若いときから少しずつ投資に慣れておくべき理由について考えてみた
インデックス投資などの投資ブログでは、若い頃から少しずつ積み立てをしていこうということが推奨されていますよね。
これは一攫千金ができるというわけではなく、ある理由によって投資のトレーニングできるからというのが大きな理由だと思うのです。
私は20代のときから少しずつインデックスファンドなどの買付を行いながらリスク資産に親しんできました。
そのあいださまざまな経済的なアクシデントに見舞われました。
* ITバブル崩壊
* ライブドアショック
* リーマンショック
* ギリシャショック
* 東日本大震災
* チャイナ・ショック
* コロナショック
ショックの経験だけは豊富です。
そして現在では若い方も長期投資を始めようととりくまれた矢先のコロナショック。
とても気持ちが辛く、そして投資なんかもうやりたくないと思っている方もいらっしゃるとお思います。
しかしながら、若い方の投資額は比較的少なく、ショック当時では絶望的な気持ちになりながらも、傷の回復は意外と早いものなんですね。
ですのでなんとか持ちこたえてほしいと思っています。
今回は若い方が投資をするにあたり、少しずつ投資をしておいた方がいいと思う理由について考えてみました。
少しずつ投資した方がいいという理由
今まで投資をしたことない人が、いきなり多額の資金を運用することはおすすめすることはできません。
同じリスク商品を投資するのであれば、少しずつできれば積立という形で投資していることがすすめられますよね。
ではなぜ若い頃から少しずつ投資をしていたほうがよいのか。
私は3つの理由があると思っています。
理由は以下のとおりです。
自分が資産の変動になれるため
商品の性質を理解するため
時間を身につけ味方につけるため
ではそれぞれの理由についてみてみましょう
資産額の変動になれるため
株式や投資信託と言ったいわゆるリスク資産は当然のことながら値動きがあります。
そのため、大きな利益を手にすること、あるいは大きな損失を食らうということも十分考えられます。
投資に慣れていない方がいきなり多額の資産をこのようなリスク資産に一気に投資するということは私はお勧めすることはできません。
それはなぜか。
経済的なアクシデント、いわゆる暴落の状況になったとき、その資産を食い尽くすかどうかということに対して投資に慣れていない人は耐えられないと思うからです。
長いあいだリスク資産に投資してきた方ならば、この程度ならということで投資を続けられることはよくあります。
ところが、投資に慣れておらず、多額の資産(たとえば退職金や遺産など)を一気に投資した方などはこのような経済的なアクシデントに見舞われると、一気に恐怖感に満ちでしまい そのまま退場ということにもなりかねません。
少しずつ投資を続けてきた場合だと、リスク資産の性質というものをさまざまな経済的なアクシデントを否が応でも経験します。
その際にノウハウが蓄積されますので この程度なら大丈夫 といったことが少しずつ理解するようになるのです。
商品の性質を理解するため
リスク資産は、株式や REIT(不動産投資信託)のようにハイリスクハイリターンなものから、個人向け国債といったほとんどリスクがゼロに近いようなものまでさまざまです。
通常ポートフォリオを組み立てる際には、これらの様々なリスク資産を組み立てることにより、一つの資産として作っていきます。
株式の場合は大きく儲かる時がある一方で大きく損をすることもあり得る、あるいは債券投資の場合リスクは少ないけれどもリターンも非常に少ない。
特に今の状況だと債券投資を非常にリターンが見合わない投資法である可能性は否定できません。
これらを理解するためには、やはり少しずつ長期間リスク資産に向き合っていく必要があります。
時間を味方につけるため
そして最後の理由が時間を味方につけるためです。
つみたてNISAで主に積み立てられることが多い、インデックス投資といった長期投資の際には必ず出てくるのが 長期間投資をすると報われる可能性が高いということです。
この原則はあくまで結果論にすぎません。
私も10年以上インデックス投資を行ってきましたが、報われたと感じたのは投資を始めて10年ちかく後の2012年末のことでした。
それまでは、含み損をいかになんとかするかということばかり考えていたものです。
常に頭の中にあったのは、当時言われまくっていた失われた20年ということばなんです。
それだけ日本人の投資家には リターンを得る機会が少なかったことうかがい知ることができますね。
しかしながら現在では、アベノミクス相場も経験し、リスク資産に投資していれば儲かることもありますし、毎年のようになんたらショックが起こることも経験することができました。
長期間にわたって地道に相場に向き合っていないと、投資にまつわるおいしい点やつらいところというのは経験できません。
では、次に若い方がどのようなスタンスで投資に取り組んでみたらいいのでしょうか。
若い方が投資に取り組むとすればどうすればいいの?
では、新入社員の方のような若い方が投資に取り組むときにはどうすればいいのかについて考えてみました。
少しずつで全然問題ない
若いからといっていきなりたくさんの金額が投資できる方、というのはそれほどいないでしょう。
一攫千金できないじゃんと思っているかた、ごめんなさい。
若い頃の投信には 金額はさほど問題ではありません。
大切なのはどれだけ増やしたかという問題ではありません。
このようなシチュエーションでは利益が出た、あのようなシチュエーションでは損失が出た、そういった日々の経験というもの積むことが非常に大切だからです。
生活防衛資金を並行して蓄えよう
若い方にぜひ取り組んでいただきたいなと思うことが一つあります。
それは生活防衛資金を蓄えるということです。
これはいわば 投資家にとっての基礎体力をつけるという意味合いもあり、少々の資産の暴落でも自分の生活を守るという大切なお金です。
ですので一攫千金を狙うのではなく、生活防衛資金という形で預貯金や個人向け国債を買うことにより、以下のことも考えておく必要がありますね。
万が一自分が職を失った場合とか、急にお金が必要になった場合などでもうろたえることがないようにしたい
投資することはわくわくするのですが、投資をするとともに 生活防衛資金を蓄えていただきたいと思います。
経済的なアクシデントに一喜一憂しない
そして最後に思うことはこれです経済的なアクシデントに一喜一憂しないということです。
投資をしていれば必ずやってくるのがなんたらショックという経済的なアクシデントです。
私もずっと1投資家として歩んでいますが、毎年のように行ってきますなんたらショックにみまわれます。
当然のごとく資産は急激に減ってきますが、そのようなことで一喜一憂していては投資家としてやっていくのはしんどいのではないかと思います。
ですので非常に難しいかもしれませんが、若いうちから少しずつ投資することによりこのなんたらショックによる資産の減少に恐れないでほしいのです。
これだけなんたらショックがあるのですから、裏返せば逆に暴騰ということも大いにあるのです。
敗者のゲームというインデックス投資におけるバイブル本があるのですが、これでは稲妻が光る瞬間という例えなのですが、これらは常に資産をマーケットに委ねることで得られるのですから。
ですので、若い方にぜひしていただきたいのは少しずつのお金を投資することで長い目で見てやってほしいということなのですね。
まとめ:若いうちから少しずつ投資をしましょう
今回は若い方こそ少しずつ投資をしてほしいということについて考えてみました。
ただ、 若くなくてもリタイヤまで時間があるような方も同じスタンスで取り組んでいただければという気持ちでいいのではないかとも思っています。
リスクの変動を恐れず、暴落あったとしても気持ちを変えることなく淡々と投資を続けることができることは一朝一夕にはできないと私は思っています。
ですから、少しの金額でもマーケットに委ねることによっておいしいところやまずいところを味わっていただければと思いますね。
お互いマーケットの嵐に巻き込まれていますが、なんとか生き延びましょう!
では、またよろしくです!
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