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ご質問にお答えします!『作品への批判に対する向き合い方は?』

脚本家志望の方から、こちらのご質問をいただきました。

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ご質問ありがとうございます!
想いを込めて制作していればこそ、自作への批判には傷つくこともありますし、正直なところ、理不尽に思えて腹立たしく感じることもあります。
人間なので、時にそういう感情が湧いてくることは「普通のこと」と受け止めており、大切なのは「批判を恐れ過ぎないこと」だと考えています。

どんな人気作品にも、必ず”アンチ”はいます。
誰かが「生涯ベスト1の作品!」と言っている作品が、私にはピンと来ない場合もあります。
批判を恐れるあまり「絶対に誰からも批判されない作品をつくろう」などと考えてしまっては、自分のクリエイティビティを存分に発揮できませんし、そのような事態だけは何としても避けたいです。

それと同時に、プロの脚本家として、「批判はすべて無視」「一切気にしない」という姿勢も極端すぎる、というのが私の考えです。
私が執筆し、上映、放送、出版しているのは「商業ベースに乗った作品」であり、”マス”メディアで公表しています。
「ピンポイントで私と好みの合う人だけ楽しんでください」ということではなく、「より多くの人に楽しんでもらいたい」というのが基本姿勢なので、仮に同じ内容の批判が”多数”寄せられた場合には、
「具体的に、作品内のどの描写が批判を引き起こしているのか?」
「自分の意図と違った伝わり方をしている部分があるのならば、それは何が要因なのか?」
と分析をし、その後の作品の参考にしていきます。

逆に極端な少数意見は、「これは特定のシーンを見落としたことによる勘違いだ」といった判断が簡単にできる場合が多く、そうなると分析や検証は行いません。
また、まれにですが、面識のある人からの批判のなかには、「作品以前に、書き手である私のことが嫌いなんですね」と感じるものもあります(笑)。
「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」と言いますからね。
人の好き嫌いも、作品の好き嫌いと同様、他人がコントロールすることはできないので、この場合も「仕方ないよね~」と受け流します。

ここまで書いて来たのはあくまでも、「仕事」として脚本を書いている私の考えです。
「好みの合う人に伝われば、それで十分」というスタンスで、趣味、楽しみとして作品づくりをしている人の場合は、まったく話が別だと思います。
そういうケースでしたら、「批判は一切無視」という対応も”あり”なのではないでしょうか。

……ということで参考になりましたでしょうか?
またご質問がありましたら、どうぞお気軽に。
これからもお互いがんばりましょう!
尚、これまでに脚本家志望のみなさんからいただいたご質問への回答は、こちらのマガジンにまとめてあります。

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#脚本 #シナリオ #エンタメ #質問 #マシュマロ
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脚本家。石川県金沢市出身/清泉女子大学文学部卒。芦沢俊郎シナリオ研究塾にて作劇を学ぶ。【主な作品】映画「きょうのキラ君」、ドラマ「ホテルコンシェルジュ」 、NHK朝ドラノベライズ「マッサン」「べっぴんさん」。2019年以降、映画「10万分の1」公開!新作落語も書いています。

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