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BUMP OF CHICKEN Silver Jubilee TOUR 愛知公演 Day1 レポート※ネタバレあり

※ネタバレを含みます。
気にしてる方はブラウザバッグをお願いします。

2022年11月28日、BUMP OF CHICKENのライブに参戦しました。
場所はZepp名古屋。アリーナ、ドームレベルが当たり前となっている彼らにとってライブハウスのツアーは超超超絶レベルなプレミアチケットである。
当たっただけでも奇跡的に凄いが、チケットの整番に驚いた。

なんとAブロックの13番目だった。
もちろんAブロックは最前列のブロック。会場が始まりスタッフが順番に呼び始め、すぐさまに駆けつけ念願の最前列を確保できた。
初めてみる光景。ステージにはたくさんの機材そしてバックにはBUMPのロゴマークがデカデカと輝いていた。
自分の場所はチャマの目の前であった。

1番最前の柵にうつ伏せながら嬉しさやいろんな感情が込み上げてライブ前にも関わらず涙を流してしまう自分。
今思えば引いてしまうくらい変な人だなと思う(笑)
そして1分2分と刻一刻に時間が流れていった。

オープニングは"A Quick One "(The Who)が流れる。昔からのお約束である。
ドラムの升がひょこっと現れ(かわいい)、ギターのヒロ、ベースのチャマ、そしてボーカルの藤くん。
それぞれの位置につき、藤原がギターを掲げる。
いつ見ても絵になる。もはや芸術だ。


SE. A Quick One (The Who)
01. アカシア
02. グロリアスレボリューション
03. 天体観測
04. なないろ
05. 宝石になった日
06. Small world
07. (please) forgive
08. クロノスタ
09. ハルジオン
10. SOUVENIR
11. 話がしたいよ
12. カルマ
13. Aurora
14. ray

en.01 スノースマイル
en.02 ラフメイカー

今回は25周年というのもあってなのかいつも以上に新旧を織り交ぜたセットリストだ。
基本は7月に披露されたライブの流れで組んでおり、1部分を変更している。
個人的にはその1部分がとても激熱だ。

中でも"グロリアスレボリューション"はびっくりした人は多いのではないだろうか。
なにせ2000年にリリースされた『THE LIVING DEAD』からのまさかの選曲。
この令和の時代に誰が予想できただろうか。
若々しさを感じる荒削りな演奏と尖った歌詞。
まだ周りが見えてない若者が社会に訴えてる構図が思い浮かぶ。でもそんな不器用さがこの曲を引き出してると思う。

"なないろ"→"宝石になった日"の流れもタイトルと歌詞からの雰囲気から繋げてる良さが感じられる。
メンバーも会場もキラキラしていた。他の他人にはこの日は何も変哲のない日なのかもしれないが、このライブに参加できたことが僕にとっての特別な日(宝石になった日)になった。

"Small world"
1番BUMPで聴きたかった曲。この曲は7月のライブでも披露されたのだが、自分は違う日であったので聴けなかった。
だからイントロを流れたときは自然と涙が出て流れた。
関係ないが僕はディズニーランドにあるスモールワールドが好きだ。子供のころはずっとあのおもちゃのお城?の前から動かなくずっと眺めていたくらいだ。
だからその雰囲気とか世界観とか不器用な主人公が自分と重なるところがある。


彼らのMCは相変わらず緩い。
ヒロの念願の味噌煮込みうどんを食べた話だ。
味噌煮込みうどんの良いところが3つあると掲げるヒロ。
それは『あったかい』『お腹いっぱいになる』『美味しい』
とても彼らしいまとめ方である。そんなこと言うから食べたくなるではないか。
藤原のつっこみを見ているとまるで漫才を見ているようであった。

MCが終わり、スタンバイが完了し
『虹を作ってた…』と歌い出したと思いきや
『やっぱやめた』と突然ストップする

え〜!とステージからも観客からも思わず声が上がる。
『え〜!じゃないのよ。体調悪い人いない?俺ギター兼、心配担当なのよ』

思わず笑ってしまったが彼らしい心遣いだ。これだから魅力がある。
そしてもう一度虹を作ってたからのフレーズで"ハルジオン"を演奏する。
これも中々懐かしい曲である。なんせ天体観測の次に出たシングルカットだから。
この曲を知ってからハルジオンを見る度にニヤニヤしてしまうのは自分だけではないと思う。

"話をしたいよ"これも個人的には嬉しかった。
今まで広い舞台でしかこの曲の披露を見たことがなかったからある意味新鮮であった。
この曲がリリースされた頃、結構辛い状況にあったものだ。だからこの曲に何度も助けられた。
そんな思いがあるからこそ好きな1曲である。
この曲のアルペジオも心地良い。

"カルマ"
この人たちは僕の眠っていた懐かしい少年心を燻ってくれる。
中学時代のときに1番といっても良いくらい聴いた曲だ。そのときに聴きすぎた反動で最近は聴いていなかったが、年を重ねても今聴いても興奮する。

そして"Aurora"と"ray"という今のBUMPを象徴する2曲で締めたのであった。

いつもはもう終わりか〜と思うことが多いライブだが、この地点で結構な満足感があった。
これまで自分の心を刺激するセットリストも珍しかった。
アンコールで再び出てくるメンバー。

"スノースマイル"
もはやアンコールの定番になりつつある。昔はあまり好きではなかったが今ではかなり好きな一曲だ。
やはり思い出すのはAurora Ark tourのファイナルのアンコールだ。
あの光景があったからかこの曲がとても頼もしく思える。
最後のラララ〜のコーラスが会場全体に響き渡る。

ラストを飾ったのは"ラフメイカー"
これもかなり思い入れがある。ラフメイカーは実はBUMPの存在を認知する前から知っていた曲でもあって、これがBUMPと一致したときは驚いたものだ。
だからこそ、のめり込んで聴いたのもあったのだが。
なんかタイトルも歌詞もルララルラ〜と何気ないメロディーとか魅力しかないんだよな。

演奏が終わるとここで事件が起こる。
チャマがピックを配り始めたのだ。左端の最前列のお客さんから配り始め、最後の1枚で自分の手に渡ったのだ。(さらに隣のお客さんはタオルを受け取っていた)

手の震えが止まらなかった。
チャマはありがとう〜と会場を後にする。
本当にこちらがありがとうだ。

こうして一緒で忘れられないようなライブが幕を閉じたのであった。
1番好きな彼らの音楽を目の前で見れたことにとても幸せを感じる。


僕は音楽を聴くきっかけは彼らだったし、ライブのきっかけや様々なきっかけは彼らの音楽だった。
それをもう一度巡り合わせるかのように個人的に印象深い音楽が今回のセットリストに込められていた。

最近は世の中的にもいろいろ悪い方向のニュースが多いが、そんな中でも彼らなりのメッセージとして音楽で居場所を与えてくれている。

だからもっと頼ることにもなるだろうし、これからも応援していきたいと思った。

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