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1月18日

今日は私がどれだけお風呂を好きか、お教えしよう。『エチカ〜そのお風呂なる半生を語る〜』

まず産まれて最初に入るお風呂、産湯。これは普通の赤ちゃんはギャン泣きであろう。しかし、わたしはすでにお風呂のとりこだった。

母の話では、泣くどころか、恍惚の表情を浮かべていたそうだ。母には、こんな風だったよ〜と、何度も顔真似をされて育った。

そして私が産まれてから半年で、住み始めた土地は温泉がとても多い場所だった。

私の家は違ったけれど、家に温泉を引いている人もいるくらい、身近に温泉があった。

幼い頃からお休みの日には、色んな温泉に遊びに行き、温泉のお湯をのんだりもした(飲料用のやつね)。温泉の蒸気で野菜を蒸したりできるところもある。

家のお風呂も大好きで、中学の時は長風呂しすぎて父にいつも叱られた。そして思春期の私が号泣するのもいつも、お風呂の中だった。今になると、何で泣いていたのか思い出せない。人生にはもっと辛いことが山ほどあるけど、君はもっともっと強くなるから、安心したまえと当時の私に教えてあげたい。

高校生の頃も、お風呂にはほとんど毎日浸かった。犬を連れて入って、お風呂の蓋の上に彼を乗せて水をかけたりして遊んでいた。ごめんな、犬。

サウナにもはまった。行きつけの温泉施設に行くと、お風呂に入ったあとはサウナにこもり、水風呂とサウナを何往復もした。水風呂に入ったあとに、じんじん身体があたたまるのを感じるのはたまらなく気持ちいい。

東京に出てきた。東京にはぜんぜん温泉がない。代わりに銭湯にはまった。

住んでいた大学の古い寮には、大きな大浴場があって、タイルの模様と高い天井がとても素敵で大好きなお風呂だった。もう建て替えでなくなってしまった。記憶の中にしかない、二度と見ることができないお風呂だ。

今住んでいるところにも、徒歩1分のところに銭湯がある。清潔でとてもシンプルなお風呂だ。ケロヨンの桶があるのも、お釜型ドライヤーがあるのも、可愛くて気に入っている。壁にはもちろん綺麗な富士山が描いてある。

お風呂上がりにのむ瓶牛乳がないので、悲しいけれど、いつもヤクルトをのんでいる。

番頭のおばちゃんも優しくて大好きだ。

日本人でよかったなぁ〜お風呂に浸かる文化のない海外の人、かわいそうだなぁ〜と思う。

今日もはやく帰って銭湯に行こっと。

そんな1月18日。

エチカ♨️




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