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棘ぬきとバウムクーヘン

今朝、
日向と話をして、
部屋の障子戸を閉めようとすると
私の手のひらに
障子戸の小さなささくれが
刺さりました。

イテ!

日向が、
私の手のひらを見て
棘を確認。

そこから
棘を取ろうと
ピンセットを持ち出し、

「これかな?」
「もうないかな?」

何度も何度も
私の手のひらをみつめて
小さな小さな棘を
時間をかけて取ってくれました。

その一連の動作が
とても自然で当たり前のよう。

日向が幼い頃、
何度も何度も
彼の手の棘抜きをした私。

教えなくても
覚えていたのね。

ふと、
そんな過去に気持ちを向けると
涙が出そうになるから

今に気持ちをもどして、 
「ありがとう」

日常、
やりたくないことは
絶対にしない日向さん。

毎日、
ほぼ家。

毎日毎時間、
ほぼ数式の世界。

そんな彼らしくある
時間の積み重ねは
幸せの積み重ね。

幸せの積み重ねが
優しい心を広げるのか
最近、
私のたわいない話を
「うん、うん」と
相槌入れて聴いてくれる。  

昨日は
声をかけるとすぐに来てくれ
一緒に精米に行き
米びつにお米を入れてくれた。

今朝は
急に頼んだ
窓のサンもきれいに拭いてくれた。

そう、
私のお願いを
すぐに素直にきいてくれることが
当たり前のように増えている。

例えば、
一人で買い物にいくとか、
嫌が強くてやらないことは
まだまだたくさんあるけど、

こんな積み重ねの日々が
いろんな可能性を広げていくのかも。

写真は、
数ヶ月前の 
バウムクーヘンの
6等分カットを頼んだら
定規で測りだし、
やたらと時間がかかった時の日向

久しぶりにこんな投稿。 

サポートいただけたら嬉しいです。今は自立が難しい長男のアート作品を使ったグッズ制作販売やそのためのスキル取得など、彼と共に生きる術に活用します。