日常生活に_答えがある

日常生活に答えがある

「楽しい気持ちで弾けば、緊張しないんだよ」

娘がピアノの発表会前日に言った言葉です。娘のピアノ教室は、普通のお教室とはちょっと違っていて、何がどう違うのか?と言えば、発表会が「音楽会」で有ること。
会自体は、本当に和やかな会ですので、緊張はしにくい雰囲気です。

とはいえ・・緊張の渦で貧血を起こす幼少期だった私からすると、娘の「緊張はしない」の言葉に、血が繋がっているとは思えない度胸だな、と思います。
毎回、本番でしっかり弾ききるのはわかっているけれど、そうゆう感覚で弾いていたんだ、と納得しました。

「音楽会」と言う発表会ですが、ピアノだけの発表では無いのです。
そして、20年前からこの会を見てきていますが、毎回本当に色んな楽器が出てきます。

先生で有るあっちゃんは、伴奏ピアニストでも有るし、作詞家でも有るし、
アイリッシュハープとボタンアコーディオンの奏者でも有る。
そんなあっちゃんの元に集まった生徒さんたちが、「音楽を奏でて楽しむ」会なんです。

ちょうど、音楽会開催のタイミングで「世界で通用する最強の子育て」を読了しました。

この書籍の中で書かれている「意思をもつ力」が、まさにこの「音楽会」だな、と実感。

音楽会の曲は、先生が決めるのではなくて、本人が弾きたい曲を弾くんです。娘も同様に、「弾きたい曲」を持っていく。
なので、難易度別に曲が決まるわけではないんです。
先生が「意思を引き出している」のだ、と実感。

「世界で通用する最強の子育て」は、著者の藤村正憲さんがnoteに書かれていた内容から購入しました。

twitterでも、藤村さんの言葉が直球で入ってくるので、Amazonでポチろうとしたんですが、せっかくインタビュー映像見れるなら、Amazonをやめて映像と併せて購入しました。(動画付きにして良かったのは、文字からだけでなく、藤村さんご自身のお話しされている様子から、本当に楽しんで生活しておられるのがわかったからです。)

娘とのやりとりから、私も学ぶべきこといっぱい有るなぁ、と書籍の内容が実生活とオーバーラップしたんです。

まさに、それが冒頭に書いた「緊張しない」の話。

書籍の中を引用させて頂くと、藤村さんが書かれていた

何かを達成していなくてもほめていい(P.30)

と書いておられます。
要約すると、「客観的に第三者からすごいと思われる事だけをほめる」文化が日本にはあるけれど、欧米には何か小さい事でも褒める習慣がある、と。
伸び代は、個人差がある、という意味ですよね。

本当にそうだなぁ、と。

ピアノ一つとっても「間違えずに弾ける」「上手に弾ける」と言う点において褒めがちだな、と。

娘の方から「楽しく弾けば緊張しない」と言う言葉が出てくるまでは、
うっかり「上手に弾けたね」と言う言葉をかけてしまうところでした。

上手に弾けるとか、間違えずに弾ける

ここに、焦点を当てる事で、緊張してカラダがこわばってしまったり、失敗した時に「間違えてしまった」と言う思いになっていくんだな、と。
(私の過去の経験から、緊張のあまり貧血起こし、それでもピアノを弾いていましたから。)

藤村さんは「失敗を失敗としてとらえない文化」と言う点についても書いておられます。

この「失敗の捉え方」を、ビジネスシーンでの観察から書いておられるのですが、それがとてもわかりやすい。
コップの水をこぼした部下に対して、上司がそれを気にしないように、笑い話になるようにフォローしている、と言う内容です。

藤村さんは、このような失敗が、緊張を作ったりするのだとも書いておられます。

緊張すると言うことは、筋肉のこわばりも作るし、自律神経も乱れます。
この状態は、復帰にも時間を要するのです。

失敗一つとっても、それをどうサポートするのか?によって、パフォーマンスに大きく影響していきます。

仕事柄、ダンサーや競技をやっている方とお話しする機会がありますが、本番に向けてピークを作るのではなくて、日常のリズムを乱すことなく、本番を迎え、その本番は一つの経過点でしか無くなる、と言う会話をすることがあります。

自分自身の心身をスムーズに取り扱えるようになる「鍵」は、藤村さんが書籍の中で書かれていることを受け入れる事なんだと思います。

第三者の目を意識することで、自分自身の中のことを忘れてしまう。

娘のピアノレッスンを通して、この本の意味を深く感じ取りました。

藤村さんが、オランダに居を移した理由を動画の中で話されていましたが、日常生活の中から切り離されてしまうことで、体験しにくいこともあるんだな、と。

どこの、どんな地域に居を構えたとしても、第三者の目をより、自分自身の中にある感覚を言語化できて、それを人に伝えてコミニュケーションをとる。

そのコミュニケーションがより楽しくなるように、言語を習得していく、と言う考えの元に、教育をサポートできたらいいなぁ、と実感しました。

そして、まずは、親から!ですね。
親自身が本当の意味で、人生をどう生きているのか?
それが最強という意味に繋がっていくのだな、と感じた1冊でした。


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