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ご質問にお答えします!『創作を学びたい高校生が目指すべき進路は?』

脚本家、小説家志望の高校生の方から、こちらのご質問をいただきました。

ご質問ありがとうございます!
「稚拙な文」なんてことはまったくないですよ。
進路について真剣に考えていらっしゃることが伝わってくるので、私も精いっぱいお答えしたいと思います。

大学進学を前に、質問者さんがどういった学科を選び、どのように創作を学ぶべきか悩まれるのは無理もないことだと思います。
「教員になりたいから教育学部」「法曹界に入りたいから法学部」のような、すっきりとした答えがないので迷いますよね。

現在、脚本家として活動している人のなかには、映像系の学科で学んだ人もいれば、文芸学科で学んだ人もいますし、そのどちらでもない人も大勢います。
だからと言って、どの学科を選んでも同じだとは私は思いません。
脚本家を目指すにせよ、小説家を目指すにせよ、「王道のなり方」、「普遍的で、誰にとっても正しい道」というのはありませんが、「その人ごとの適した道」はあるはずです。
一般的な正解を見つけようとするのではなく、「自分に合ったなり方」を見つけることが重要だと私は考えます。

「シナリオを学びつつ、個人的に小説を投稿するなどした場合、それは表現の幅を広げることになるでしょうか? それとも中途半端で良くないことでしょうか?」
というご質問について、私が「今から自分が学び始めるのだ」と仮定して考えるなら、両方を並行して学ぶことのメリットの方が先に頭に浮かぶでしょうね。
「シナリオと小説の両方に取り組むことで、それぞれの特徴が際立ち、違いをつかみ取ることができそう」だと感じます。
ですが、これは私が過去に複数のことに同時に取り組んだときの経験に基づいた考えであり、自分の行動や考え方の傾向に照らし合わせると「私にとっては、両方に取り組むのが良さそう」ということでしかありません。

逆に、過去に複数のことに同時に取り組んで「どちらも中途半端になってしまったな」と感じた経験がある人なら、両方に取り組むことへの不安の方が先に立つでしょうし、そういう人は、まずはどちらか一方に専念する方が向いているのでしょう。
つまり、質問者さんご自身がこれまでに物語の創作”以外”のことを学び、習得した時の経験に照らし合わせて、「自分に合っていそうな学び方」を選ぶことをお勧めしたい、ということです。
候補として考えている二つの学科のうち、どちらを選ぶかについても、一般論的に考えるのではなく、質問者さんご自身がより強く入りたいと感じる方、より自分に向いていると感じる方を選ぶことが重要だと思います。

以前、雑誌の悩み相談のコーナーで、人気コピーライターの人が「どうすれば、僕はもっとクリエイティブになれるでしょうか?」という質問に答えているのを読んだことがあります。
回答は、
「どうすれば自分がもっとクリエティブになれるかを自分の頭で考えることが、クリエティブになるための第一歩です」
というものでした。
答えをはぐらかしているようにも聞こえるかもしれませんが、私はこれを非常に本質を捉えた回答だと感じました。
物語の創作を学ぶことも、「どうやって学ぶのが自分には適しているのだろう?」と自分自身で考えることが第一歩なのだろうと思います。

繰り返しになりますが「普遍的な正解」はありません。
質問者さんにとってどんな学び方が適しているかを一番適切に判断できるのは、自分の得意、不得意、好き、嫌いを一番よくわかっている質問者さんご自身のはずです。

今回と似通った内容をこちらの投稿でもお伝えしているので、よければお読みになって見てください。

……ということで参考になりましたでしょうか?
またご質問がありましたら、どうぞお気軽に。
これからもお互いがんばりましょう!
尚、これまでに脚本家志望のみなさんからいただいたご質問への回答は、こちらのマガジンにまとめてあります。


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#脚本 #シナリオ #エンタメ #質問 #マシュマロ
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脚本家。石川県金沢市出身/清泉女子大学文学部卒。芦沢俊郎シナリオ研究塾にて作劇を学ぶ。【主な作品】映画「きょうのキラ君」、ドラマ「ホテルコンシェルジュ」 、NHK朝ドラノベライズ「マッサン」「べっぴんさん」。2020年映画「10万分の1」公開予定!新作落語も書いています。
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