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ご質問にお答えします!『コンクールに応募するのはまだ早い?』

脚本家志望の方から、こちらの質問をいただきました。

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ご質問ありがとうございます。

結論から言うと、私はコンクール応募をした方が良いと思います。
理由は以下の通りです。

脚本の通信講座は私が知っているだけでも複数ありますが、「本科」「研修科」という言葉を使われていることから、「おそらく、あのスクールの通信講座だな…」と推測しながらご質問を読みました。
この推測が当たってるとすると、講座の課題としてお書きになっているのは、短編ですよね?

カリキュラムに沿って短編の習作を書いていく中で学ぶことは色々とあると思うのですが、プロになることを目指しているならば、いつかは必ず、一時間、二時間の尺の脚本を書けるようにならなければなりません。
コンクール応募を決意すれば、その第一歩になりますし、一時間モノ、二時間モノを書き上げると、新たな発見が数多くあるはずです。
仮に、思うような作品が書けなくても、その時点での自分の筆力が把握でき、その後の励みになるでしょう。

このように、コンクール応募の利点はいくつも思い浮かびますが、「研修科を終えるまで応募を控えること」の利点は、これといって思い当たりません。
ですので、私からは応募することをお勧めします。

いただいたメッセージ内には、
「私自身は1度出したネタ?はもう使えないので、研修科が終了してからでよいかなぁとも思います」
とあります。
この部分がよく理解できていないのですが、「筆力が十分でないうちにコンクール応募をし、良いアイデアを使ってしまうのはもったいない」といった意味でしょうか?
もしそうならば、応募をしない理由にはならないと思います。

講座で学んでいる段階の質問者さんが、”ネタの出し惜しみ”のようなことをする意味はない、と私は思います。
むしろ一作品ごとに、その時点での自分の最大限の力を注いだ方が成長が速いはずです。
もし一度目のチャレンジで、自分なりの”とっておきのネタ”をうまく扱い切れなかったら、後々、筆力が伸びたと自覚できた時に同じネタに再チャレンジすれば良いのではないでしょうか。

これからもお互いがんばりましょう!

ご質問のある方はこちらからどうぞ。
※シナリオコンクールの規定、審査基準に関してはお答えできませんので、その点はご了承ください。


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#脚本 #シナリオ #エンタメ #質問 #マシュマロ
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