見出し画像

ご質問にお答えします!『脚本執筆時によく使うツール、アプリ等は?』

昨年3月まで、脚本家志望の皆さんからマシュマロ(匿名での質問を受付けるシステム)経由でご質問を送っていただき、私がnoteで回答する、ということを行っていました。
ですが、昨年4月からシナリオ作家協会の脚本講座で講師を務めることになったのをきっかけにご質問の受付は停止しました。
「受講料を払って私の講義を受ける人たちがいる一方で、無料でご質問への回答も行っていると不公平感があるのでは?」と考えたためです。

講師の任期は一年間でして、今年の3月をもって任期を終えましたので、ご質問の受付を再開することにしました。
作劇に関すること、脚本家を目指す上で疑問に思っていること等、ご質問のある方は、お気軽にこちらからお送りください。
※シナリオコンクールの規定、審査基準に関してはお答えできませんので、その点はご了承ください。


過去にいただいたご質問と回答は、こちらのマガジンにまとめてあります。

今後も回答を投稿する度に、こちらのマガジンにまとめていきます。
マガジンをフォローしておいていただくと、新規投稿時に通知が届きますので、よろしければ。


受付を開始したところ、早速以下のご質問をいただきました。

ご質問ありがとうございます。
O's editor2は、一般的なシナリオ書式、戯曲の書式等の使い分け、切り替えが簡単にできて便利だと思います。


また、ハコ書きを作る際にはよく、こちらで紹介されているような、階層構造で文章が書けるアウトラインプロセッサを使ってきました。

リンク先で紹介されているNanaTerryを使うことが多いです。
まず大バコの下に小バコの階層を作って、構成を俯瞰できるようにします。
その上で、画面上でハコの並べ替えをしながら構成を見直していく、という手順です。

ただ、最近はぐっとアナログに、「大きめの付箋にハコの中身を書いて紙に貼り、並べ替えをしながら構成を固めていく」ということが多くなっています。
なぜこちらの方法を取ることが多くなったかというと、アウトラインプロセッサ使用時よりも、大胆な発想の転換ができると思うからです。
付箋を使う場合は、一旦ハコを最後まで並べてみた後、トランプを切るようにして順序をバラバラにし、ゼロベースで構成を考え直す、ということもできます。
これに対してアウトラインプロセッサでは、どうしても「一度自分が決めた順序がベースとしてあり、それを見直す」という感覚にしかならず、付箋のときほど大胆な並べ替えができないんですよね。

例えば、一通り付箋を並べ終えた後、裏返しにしてランダムに並べ直してから表に返してしてみると、「時系列がぐちゃぐちゃな、意味不明の構成ができあがるだけ」かと思いきや、「この手があったか!」と思うような斬新な構成が偶然できあがる場合もあるわけです。

たまたま昨日投稿したnoteにも書いたんですが、最近「手書きをすることで思考が深まったり、発想が促されたりする」と感じているので、執筆方法も全体的にアナログ化の傾向にあります。
ただ、ツールの使い方に限らず、執筆方法は「人から聞いたこと」「本で読んだこと」等をあれこれ試しながら、日々アップデートしていくのが好きなので、「アナログ化」も”一時的なマイブーム”に終わるかもしれません。
質問者さんも、ぜひ色んな方法を試していって、ご自分にあったスタイルを見つけてください。

これからもお互いがんばりましょう!

脚本、小説の有料オンラインコンサルも行っていますので、よろしければ。

スキ♡ボタンは、noteに会員登録してない方も押せますよ!

#脚本 #シナリオ #エンタメ #作劇 #質問 #マシュマロ
***********************************
Twitterアカウント @chiezo2222

noteで全文無料公開中の小説『すずシネマパラダイス』は映画化を目指しています。 https://note.mu/kotoritori/n/nff436c3aef64 サポートいただきましたら、映画化に向けての活動費用に遣わせていただきます!