NETAMIのネタ(バカリズム、さらば、ニッポンの社長)と感想
メモメモ。
期間限定で始まった日テレの新しいネタ番組『NETAMI』が面白かった。お笑い好きにはたまらないコアな内容になっている。
MCは東京03の飯塚さん、バカリズムさん、ハライチさんで、芸人が思わず妬むようなネタばかり集まり、お笑い談義を行う番組だ。
ネタを披露した芸人は3組で、バカリズムさん、さらば青春の光、ニッポンの社長。
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①バカリズム『海の上の◯◯』
恋人と別れた女性がイルカを見に行ったら、めったに見れないと思っていたのにいつまでもいるかの大群が泳ぎ、飽きてしまってだんだん苛立ってくる。(一人コント)
②さらば青春の光『オカリナ』
取引先の社長の太鼓持ちをする営業マンが、社長のものをなんでも褒めているうちに、「これも最近買ったんだ」と「オカリナ」を出され、どう褒めたらいいか苦悶する。(コント)
③ニッポンの社長『かめはめ波』
かめはめ波を打てるようになった、と実際に打って見せようとするが、真面目に打てるか見ようとしてくることに対し、「打てるわけないやろ!」と逆に激しいツッコミを入れる。(漫才)
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感想、3組のネタに共通しているポイントは、「軸」と「間」だった。
イルカにしても、オカリナにしても、かめはめ波にしても、一つの軸で通し、それから沈黙や表情で「間」をじっくり取ってクスクス笑いを誘発する。
バカリズムさん曰く、一つのモチーフで勝負しようとすると、ネタ見せの際に作家さんなどに、もっと色々織り交ぜて展開を、といった指摘がされるそうだ。
でも、そうしてしまったら「美しくない」とバカリズムさん。
また、観客の「間」における「クスクス笑い」に助けられている、ということも、お笑い談義で語られていた。
ハライチ澤部さん曰く、「つなぎのクスクスで芸人たちは支えられている」。
ただし、クスクス笑いがほしいときに、大笑いされると、それはそれで違う、という話も。
ネタも面白いけど、コアな話、ぶっちゃけた細かなお笑いトークも聞ける、という意味では二度美味しい。
NETAMI、という番組タイトルも絶妙だな、と思う。
たぶん「妬み」と、「ネタ見」の言葉遊びに由来するんだろうけど、よくこれまで誰も思いつかなかったなぁと。とっくに番組名になっていてもおかしくないと思う。
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