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かたくなさの行方は、雨に濡れるか、傘を借りるか、、、

凸凹激しい長男の学校の先生と話した時、
私が「こだわりが強くって」と表現していた
彼の特性を
「かたくなさ」という言葉を使って
表していた担任。

なるほどー。「かたくな」ね。
その通りかも。

かた‐くな【▽頑な】 の解説(goo辞書)
[形動][文][ナリ]
1 意地を張って自分の主張や態度を変えないさま。頑固。「頑なに拒みつづける」「頑なな態度」
2 見苦しく劣っているさま。愚かで下品なさま。「翁 (おきな) 、門をえ開けやらねば、寄りて引き助くる、いと―なり」〈源・末摘花〉
3 不体裁なさま。ぎごちないさま。
「―なる筆やうして書きたるが」〈徒然・八一〉

私からすると、「こだわり」なんだけど、
側からみると「かたくな」さ。
とてもとても納得。

そんなかたくなな彼は
家を出る瞬間、
  靴を履いている時、
  車に乗ってから、
そんなタイミングで
「今日は傘いる?」と聞いてくる。

それに対して私はほぼ毎回、
「自分で天気予報みた?」
「お母さんは、天気予報みてないから」
と答えるのだけれど、
その私の回答は染み込まないのか、
気にしないのか、
ほぼ毎日、この繰り返し。

そんな今日。
布団干したくなるような
晴れやかな天気。
玄関でいつもの言葉を聞いたのか聞いてないのか
思い出せない私。

しかし!運転途中で、
災害情報も流れてくるメールを受信。

信号待ちでさらっと覗くと、
「午後から竜巻・落雷に注意。
ひょうも降るかも.......」

「えっ!落雷とひょうだって!雨降るのかな!!!」

次の赤信号で、
天気情報除くと、
彼がフリースクールから帰る時間が
見事に雨マーク。雷付き。

「傘持ってこなかった」の長男。

車に乗せっぱなしの
誰のかわからない青い傘が長男の横に。
「その傘持っていくといいよ」

「え"ーーー」

でた!かたくな返事。

長男は自分の意に沿わない意見には
  え"ーーー
と、のどと鼻の奥の辺りをうならせる
濁った「えーー」の返事が通常。

じゃ、フリースクールで借りるっていう方法もあるよ。

>え"ーーー

こういう時、折傘もってるといいけど、それも嫌でもってないしねー(折畳傘持つことも断固として拒否の彼)

>え"ーーーー

M駅までなら迎えに行けるけど、そこまでは仕方ない。雨に濡れてくる?

>え"ーーーー

天気予報みなかったの?

>携帯充電切れてた

充電してればよかったね

>忘れてた

忘れてたなら仕方ないね

>え"ーーーー

こんなやりとりした結果、
こんな日にはラッキー!と思える
車の置き傘は持っていかず、
電車降りる駅への迎えは約束。

フリースクールから、電車に乗る駅まで
徒歩30分ちょい。
アーケード多いけど、
雨ざらしの道もあるある。

フリースクールで傘を借りることに妥協するか、
雨に濡れるのも嫌だけど、
傘を借りるよりましだと、
かたくなさ通して雨に濡れてくるか、
はたまた、強運の彼だから
雨が降らず、
傘も借りず
何も困らず帰ってくるか。

雨予報まであと2時間。
随分と風が強くなり
朝の快晴が嘘のような薄曇り。

彼のかたくなさがどの結果へ結びつくのか、
母は待つのみ。



サポートいただけたら嬉しいです。今は自立が難しい長男のアート作品を使ったグッズ制作販売やそのためのスキル取得など、彼と共に生きる術に活用します。