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ご質問にお答えします!『シナリオスクールを続けるか迷っています』

脚本家志望の方からこちらの質問をいただきました。

中川さんこんば...

ご質問ありがとうございます。

質問者さんには「基礎クラスを終えたスクールに通い続けるかどうか」以外に、「別のスクールや講座で学ぶ」という選択肢もあるはずです。
私も「脚本を学ぼう」と思い立った時に通い始めたスクールは基礎クラスしか終えておらず、その後は自分により合うと感じる小規模の教室に切り替えました。

最初に行ったスクールと、その後長く通った教室とでは、指導法もクラスの雰囲気もまったく違っていました。
当然どちらが良い、悪いということではなく、「自分にとって学びやすい場所」を見つけたということです。
質問者さんも、自分に合った場を他に探してみてはどうでしょう?
「他の人の添削を聞いている時間が圧倒的に長く苦痛」とのことですので、通信講座に切り替えることを考えてもいいかもしれませんね。

ただ、私が教室に通っていた頃のことを振り返ると、他の人への先生の講評が自分の為になることも多かったと思います。
例えば、自分が先生から指摘されたポイントがいま一つ理解しきれなくても、他の人が同じような指摘を受けているのを聞くと、不思議とすんなり理解できたりしたんですよね。
自分の作品に対しては思い入れがあり過ぎて客観性が持てなくても、同じ解説を人の作品を通して聞くと、良い意味で距離感があり、冷静に受け止められたんじゃないかと思います。
質問者さんも、他の人の添削を聞いている時間を「自分とは関係ない話」と決めつけず、「自分ならどう書くだろう? どう直すだろう?」と当事者意識を持って聞くと、単なる「苦痛な時間」ではなくなるかもしれません。

……と、あれこれ書きましたが、挙げていただいた五つの理由の中では「書くことが楽しくないと感じることが最近増えた」というのが非常に気になります。
それがなぜなのかを見極めることが、今の質問者さんにとって一番重要なのではないでしょうか?
そこをきちんと見極められれば、自ずと取るべき行動は見えてくるように感じます。
その答えは、もしかすると「脚本以外のものを書く」ということかもしれませんし、「書くこと以外の表現に取り組む」ということかもしれません。

ともあれ、「進むべき道は、同じスクールに通い続けるかどうかの二択」と決めつけることはないです。
脚本の学び方に普遍的な正解はありませんし、自分に合った学び方を見つけることが、上達のための重要な秘訣だと思います。

これからもお互いがんばりましょう!

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※シナリオコンクールの規定、審査基準に関してはお答えできませんので、その点はご了承ください。


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#脚本 #シナリオ #エンタメ #質問 #マシュマロ
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