書き綴ったら、手放す
ライター・編集者・ヨガ講師にポッドキャストなどマルチな活動をされている、西島恵さんのオンライン講座、「The Art of Conversation」の「書く」に参加しました。
恵さんとの出会い
● 講師の恵さんとの出会いは、遡るともう10年近く前のこと。
●「骨盤底筋マジック」の編集者さんでした。
●「こどものからだラボ」で書いたコラムを冊子製作を依頼。
昨年、恵さんのPodcastにお招きいただき、二つのテーマについてお話ししました。
↓ポッドキャストに飛びます。
https://anchor.fm/mytp/episodes/—Guest-enqn3r
https://anchor.fm/mytp/episodes/—Guest-eoimeq
お互いがHSP(ハイリーセンシティブパーソン)であることから、HSPの気質について盛り上がりました。
放送を聴いていただいたHSPの方からは、「共感する」とか、「わかる〜」と好評でした。
そんな恵さんの「書く」の概念はハートに優しく響きました。
「120で書いて、40差し引く」
講座の募集要項にも書いてあった言葉。
120で書くという意味は、受講中に、じわりじわりと自分の中に落ちて行きました。
書くことはアウトプット、そしてインプットがあるから書くことができる。
インプットは、全ての人がそれぞれのフィルターを通している。
つまり、書いた時点でもうフィルターがかかっている、とおっしゃっています。
結果的に、アウトプットは全てが「個人のフィルターを通した時点で、オリジナル」になる、という言葉は、目から鱗の気分でした。
The Art of Conversation のトピック
恵さんの「The Art of Conversation」の紹介文を抜粋すると、
・「書く」の基本 – 主観的な書き方と客観的な書き方 etc⠀
・技術よりも大切なこと⠀
・題材のつかまえ方⠀
・文章に思い(エネルギー)をのせるには⠀
・120で書いて、40くらい差し引く⠀
・文章を書く前に – 静かな心の作り方
と書いてあります。
自分自身でアウトプットした文章を、完全に手放すって覚悟も必要。
その覚悟の前に、120出し切って書くと言う行為が、私にはできていただろうか?
そんな問いが頭の中でぐるぐるとしていました。
サイレントな時間と文章化
講座の中で、文章を書く心構えに、「静かな時間をとる」とおっしゃっていました。
そう、サイレントタイムのこと。
ざわざわとした毎日の中で、PCに向かい言葉を綴っていた私は、120の文章を書かず、書きながら40削った文章を書いていたことに気づきました。
言い方変えれば、アクセルを踏みながら、ブレーキを踏む文章
書きたいことがばーっとあるけれど、いつも躊躇した書き方になる。
文章がまわりくどくなったり、伝えたいと思っていることの本質が伝わらなかったり。
様々な思いが錯綜して、書いた時点で40削った書き方になるんです。
恵さんにその話をしたら、60の文章を100にするのは、本当に難しいし、できない。でも、120の文章を削ることはできる、とおっしゃっています。
自分のフィルターを通した時点で、オリジナル
この「オリジナル」だと認識をすればこそ、全ての文章に自分で責任が持てるようになると思いました。
技術的なお話し、情報の取り扱いのことなども、講座の中では触れて行くのですが、その取り扱い方一つ、自分の責任でありオリジナルなんだ、と思うと、文章への愛おしさが増します。
バレットジャーナルとサイレントタイム
これもタイミングだな、と思うのですが、2ヶ月前に急にはじめた「バレットジャーナル」。
毎日、タスクを書き綴っていくと、頭の中の余白が生まれると言う体験が続いていきました。
言語化すると薄っぺらくなってしまうんだけど、一言で言えば「スッキリ」。
フィジカルコンディショニングでも、その「スッキリ」は、体験しているし、瞑想やボディスキャンなどでもその体験はたくさんしています。
でも、この毎日のノートを書いて、それを繰り返すと言う物凄くシンプルな行為、且つノートを書き綴る時間をとる、と言うこと自体が、私の頭の余白作ってくれていたんだと思いました。
バレットジャーナルをスタートしていたことで、120で書くと言う意味が腑に落ちやすかった気がします。
精神科医・樺沢紫苑先生の「アウトプット大全」によると、
インプット 3 : 7 アウトプットが黄金比だそうです。
この黄金比と、120で書いて、40削ると言うのも同じような作業の気がしています。
アウトプット量によって、自分がどれだけインプットしているのか?もわかってくると思うのですが、毎日の積み重ねから会得していくものであることには、代わりがないな、と思っています。
「自分とつながる120の文章」
自分と繋がる文章、と恵さんがおっしゃっていて、幼少期からの自分も今の自分も文章化する事そのものが、自己肯定に繋がるイメージが湧き上がりました。
90分間にいくつものアウェアネスが起こり、終わった後に少しぼーっとしてしまいました。
外は雷雨で、激しい雨や雷を眺めて、いろんなものがスッキリした感覚。
この講座は、今「文章を書きたい」と思った人全ての人が1回受けてみると良いと思います。文章の技術的な話は、たくさんありますし、そういった本もたくさん出ていますが、恵さんがライター・編集者を通して経験したことを経て、「自分と繋がる文章」に辿り着いたプロセスは、参加した人の背中を押す体験ができると思います。
最後に、恵さんのオンライン講座は、「書く」「聴く」「話す」があり、今回は「書く」だけを受講。来週、この続編の「聴く」「話す」に参加したら、またnoteに記事を残す予定です。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!