から減量を始めて7月下旬までの1か月半で断薬をしました。断薬してからやっぱり慣れてきたペースを超えると耳鳴りやめまいが少しあって、横になったりしてました。私はうつ特有の朝がしんどくて夕方から元気になってくる、という症状があったのですが、つわりは朝はまぁまぁ昼が一番ましで夜になると辛くなってくる、という感じでした。それがずっと続いていたので、うつ<離脱症状<つわり、という状態だったんだろうな、と思います。それも8月に入ったころからつわりが改善しはじめ、離脱症状が落ち着いてきました(妊娠4か月すぎ頃)

なので、妊娠5か月健診で市立病院へ何とか行けることができ、かなり待ちましたが、座って待っていられるくらいには回復していました。2通の紹介状のおかげか、「今のところ、よくなっているし、薬を切って2週間以上たっているし、ここで分娩予約できます。でも、もしうつ病がひどくなって入院が必要になったら転院をしてもらうと思います」更に「うちの病院の精神科のカルテを作ってもらいたいので、次また紹介状を持ってきて受診してください」と。

先生が神様に見えました…!一気に体調がよくなったような気がしました。

即書類をたくさん書いて、無事に分娩予約完了。ほっと一安心できた時でした。

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