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ご質問にお答えします!『地方在住、独学でも脚本は学べますか?』

脚本家志望の方から、こちらのご質問をいただきました。

初めましてこん...

ご質問ありがとうございます。

コロナ禍で世の中全体が落ち着かない状況の中、不安な気持ちでお過ごしのことと思います。
「途方に暮れている」とのことですが、この状況でも、質問者さんが目標に近づくために出来ることはいくつもあります。
あきらめるのは早すぎます。

まず進学の問題ですが、プロの脚本家が皆、大学や専門学校で作劇を学んでいるわけではありません。
割合がどの程度かはわからないので私の感覚でお伝えするしかないのですが、現役脚本家で、学生時代の専攻が創作関連のものではなかった人は「いくらでもいる」という印象です。
また、大学や専門学校で専門的に作劇を学んだ人が皆、脚本家や、それに近い職業に就くのかと言えば、当然違います。
つまり、質問者さんが想定していた進学先に進めなくなっても、脚本家への道が閉ざされるわけではないということです。

地方在住で脚本を学んでいる人も大勢います。
そういう人のための通信制の脚本講座もあるので、ぜひネットで検索してみてください。
また、脚本術の本も数多く出版されていますが、その種の本はお読みになったことがありますか?
いくつか下に挙げておきます。図書館で借りられるものもあるかもしれません。

この他にも沢山あるので、ぜひ自分に合うものを探してみてください。

いただいたメッセージによると「書きたい気持ちだけが溢れてゆく」とのこと。
これまでに実際に脚本を書いてみたことはありますか?
脚本家を目指す上で大切なことは、
・まず書いてみる
・思うような作品がすぐには書けなくても、書き続ける
・独りよがりにならないよう、客観的な評価も受ける
ということだと私は思います。
たとえ作劇が学べる大学や専門学校に進学したり、シナリオ講座に籍を置いていたりしていても、これらが実践できなければ、筆力は身に付きません。
「書きたいなぁ」と”思っているだけ”では、前には進めないということです。
当たり前のようですが、案外脚本家志望の人が見落としがちなことなので、お伝えしておきます。

もし時間が許すようなら、上に挙げたような本を参考にしつつ、まずは書き始めることをお勧めします。
もちろん、映画やドラマを観ることからも、多くのことが学べます。
また、脚本家は自分自身のあらゆる経験、日々味わう感情を、すべて仕事に活かすことが出来る職業です。
例えば、質問者さんが今、不安な気持ちになっていることも、いつか作品内で「主人公の不安な心情」を描く時に役立つかもしれないということです。
高校三年生の今、経験すること、感じることをひとつひとつ、大切に記憶にとどめておくことも、ぜひお勧めしたいです。

こちらの投稿も参考になると思うので、読んでみてください。

これからもお互いがんばりましょう!

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※シナリオコンクールの規定、審査基準に関してはお答えできませんので、その点はご了承ください。


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