雑スケッチ日記のこと
私は雑で飽き性なのでなかなか趣味が続かない。
三日坊主スペシャリストと名乗ってもなんも自慢にならないなぁとぼんやり思う。
習慣になるまでまずは続けるということが難しい。
昨日、毎日腹筋!と思ったけど今日、高カロリーのドーナツ3個セットをもりもり食べた。
継続というか思っただけで何もしてない。
たまに食べるチープなあま〜いドーナツは美味しい。
そもそも趣味なんて自分が楽しむ為なので人に何を言われようがどーでもいい。なのに趣味を公開しようとする自分に矛盾してるな!と思う。
そんな私なので『人と関わる』趣味は向かない。何かスポーツだったり、バンドだったり、みんなでわいわいきゃっきゃとしてるのはとても楽しそうで羨ましい。
きらきら眩しい。眩しすぎて魔貫光殺砲だ。
ちなみに魔貫光殺砲の描写を改めて見たらすごかった。鳥山明先生は天才だね。
他人を羨んでも仕方がない。
私はひとりで漫画を読んだり、料理をしたり、絵を描いたりするのが好きだ。趣味が合う友とあーだこーだ言いたい。とも思うけど、ひとりは気楽だ。趣味を楽しむ時はひたすらひとりで向き合いたい。
今年の3月にスケッチブックを買った。
12センチの正方形のちんまりとしたスケッチブック。
オランダの画材メーカー、ターレンスのものでハードカバー製本のしっかりした作り。机に置いてある、それだけでも物として美しい佇まいだ。
持ち歩くのにもちょうど良い。カバンに入れても邪魔にならないし、ちょっとしたおでかけの空き時間にカフェでさらっと描いてもいいかも。
そう思って何度か持ち歩いたけどまだ外で描いたことはない。でも描きたい時にカバンに入ってる、ということが重要。
ハードルは低く。描きたいことを自由に描く。
ルールは描いた日付だけ。
毎日描こう!と買った日に思った。
でも、毎日は描けない。それでいい。描きたい時に気楽に描くし下書きも基本しない。
ペンの日もあれば色鉛筆の日もある。
これが楽しい。根暗な自分にぴったり。
私は大抵目の前にある適当なものをスケッチしたり、出かけた先で食べたごはんの写真を振り返りながら描きとめる。
これめちゃくちゃ美味しかったんだよな〜またそのうち食べにいこう!というおでかけに対して積極的な気持ちにもなれるのでひきこもり防止になっている気がする。
12センチ×12センチのサイズはお絵描きのハードルも下げてくれる。いきなり大きな絵を描くのは大変だけど、ペンで描いて色鉛筆で塗ってもさほど時間がかからないし、紙も厚みがあるので裏に滲みにくい。
全てがちょうど良い。続けることが苦しくならない。
普段の仕事や人間関係で思い詰めてしまうことが度々ある。さほど意味がなかったかもしれない一言を頭の中で何度も繰り返して落ち込むことがある。思いは詰めるもんではなく自分なりに解放していくのがいい。そのやり方は人それぞれ。
私の解放はいつもお絵描きと食べ物なので、好きな食べ物の絵を描く、は100点満点ではなかろうか。
食べる時も(これは後でスケッチするのに写真撮っておこう)と思ってスマホに保存する。
何でもかんでも写真撮るよねぇ〜と笑われても、あ、これは後々スケッチする用なので、と言える。他人からしたらどちらにしてもどーでもいいことには変わらないけど。
気が向いたら短時間で描く雑スケッチ、一冊描き終えるのがいつになるかはまだまだわからないけど日記のように出来事を振り返れるので気に入っている。
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