足元の小さな自然
春は、あちこちで花のリレーが続いていて。
つい、華やかな花に目が行きがちだけれど…。
足元の小さな花々の美しさにも、ハッとさせられる。
写真はドクダミ。
ドクダミって、繁殖力旺盛で独特なにおいがあって…。庭造りを楽しんでいる方にとってはちょっと困る雑草だったりもするのだろうけれど。
何年か前、なんて可憐なんだろう…と心惹かれた瞬間があり。
それ以来、気になる存在に。
蕾も可愛らしいし。
花にはあまり詳しくない私。
白い部分を花と思いこんでいたら、中心部の黄色い部分が本当の花なのだとか。
ちなみに、花言葉は「白い追憶」「野生」。
八重咲のものもあるらしいので、いつか見てみたいなぁ…。
年を重ねるほどに、雑草の小さな花に心惹かれるようになっていて。
最近は、『草の辞典』を買って、ぱらぱら眺め…。少しずつ名前を憶えているところ。
あるがまま雑草として芽をふく 種田山頭火
小川のせせらぎにも、草の葉のそよぎにも、
耳を傾ければそこに音楽がある。
ジョージ・ゴードン・バイロン
五月の朝の新緑と薫風は
私の生活を貴族にする
萩原朔太郎
どれも、この『草の辞典』に載っていた言葉。
私も、この広大な宇宙の中では、小さな小さな雑草のような存在なのかも。
それはそれで素敵。
いつか、小さな花を咲かせたとき、誰かがハッと気づいてくれたらいいな。
50代半ばにして、そんなことを想っています ♪