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2festival
心の奥の小さな傷にそっと手を当てるような映画/漁港の肉子ちゃん
今日は買い出しにおせち作りにバラの剪定と、朝からとっても頑張ったので、
夜は深く考えずに楽しめるものがいいなと、Amazonプライムを物色。
コチラを見ることにした。
![](https://assets.st-note.com/img/1672406083442-m4F5l3IaGe.jpg?width=1200)
🔹以下、ネタバレありますのでご注意ください
明るいキャラクターと、美味しそうなご飯、優しい絵をぼんやり見て、最後はちょっと泣けた。
小学校5年生くらいの微妙な時期、女の子特有のなんとも言えない複雑な感情。友達関係。
家族のことと、世間との関係。
恥ずかしさや、もどかしさ。
そういものが、優しいタッチで描かれている。
そうそう、あったよね、この感じ。
きっとみんなが、特に女の子は、一度は感じたことのある、しんどさみたいなものがここにはあって。
けれど狭いトンネルを抜けるように、世界が広がる瞬間や、一つ乗り越える瞬間もある。
そんな時、思い出と今が繋がって、世界がキラキラ輝いてみえたりして、その美しさの描き方がとても良かった。
映像も美しいし、とても繊細な心情が描き出されている。
本当は普通などないのだけど、普通でつまらないような人生が、特別なものになって輝き出す。
肉子ちゃんがいつも一生懸命で、愛情いっぱいで、お腹もいっぱいで可愛らしい。
朝起きてご飯食べて、勉強して仕事して。
そんな普通が一番いいと肉子ちゃんはいうけれど、
その普通さえ、毎日こんなだったらいいのに!と、いつか願った一日なのかもしれないと、
あの日初めてフレンチトーストを食べた肉子ちゃんを見ながら思った。
もしかすると、わたしやあなたの、今日の普通の一日も、遠い遠い昔、心から憧れていた、夢のような一日なのかもしれない。
うん、きっとそう。
今日はいつかの夢のカケラで出来ているんだろう。
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