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ご質問にお答えします!『脚本家を目指す年齢にリミットはありますか?』

脚本家志望の方から、こちらのご質問をいただきました。

ご質問ありがとうございます。
私自身が30代で脚本家を目指し始めて、30代でプロになったので、「脚本家を目指すのなら20代がリミット」とはまったく思いません。

ただ、脚本家の起用を決める立場の人のなかには、「デビューの時点で20代のほうが、伸びしろがありそうで好ましい」と考える人もいるかもしれません。
その点にだけ注目すれば、「20代の方が有利」ということになりますね。
ですが、「30代で、社会人経験が10年ほどあること」が脚本家としてプラスに働く場面もあると思います。
例えば、社会経験の分だけ、いわゆる”引き出し”が多いですとか、一般的なビジネススキルが身に付いていることで、監督やプロデューサーとやり取りがスムーズに行える、といったことです。

また、私の記憶が確かなら「コンクール入賞の時点で40代」という人もちょくちょくいるように思います。
「筆力があれば、40代デビューでも構わない」と審査員が判断しているということになりますね。
ですが、もし入賞後にプロデューサーから、「二十歳前後の視聴者をターゲットとする企画を立ててください」と求められたら、40代の人はしっかりとリサーチをしないと、アイデアが浮かびにくいかもしれません。

要するに「年齢ごとに、メリットもあれば、乗り越えなければならないハードルもある」ということでしかないと思うので、「もう30代だし……」と悩んでいる時間を、筆力を上げることに充てるのが一番建設的だと思います。
何歳の人であっても、何よりも重要視されるのは「人の心に響く脚本が書けるかどうか」です。

これからもお互いがんばりましょう!

ご質問のある方はこちらからどうぞ。
※シナリオコンクールの規定、審査基準に関してはお答えできませんので、その点はご了承ください。


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#脚本 #シナリオ #エンタメ #質問 #マシュマロ
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