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長男、精神障害者保健福祉手帳 取得に向けて〜受診終わった!物凄い安堵感。

乗り気でない長男を連れて行ったクリニック。
私一人が行った時と同様に
スタッフは優しく親切。
雰囲気いい感じ。

前回しっかりとお話を聞いてくれた女性が
「よくきたね。嫌じゃなかった?」
無言のままの彼の横で
腹話術士のように
「嫌なんだよね」と彼の気持ちを代弁する私。
にやける長男。

診察では
予想以上にご年配の初老男性が、
しっかりと長男を見て「こんにちは」と挨拶。
長男もそれに応えて
「こんにちは」とわりとはっきりと言えた!
  
「春になると卒業するの?」
「はい」

「高校卒業したらどうするのか、学校の先生と話してますか?」
「・・・・・・・・」

(話してるじゃないかー。この間も話したよね)

と私の心の声は伝えず、
しばしの沈黙の後、
「まだ、そんな話してないかな」
沈黙を終わらせた医者の言葉に
縦にうなずく長男。
 (まぁいいか)

「家では何をしてますか?」
無言の長男に向けた視線を
私に向けてくれたので
(ここは話せる!)と、

「先日、お話聞いてもらった時に
見ていただいた数学の図式を『算学みたいね』と教えていただいたので、調べて本を買ってあげました。今日の午前も、プリントの裏にびっしりと数式や図式を書いていて。数学をしている時間が長いようです」

そんな私の話から
今度はまた彼に視線を移して、

「数学が得意なんだね。
すごく得意なことと
苦手なことの差がとても大きいんだよね。
手帳は、それを助けてくれるんだよ。」

手帳取得に納得していない彼に
医者からわかりやすい説明のことば。

なんかここで、私、涙が浮上。。。
なんで?あれ?
あー、今まで
ひとりで彼を支えようとして
ひとりで彼に説明して、
ひとりで伝わらないもどかしさ感じて、
ひとりでどう説明したらいいものか悩んで、
ひとりで彼の気持ちに沿おうとして、
ひとりでこれがあっているのか自分を責めて、
そんなこんなの
経過を辿ってきたんだと、
医者のやさしい説明が
私が彼に伝えてきた説明と
ほぼ同じだったことで、

   間違ってなかったのかも
   私と同じように伝えてくれてる

その感覚が瞬時に湧き上がり
気が付いていなかった
大きな緊張が解けての涙

ここ数日の睡眠を妨げるほどになっていた
食いしばりは、
歯の治療のせいだけでなく、
この無認識だった緊張ストレスからだったのか!とも思えたり。

彼は手帳取得説明に、
最後までうなずくことなく、
たぶん納得していない様子。
でも、いく前よりは、数段に嫌がり感はなくなっているのはよくわかる。

診察室を出る際、
私が「ありがとうございました」といい、
彼にもその言葉を促すと
『それは違う』と無言ながら目で訴えてくるもんだから、
「じゃ、さようなら。にする?」と彼が納得しそう、かつ社会体裁とれそうな挨拶を提案。
それなら♪と、納得したようで
「さようならー」
すんなりと気持ちよくご挨拶して
終了!

帰りの車、
またひとり涙の私。

緊張からの解放。
彼が嫌な思いをせずに済んだ安堵。

思い返せば、
嫌がる彼を何処かに連れていく時、
いつも私は良かれと思って連れて行き、
でもその結果がいつも良いわけではなかった過去。

彼を守るため支えるための行動が
むしろ彼を苦しめ窮地に追いやっていたことも。

でも、今回はそうはならずにいることが、
嬉しくて涙なのかも。

暑いし、疲れたから、
アイスたべよー。



サポートいただけたら嬉しいです。今は自立が難しい長男のアート作品を使ったグッズ制作販売やそのためのスキル取得など、彼と共に生きる術に活用します。