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ご質問にお答えします!『脚本家だからこそ感じられる面白さとは?』

脚本家志望の方からこちらのご質問をいただきました。

いつも楽しくて...

ご質問ありがとうございます!

脚本家を目指したのは、昔からドラマも映画も演劇も好きだったからです。
小説も好きでしたが、私にとって、より身近なのは映像作品や演劇だったので、迷わず脚本を選びました。

シナリオ教室に通って習作を書いているときにも「書くのが面白い」という感覚はありましたが、本当の意味で「脚本家ならではの面白さ」が実感できるようになったのは、プロになってからだと思います。
脚本家は、「脚本を完成させることはできても、自力で作品を完成させることは絶対にできない」という宿命を背負っています。
完成した脚本は、スタッフ、キャストに委ね、放送・上映可能な作品として創り上げてもらわなくてはなりません。
そして、プロ未満の人はほとんどの場合、「自分が書いた脚本が作品として完成する」という経験をすることができません。

プロの脚本家になれば、プロのスタッフ、キャストが、積み重ねてきた技術と想いを注いで、作品を創り上げてくれます。
そうやって完成した映像を初めて目にするとき、私はいつも、
「こんなに贅沢なことってある?」
と思い、ゾクゾクするほど感動します。
これが私にとっての「脚本家ならではの喜び」だと思います。

これまでの経験では、映像を観た際、自分の想定とは違う表現になっているシーンがあっても、「なるほど。そういう表現もあるよね」と納得していますし、「想定外」があることも喜びの一つだと感じています。
このように思えるのは、スタッフ、キャストが「プロの仕事」をしてくれているからです。
当たり前のことを言うようですが、プロのスタッフ、キャストと仕事ができるのは、プロの脚本家だけです。
「プロになるまで」も「なってから」も、苦労は絶えませんが、完成した作品を観ているときは本当に幸せですし、苦しい思いをしている甲斐があるなと感じます。

これからもお互いがんばりましょう!

ご質問のある方はこちらからどうぞ。
※シナリオコンクールの規定、審査基準に関してはお答えできませんので、その点はご了承ください。


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#脚本 #シナリオ #エンタメ #質問 #マシュマロ
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