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9日目:人と人とを掛け合わせること

今日は以前から企画していた高校生と地域の方の交流イベントだった。
地域の方は皆さん良い方とは聞いていたけれど、ほぼ初対面が15名もいたら緊張する。
そして相手は思春期のJK。箸が転がったら笑うのか睨まれるのかが日替わりなお年頃。
私は相手が本気で笑ったかどうか、場が盛り上がったかどうかに命をかけてしまうので、白けた空気が漂うことだけは勘弁してほしかった。万死に値する。
そのせいか昨夜からかなり気を張っていて今朝は動けないくらいだったけど、なんとか起き上がって出発した私えらい。褒めていい。

そして振り返れば、とても盛況だったと思う。
まず、おばあたちがおはぎ作りのプロだった。
初めての場所だと言いながら、「これはボールがいるね」「塩はどこ?」「ラップ持ってきたけぇね」と一瞬で彼女らのペースになる。
もうあとは波に乗れば良い。結局私はただの一つもおはぎを作らなかった。

それから、私が作ってきた手書きの地区の地図(模造紙2枚分)が良い会話のネタになった。
「ここは〇〇さんち」「ここは空き家やねぇ」「ここは枝豆じゃないの、黒豆」「確かにあそこは百日紅が咲いとるねぇ、よく見てるわ」と嬉しそうに様々なことを教えてくれた。

JKたちも徐々にほぐれていって、得意な子はガンガン連絡先を交換していたし、自分の好きなもの・興味のあるものから会話を始めて次のつながりを作っていた姿がよかった。
会の後に即みかん狩りの約束をしていて笑った。

おしまいも、一人がサッと帰るそぶりを見せた途端一斉に帰り出したのもよかった。みなさん動きが洗礼されている。
たくさんたくさん「ありがとう」「お世話になりました」と言ってもらえた。
お世辞でもいいな、楽しそうだったから。

そして今日はいろいろな掛け合わせができた日だった。
【JK×地域のおじいおばあ】は最初の目的だけど、
【地域のおじいおばあ×地域食堂】
【地域のおじいおばあ×地域福祉】
【地域のおじいおばあ×お茶を出したいお茶屋の娘】
【地域に入りたいJK×何かやれる余白のあるおばあ】
【さつまいも大好きJK×さつまいもを育ててるおばあ】などなど。
一粒で2度美味しい、どころじゃない。6粒も7粒も美味しい。
そういうお得感満載な出来事が私は大好物だから、今日はとってもホクホクした。
求めているものがある人を、そこまで労力をかけずに提供できる人と結びつけ合う。
大袈裟に言えば、補い合っている。
そういうことにわくわくする。

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