大波小波

小さな枝葉に風がひかりが
そばにいるとわかる
何も話せないのにそこにいて
音があるのに静けさを感じて
ここからいまから
もっと好きなってゆく
何もしてあげられないのに
わたしがただ信頼するだけで

ひかりが水面にとける水辺
小さな生き物が水を求めて
そっと紋が生まれる
こそばゆく揺れる葉の各々も
同じ風景を見ている
わたしも聞いてあげたい
造作のない自然のままの
その誘いに身を任せてみる

寄せては返す大波も小波も
揺れては返す大波も小波も
それがわたしの道なら･･･
いつまでもいつまでも。