片付けがあんまり好きじゃない私がどうやったら片付けられるようになるんだろうって考え続けて6年経った
長年試行錯誤した結果、私は晴れて片付けが出来る(ように見えている)人になった。
その結果、結婚前に旦那の実家の片付けにも呼ばれたのだけど、私を呼んだ義理母は途中で片付けに疲れてソファで横になってしまったし、旦那は私より片付けが苦手で手が進んでいない。
・・・私がやるしかない。そのために呼ばれたのだ。しかし私の物じゃないから私が勝手に捨てるわけにもいかない。
人の家を片付けるってなんて大変なのだろう。
その日、私は片付け監督と化し、義理母と旦那が不要と判断した物をせっせとゴミ袋に詰め、空いたスペースを雑巾で拭き続けた。
「これは高かった」「まだ使える」「もったいない」「思い出だから捨てられない」
埃をかぶった家具小物たちの説明を聞きながら、これからどうやってうまくやっていこうかなぁとぼんやり思った。
片付けの手伝いというのを初めてやってみて気づいたのは、私は特に片付けが得意になってないな、ということである。
散らかった部屋を見てもどこから片付けようか全然ワクワクしないし、誰か他の人がやってくれるなら多分やらない。
それどころか物が多いともうどこから手をつけていいか途方にくれてしまう。
たくさん物が置いてあって「好きに片付けて!さぁどうぞ!」って言われても、どうしようもないのだ。
私がやってきたのは「自分が管理できるレベル知ること」だったと思う。
溜め込んでいた物たちをたくさん手放したし、新しい物を買っては何か違うなとへこんだりもした。
一方で使い切れる物も多くなった。
一番分かりやすいのが服で、服の枚数が多かった時は、そんなにすぐ服が傷むって印象はなかったのだけど、少ない枚数を着まわして何度も洗濯して使っているとこんなにも早くヨレヨレになってしまうんだなと知った。
さらに私はアイロンがけが苦手で、というか、アイロンの電源を入れるのが億劫で、トップス3枚でやりくりしていた時はほぼ毎日アイロンがけしなくてはならず、しんどいと思ってしまった。
アイロンがけしなくてもいい服を増やしてみたり、何日に一度、何枚分のアイロンがけなら自分が耐えられるのか検証した。3日に一回なら頑張れる、スチームをかけるのは一度に2枚までなら楽しくできる、のように。
苦手だと思っていたけど、環境の変化で改善したこともある。
私は服を畳むのも得意でなく、服を減らしてからはシーズンオフ以外ほとんどをハンガーに吊るしていたんだけど、結婚前に旦那とちょっと手狭な部屋で同居したところ、実家ほどのスペースが確保できなくなってしまった。
押し入れ上段半分のスペースに服、鞄、本などをどう収納するか悩んだ結果、服は畳むことにした。
最初は畳むのが大変で、服を丸めて投げ入れるだけの時もあったけど、畳み方をいろいろ試しているうち、多分畳むスピードが速くなってきて、あんまり苦にならなくなった。1年くらいかかってるけど。
あと畳むようになってから服の傷みに気付くのが早くなった。
元々気に入ったものは長く使う方なんだけど、ハンガーにがさっとかけていたときには気づかなかった毛玉や色落ちも目に入るようになって、手で触れるって結構大事なのかもと思うようになった。コートもたまにはブラシをかけるようになった。
一応まとめとして、
・何個くらいまでなら自分が持っていることを常に覚えていられるか
・物たちの状態を維持するためにどこまで頑張れるか
・自分の使えるスペースに収まるかどうか
この辺りをうまくやりくりできると、わりときれいな状態を維持できている気がする。私の場合は。
ちなみに先に述べた旦那の実家は現在私の家でもあり、片付けはまだ続いている。
今はどうやったら片付けが得意じゃなさそうな家族が自然に片付けられるようになるのかを考えている。
*補足
・義理母も旦那も面白くて優しい人である。
・写真は一番物が少なかったときのクローゼット。これは私には適量じゃなくて続かなかった。今はもっと多い。
*何度も読み返した本たちの紹介
文章の本も読んだけど、漫画の読み返しやすさが気に入っている。
片付け版の進研ゼミ漫画のような気分で読めて楽しい。
「残す物を選ぶ」はずっと意識してる。
初めて見たときの衝撃がすごかった。
スッキリした部屋にお気に入りの家具小物がある生活っていいなぁと心の底から思った。
手放す前に他の用途に使えないか画策するところも好き。
今はこれをよく読み返している。
自分が不要に感じる家具が手すりがわりになり、家族の安全を担ってることがあるとか目から鱗だった。
今はいいけど今後を考えると、家族が快適に過ごせるよう気をつけておきたい。
それにしても、私「これどうする?」って聞いただけで、「捨てろ」なんて一言も言ってないのに・・・。
おかあさんもおばあちゃんもおばさんも私がなんでも捨てる人だと思っている節があり、どこかで訂正したい。
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