うつで妊娠した話⑤

うつ妊娠のエッセイ本を読んで、もしかして体調が悪化したのは妊娠したかもから妊娠が発覚。精神科の担当医から薬の断薬を指示されました。

その時飲んでいた薬がサインバルタ40㎎。マイスリーは入籍前には飲まなくなっていました。

一度、薬を変更したことがありました。前の薬を減量しつつ、サインバルタを開始しましたが、サインバルタが効くまでが本当にしんどかった。薬の偉大さを知ったほどに動けなくなってしまったことがありました。なので、2カプセル飲んでいるのを一気に無くすというのはかなり不安…でも、調子がよくなってきているから意外といけるかもしれない、という淡い期待だけ抱えて実行しました。

うつとしての体調はこの時は日中眠いくらいでしたが、新婚旅行後に安心したのか、つわりが本格的になりました。つわりというと吐きつわりをイメージしていましたが、私の場合は車酔いがずっと続いていて、ひたすらだるい、という感じでした。吐きたい、吐けない、気持ち悪い、という感じでした。

翌日は特に変わりなし。翌々日に離脱症状と思われるめまいが出現。立ち上がるとふらっとする程度で、座ったり休んだりすると落ち着いていました。

3日後にめまいといわゆるシャンシャンする耳鳴りが出現し、まともに起き上がることができなくなってしまう。加えてつわりで気持ち悪い。離脱症状なのかつわりなのか意味が分からない感じでしたが、あきらめてこの日から1カプセル飲みました。その翌日はめまいも耳鳴りも消えたので、やはり離脱症状だったようでした。そして、薬の減量のおかげか若干下痢気味に(ずっと便秘気味だったのですが)

2カプセルから1カプセルに減量して3日、特に離脱症状は出なかったので、1日おきに。つわりはありますが、吐かないので、ただひたすら車酔い状態で吐いても痰と唾液のみ。薬を飲まない日はたまにふらふらすることがあり、少し早めに内服して対応していました。

赤ちゃんの方は順調で心拍の確認もでき、さらに予定日が確定されたときに産科の医師からどこで産むのかを決めるようにと指導されました。精神科がある市立病院がいいかなと思っているというとその方がいいでしょうと。ただ、電話で受け入れてもらえるかの確認をしてね、と。薬の方は無理して切って、母体に異常が出てしまうと赤ちゃんの成長に関わってしまうから無理をしないで、減らすだけでも十分だと。

私も最初は減らすだけでいいじゃん…!胎児に異常が出るわけではないなら!と思っていましたが、精神科の担当医から「異常が出るという結果がある薬ではないけど、もし何かあったら薬のせいだ、となってしまうとつらくなってしまう」と言われ、ああ、そうだな、と納得。また、サインバルタは妊娠中は内服できますが、授乳中の内服は好ましくないとの説明書きがあったので、授乳できないのは嫌だな…と思ったので、ここでうつの薬が完全に切れるなら切りたい、と思いました。うつ妊の本でも授乳によってオキシトシンが出て母体が安定する、というのがありましたので、母乳が出るならそうしたいな、という願望がありました。

母子手帳をもらえて、いざ分娩予約をするために市立病院へ電話確認。助産師さんが対応してくれ、うつ病と子宮筋腫があると説明(子宮筋腫はそこまで産婦人科的にはあまり重要視されていない様子でした)しましたところ、「うちは精神科はありますが、入院施設がないので、たぶん受け入れられると思うけども…」という曖昧な返答。そこを何とか!うつの治療はよくなっているから薬を減らしている段階なんです、とお願いしてみましたが、「とりあえず一度受診してもらって、でも、もしかしたら転院してもらうかもしれない」と。この時点で3か月で、次から妊婦健診がスタートするので、次回は同じクリニックで受診して紹介状をもらって、紹介状をもって5か月健診から来てください、とのことでした。相当焦りました。

念のため、近隣の精神科のある総合病院を探してみましたが、大学病院であっても入院施設まではなく…(うつ妊の本でも2時間くらい通っていた人が出ていました。たまたま作者さんは近くに病院があった)そういえば、精神科の実習の時は精神科の専門病院にわざわざ行ったよな…と思い出しつつ。

精神科の担当医に入院施設がある病院の方がいいか、相談。そこまでは必要ないけど、常設の精神科がある総合病院の方がいいと思う、との返答で、分娩時は紹介状を書くよ、と言ってもらえて少し安心しました。

事前に分娩施設を探していたのですが、結局後手後手になってしまった…

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