見出し画像

育休7週目の感想

育休中ってほんとうにネタに事欠かない。……3500字の大作を書き上げてしまった。


100日祝い

ベビーが生後100日を迎えた。
初めての子育ては初めて尽くしだが、その「初めてたち」の中の一つが慣習である。

ベビーの誕生を報告すると、出産祝いが贈られる。それに対して内祝いでお返しをする。1か月が経ったらお宮参りに行く。100日経ったらお食い初めをする。初節句では祖父母に雛人形なり兜なりを買ってもらう。などなどなど。
わたしもかつて通り過ぎたであろう儀礼の数々は、物心つく前だったので記憶があるはずもなく、親になって初めて「そういうものか」と知る。ネットでいちいち「お食い初め 意味」とか「雛人形 飾り方」とか調べて確認する。

ところで、わたしと夫は結婚式を挙げなかった。というかそもそも婚姻届も出していない。
家族をめぐる様々な慣習を「そういうもの」だからと全部踏襲するんじゃなくて、一個一個その意味を吟味した上でやるかどうかを決めたい。これはかぞくマニアとしてのわたしなりのこだわりだ。

100日祝いは、たいやきパーティにするつもりだった。
鯛の姿焼きってなんだか面倒くさそうだし、スーパーに売ってあるのはあんまりおいしそうじゃない。たいやき食べたいし。
だけど、前日になって料理欲がムクムクと湧いてきたので、やっぱり作ることにした。下処理済みの鯛を買ってきて、塩を擦り込みアルミホイルで包んでグリルで焼く(そうするとヒレが焦げないらしい)。里芋としいたけとさつま揚げを煮て、香の物には梅干しを。漆の器を使うのが正統らしいが、ベビー用の食器を下ろして代用。豪華なお造り盛り合わせも(食べたかっただけ)。

ドレスアップしたベビーを膝にのせて、いただきます。
もちろんたいやきも買った。
日本橋長兵衛の「天下鯛へい」というたいやきがコロンと丸くてかわいくて最高だった。

寝かしつけルーティン

夜は、夫がベビーと風呂に入った後で、わたしが入る。わたしの入浴中はベビーがギャンギャン泣いていることが多かったが、最近は夫が最終奥義「スマホde子守り」に手を染めたのでパパと静かにハリー・ポッターを観ている。

わたしが風呂から上がったら、一緒に寝る。
授乳をしているうちにウトウト寝てしまうこともあるけれど、ベッドに寝かせると泣き出しがち(いわゆる背中スイッチ)。なので、添い乳が定番化している。
乳を咥えているうちにいつのまにかスース―と寝息を立てはじめる。離すタイミングを見誤ると気づかれてふりだしに戻るのだが、辛抱強く待てば確実に寝る。しかも、一度完全に眠りにつけば朝まで起きないのがうちのベビーのすごいところだ。
そのうち夜泣きをするようになるのかもしれないけれど、今のところは快眠で大変助かっている。ありがとう!!!

あとは、もう少し就寝時間を早めたい(現状は23~0時頃)。これはベビーがどうという話ではなくて、大人側の体制の問題。

保育園結果通知

4月からの保育園に申し込んでいた。

第一希望だけ書くという強気の申請だったが、無事に内定を獲得することができた。数年前まで待機児童数ワースト何位の自治体だったとは思えぬ快挙。ありがとう!!!

職場に報告のメールを入れたけど、返事は来ていない。大丈夫かな…。

圧倒的成長

ここ一週間のベビーの成長がすさまじい。

たとえば、少し前の記事にも書いたウサギパペットのロジャー。

出産のお祝いにいただいたウサギのパペットがある。いただいたのはまだ新生児の頃だったから、ベビーがなんにも反応しなくてしまいこんでいた。

それを久々に出してきて顔の前で動かして見せると、しっかり追視する。なんならちょっと笑う。反応があるって楽しい!

