来週の読書リスト

今週気合を入れてガシガシ読んだので、やっとリストを刷新!
うれしい!

①『恋する伊勢物語』

俵万智 著

今月、俵万智率が高い。『チョコレート語訳 みだれ髪』にはじまり、『たんぽぽの日々』『青の国、うたの国』と読んできた。先月までは実は1冊も読んだことなかったのに……沼にはまりつつある。
最初のきっかけは『人生を狂わす名著50』で、今回の『恋する伊勢物語』も再び『人生を狂わす名著50』で見つけてまんまと気になってしまった。

伊勢物語って古典の授業で読んだことはあるはずだけど、ほぼ記憶にない。というか、古典はよくわからなくて大学受験もフィーリングで乗り切ったタイプの人間だった(なんとか乗り切れたのは幸運と呼ぶしかない)。したがって特に興味も持てなかったし、「なんだか難しい」という印象を今日までずっと引きずっている。
でもこの『恋する伊勢物語』は別に、俵万智による現代語訳ではない(それはそれで別にあるらしい)。

 日本の古典「伊勢物語」を現代語訳したこともある歌人・俵万智が、伊勢物語の解説を一段ずつエッセイ調で書いていったのだが、その解説たちをまとめた一冊。
 しかし解説といってもまったく堅苦しくはない。どっちかっていうと伊勢物語の話から派生した俵万智の恋愛観の方がメインなくらい。

『人生を狂わす名著50』

ああ、そういうのが好きなのよ。『たんぽぽの日々』『青の国、うたの国』もそうだった。わたしは俵万智の語りに惹かれている。伊勢物語のことも知れたらラッキーぐらいの気持ちで、わたしはむしろ俵万智という人を知りたくてこの本を読むのだ。

②『光の帝国ー常野物語』

恩田陸 著

こちらも『人生を狂わす名著50』から(実はこれでラスト! 読み終わるのにあと1年ぐらいかかるんではないかと危惧していたが、気づかぬ間に50冊目の紹介文まで読み切ってしまった。ちょっとさびしい!)。

わたしの恩田陸読書歴といえば、『夜のピクニック』『六番目の小夜子』『ユージニア』『チョコレートコスモス』。どれもたぶん中学生のころに読んだもので断片的な記憶しかないけれど、思春期のわたしが人間のダークな部分と出合った小説たちのいくつかは、間違いなく恩田陸によるものだったと思う。

 一見「すこし不思議な一族のしみじみとした物語」に見えるこの小説は、ただ優しいだけの小説ではない。
 たとえば一族が経験した「戦争」の一場面も描かれているし、日常に潜む恐怖と、残酷さに満ちた現実を何の加減もなく描いている。
読んでいるうちに、読者は日常生活で忘れていた「世界というものに対する妙な恐怖」を思い出す。
(中略)
ふつうの日常が、本当はいちばん怖い。ーー恩田陸はこの感覚がわかっている人なんだ、といつも思う。むしろ私が恩田陸に教えられたのかもしれないけれど。

『人生を狂わす名著50』

その恩田陸の描く世界を、大人になった今また読んでみたい。

③『育児言説の社会学ー家族・ジェンダー・再生産』

天童睦子 著

久々に、わが家の本棚から。
最初に読んだのはもうかれこれ6,7年ぐらい前になると思う。もう全然内容を覚えていないのだけど……。育児というものが現実にわたしの前に差し迫ってきた今こそ再読しておきたいと思い立ったのでリスト入り。この間に世の中もずいぶん変わったので、もしかしたら色褪せて見えるかもしれないが(そうだといいなという期待を込めて)、それも含めてこれからの育児を考えるきっかけにできたらいいな。


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