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アイヴォリー

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大好きな、大好きな本。

竹下文子さんの「アイヴォリー」。

お墓で暮らす幽霊の女の子のはなし。

空と、雨と、空気と、光と、一体になって、静かに、踊ったり歌ったり。

管理人の矢代さんと、おしゃべりしたり。

のびのびと幽霊であることを楽しんでいたアイヴォリーが、ある日、生きている男の子と出会って・・・というお話。

小学生のころから、何回も何回も図書館で借りては読んだ。

大人になってからは、古本で買い求めようと思ったけれど(絶版になっているので)、あまりに高すぎて(ウン十万!)あきらめ、また思い出すたびに図書館で借りている。

私が雨が好きになったのは、アイヴォリーのおかげ。

お墓参りが好きなのも、"Old Black Joe" を聞くと泣きたくなるのも、アイヴォリーと出会ったから。

お墓参りに行くと、いつもアイヴォリーのことを思い出す。

あの墓石に、もしかしたら足をぶらぶらさせながら座って歌を歌っているかも、なんて思うと、楽しい。

竹下文子さんの本は、もう私の感性の一部になっているといっても過言ではないほど、好きすぎる。

「黒ねこサンゴロウ」シリーズと、「窓のそばで」は、特に好き。

宝物のようなお話。

いつか黒猫を飼ったら、名前はサンゴロウにしようと思っている。

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