ウサギパペット|育休4週目の感想

最近は追視にとどまらず、近づいてきたロジャーを両腕でガシッと抱きしめてくれる。しかもなんだかうれしそう。かわいい。

それから、寝返りを二度。
寝返りって生後半年頃らしいからまだまだ先だと思っていたので、びっくりしてしまった。仰向けで寝かせていると指をしゃぶりながらエイッと勢いよく横向きになることは少し前から度々あって、「すごいねえ」なんて呑気に言っていたらそのままの勢いでうつ伏せになっていた。
まぐれかな、と思ったら次の日も寝返りに成功。…これは、「寝返りができる」と言ってよいのではないか。当方まだ3か月だけど。

そもそもまだ首が据わっているという認識がなかったのだが、よくよく見てみたら据わっていた。え、いつから据わってたの?
首が据わると、身体の安定感が断然に違う。すごい。

お散歩に出かけようと通りに出たら、近所の酒屋さんが野良猫に餌をあげているところだった。この感動を世界中に伝えたくて、「寝返りしたんですよ」と興奮気味に報告したら、「すごいねえ」ってほほえんでくれた。母に「寝返り、した!!」とLINEをしたら、「落っこちないように気をつけて」と忠告を受けた。
ちょっと物足りない気持ちになったのはたぶん、同じ温度感で「まじ!!早くない??!!」って返してほしかったんだろうな。だけど、こうしてベビーの驚異的な成長を共有できる人がいるって幸せなことだ。

ベビーのポテンシャルに目を見張る

一昨日の朝、ベビーと惰眠をむさぼっていたら(夜寝てくれるだけでなく、二度寝にも付き合ってくれるという親孝行ぶり)玄関のチャイムが鳴った。
宅配かなーと思ってモニターを見たら、知らない女性が名札を持ち上げてこちらを見ていた。
NHKなら先週来たばかりだけど、宗教の勧誘だろうか…と訝りながらも応答すると、保健師だという。赤ちゃんの全戸訪問って、助産師の訪問の後に保健師の訪問もあるということを初めて知った(助産師はベビースケールを背負って家に上がっていったけれど、保健師は玄関先でのやりとりだけだった)。
ベビーとママの交流会に誘ってくれたので、「起きれたら行きます」と伝える。関西人の「行けたら行く」みたいなノリだったけど、ママ友をつくるチャンスかもしれないので頑張って起きていくことにした。

行ってみたら、生後半年から1歳までのベビーたちが手狭な和室にひしめき合って出迎えてくれた。床にはたくさんのおもちゃ。
ベビーたちは思い思いにおもちゃを物色し、しゃぶり、ふりまわし、その上を歩き回る。その縦横無尽ぶりに若干引いた。
しゃぶったおもちゃをその都度消毒するわけではないし、ブンブン振り回したおもちゃは激しい音を立てるし、おもちゃを踏んづけて転ばないかヒヤヒヤした。だけど、その空間は大人の方が多い。ママたちとスタッフたちは他愛のないお喋りをしながらもベビーたちを見守っていて、危なそうなときはサッと手を出して事故を防ぐ。それは、事故が起こらないように徹底された無菌室ではなくて、いざとなったら守るからご自由にどうぞの大らかな空間だった。それがわたしにはカルチャーショックで、でもすごくいいなと思った。

そしてもう一つカルチャーショックだったのは、先輩ベビーたちの発達ぶりだった。箱の中から好みのおもちゃを選び取る。ママをめがけて一目散にズンズンと歩く。グリップをきかせてハンドベルをガンガン奏でる。
座布団で仰向けに寝ているだけのうちのベビーを尻目に、先輩ベビーたちは本当にいろんなことができる。すごい……!
たった一年で、ベビーはこんなにも進化するのだ。一年たってもベビーだけど、レベチなベビーである。うちのベビーにもこのポテンシャルがあるのだと思うと、ゾクゾクする。

母と子のヘアケア事情

わが家のベビーは、ここのところ髪の毛の絡まりように悩まされている。
ふわふわ柔らかい髪の毛は、ベビーが首を左右に動かすたびにグリグリと擦りつけられ、埃を巻き込んでパンチパーマみたいになっている。パンチパーマの一歩手前の螺髪風の巻き髪もたくさんある。
これが全然ほどけなくて、絶望している。

パンチパーマあるいは螺髪|育休3週目の感想

絶望の淵からわたしを救ってくれたのは、ネットの海から見つけたアドバイスとベビー用ブラシ。
絡まってどうにもならなくなった髪の毛はカットして、風呂上りと起床後に欠かさずブラッシングをするようにしたら絡まらなくなった。

ブラシはこれを使っている。ふわふわの柔らかい毛だったらなんでもいいと思う。さよならパンチパーマ。

ちなみにわたしは朝晩ヘアオイルを塗り込み、週に一度finoのヘアマスクでダメージケアをしている。産後は抜け毛が大変という話を聞いていたが、わたしは特段抜け毛が増えた感じはしていないので、人によるのかも(気づいていないだけかもしれない)。


▼先週の感想

▼マガジンにまとめています

▼去年の分はこちら


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?