![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/117284352/rectangle_large_type_2_73cd80e12ccabcbcee877d07e9555f26.png?width=800)
娘から母になる時 秋桜
『うす紅の秋桜が秋の日の
何げないひだまりに揺れている
このごろ涙もろくなった母が
庭先でひとつ咳をする
縁側でアルバムを開いては
わたしの幼い日の思い出を
何度も同じ話くりかえす
独言みたいに小さな声で・・・』
―さだまさし 秋桜―
手を伸ばせば
届くところにいて
話しかければ
聞こえるところにいて
こゝろ細い夜は
宵居してくれた
![](https://assets.st-note.com/img/1695740049106-Y3irWxEghO.jpg?width=800)
母に思われて育ち
母に思われて
娘は母になった
子を授かった日から
娘は
母と同じ位置に立った
母として
子を思う娘がいる
娘を思った母のように
*****
昨日も今日も
晴れの日も雨の日も
日が暮れても夜が明けても
遠い夢であっても
母は秋桜のように美しい。
わたしだけは
そう言います。
秋桜のうた・・・
あとひとつ、うたいます。
ゆれる秋桜はこちらに。
秋桜の花占いはこちらに。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?