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高齢の両親の老いについて考える

こんにちは、ことりです。
今日は高齢の両親のお話です。

父のこと

5日前にトイレで父が倒れ、意識障害と下血で入院しました。
私は帰宅途中で、両親と同居している弟から連絡をもらいました。

病院は面会禁止。
おととい退院したという連絡をもらい、
昨日は実家に帰って両親に会ってきました。

久しぶりに会う父はすっかり痩せ、覇気もないようす。

「ことりは犬は飼ってないのか?」

の言葉が衝撃でした。

我が家にはずっと3プーがいて父も知っていたはずなのに…。

父は2019年に脳梗塞で手術。
そのときに認知症と診断されました。
パチンコが大好きで毎日欠かさず歩いて通っています。
またそのうち通えるようになることを願っています。

母のこと

80代になる母は数年前に脊柱管狭窄症の手術。
リハビリに励んで杖なしで歩いています。

それでも年齢のせいか年々歩く速度も遅くなり、最近はお散歩も行きたくないようす。

昨日は散歩がてら一緒に近所のスーパーへお買い物に行ってきました。

結婚したばかりのころ、
両親はしょっちゅうアポなしで私たちの新居に訪ねてきました。

休みの日に「ピンポーン!」
ドアを開けると「来ちゃった」と言って両親が立ってるんです。

「私たちには私たちの生活がある。アポなしで来るのはやめて」

私は何度怒ったかわかりません。
追い返したこともあります。

もう20年以上前の話です。

今ではもうアポなしで来ることもありません。
うちに来ることすらできないでしょう。
その気力も体力も無いのだと思うと、切なくなります。

* * *

買い物の帰り、シルバーカーを押している年配の女性がいました。
ゆっくりゆっくり。
ときどき塀に手をかけ、休みながら歩いています。

母がその女性に声をかけると、女性は振り返り、笑顔になりました。
「あら! ことりちゃん?」
「ああ! 駄菓子屋のおばちゃん!」

何十年ぶりかでお会いするおばちゃん。
駄菓子屋さんは数年でお店を畳んでしまい、
おばちゃんとお話ししたのはたぶん子供のころだけ。
その後は道端でお会いしたときに挨拶する程度だったと思います。
人懐っこいおばちゃんの笑顔に、私も子供のころに戻ったようでした。

おばちゃんのペースに合わせ、ゆっくりゆっくり。
時には腰をかけて休みながら。
楽しくおしゃべりをしながら帰りました。

母は足の悪いおばちゃんの代わりに、お薬をもらいにいっているそう。
おばちゃんを家まで送り、慣れたようすでシルバーカーをしまいます。

その姿を見て、104歳で大往生した祖母を思い出しました。
祖母は足の悪いお友達の代わりに買い物に行っていました。
シルバーカーを押しながら…。

そのうち母も、誰かの助けを借りて生活するようになるのかもしれません。
母自身もよく寝込むことがあり、父の世話もあって疲れるようです。
でも、それもまた母にとっては生きる原動力になっているのかもしれません。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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