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飼い始めた頃の温かい気持ちを思い出させてくれる一冊


サンクチュアリ出版さんの読書推進企画
「読書ビンゴキャンペーン」

5人の編集者さん達のオススメ本、合計25冊をビンゴにしちゃったよーってやつ。

ビンゴが揃っても何かもらえる訳ではないのですが、なんだかワクワクしたのでやっている。

1冊目の感想記事は▽こちら▽から


2冊目の感想記事は▽こちら▽から


2冊目に選んだ本にとても苦労したので、しばらくビンゴの本を読むのはお休みしようと考えていた。

子どもが学校で読む本が欲しいと言うので本屋さんに行ったところ、ビンゴに選ばれている本を発見!

その本に「買って〜」とお願いされている気がして買ってしまった。


3冊目に選んだ本は、サイトウアカリさんの『犬と私の10の約束』


犬を飼うときは犬と10の約束をしないといけないのよ。
守れないなら飼ったらダメ。飼っている間、いつも思い出してほしいの。

とお母さんから言われたアカリ。本文より


そうは言っても、自分が大人になるにつれ約束を忘れそうになったり、犬の存在がちょっと邪魔だなと思ってしまうことがある。

私も実家にいるとき経験しているからわかる。

この本に登場する犬『ソックス』と同じ犬種(ゴールデンレトリバー)を飼っていた。

たしか小学校の高学年頃から飼い始めた。
子犬の頃はとても可愛くてよく散歩にも行った。

楽しくて歩かせすぎて、もう散歩イヤ!とその場から動かなくなったこともあったっけ。

中学・高校になるにつれ犬と過ごせる時間も減ったし、お世話も面倒だなと思うことが増えた。

だからアカリの気持ちがよく分かる。

私や家族が帰宅すると犬はしっぽをバタバタと振って喜び「遊ぼうよ」と甘えてくる。

なのに私はちょっと撫でただけで終わったり、疲れているとまた後でねと冷たい態度を取ってしまっていた。

犬はあんなにも人間に尽くしてくれていたのに、人間は自分の都合で勝手に世話をやめたりする。

いまさらだけど反省しなきゃいけない。
私は約束なんて全然守れてなかった。
この本が大切なことを思い出させてくれた。


今、私の家では猫を飼っている。
2歳の去勢済みのオス『くぅちゃん』だ。

香箱座りでウトウトしそうな猫ちゃんはこちらです


ちょっぴり啼き声が大きくしつこくて、嫌だなぁって思うこともあるけれど、きっと『くぅちゃん』は私達家族と話したいのかもしれない。

猫と会話はできないけれど、想像することはできるし、啼き方や態度でなんとなくわかることもある。

「遊んで」
「美味しそうな匂いのやつなぁに?」
「おやつほしいな」
「今は眠いの」
「ブラッシング気持ちいいな」
「チュールうまい」
「頭をナデナデして」
「虫がいたよ」
「外に鳥がいるよ」

ほら、こんなにも私達家族に訴えている。


猫は犬とは全然違うけれど、飼う責任を伴うのは同じ。

ペットだから、人間より弱いからお世話してあげている。

ではなく、同じ家に暮らす家族として最後までずっと大切にしたい。


ペットを飼う前に、お世話するのがちょっと嫌になってきた頃に、もう一度飼い始めた頃の温かい気持ちを思い出させてくれる。
泣ける一冊。

読書ノート 犬との10の約束知ってました?


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