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子の心親知らず

本日は『書く習慣』のテーマではございません。
いつもより長文なのでお時間ある方、お付き合いいただけると嬉しいです。


先日、こんな話を聞いた。

「子どもの将来を心配するなら、親はレールを敷いてはいけない」


これを聞いて、ふと思い出したことがある。

私はこれまで進路などを決める時、親にも相談はしたけれど、ほぼ自分がこうしたいということを優先してきた。

それを親は何も言わずに認めてくれていると思っていた。


実は違っていたのである。

私は、
商業高校卒業

専門学校卒業

就職試験すべて落ちる

ニート

コンビニバイトで貯金、車の免許を取得

こんな流れで来て、さぁ免許も取ったし車も買ったし、ちゃんと就職しなきゃとなった。

ただ、ハローワークに登録し求人に応募しても、新卒でもない微妙な私を採用する企業なんて無いわけだ。

そんなときに、実家の近くに小規模の商業施設が建設されることを知った。
大量の求人が出る。


それを知った母は、私に「これに応募するといいわよ」と、どんな人でも応募可といったチラシを渡しながら言ってきたのだ。

やりたいこともない、試験に落ちまくり自己肯定感も落ちまくり、どうしようもない私は、母の言う通りにしてしまった。

これがいけなかった。

何故かって、アパレル販売員の仕事に就いてしまったから。

・自分が好きでもない服を売るのは向いてなかった。
・もちろんお客さんに勧めるのも苦手。
・シフト制なのも嫌。いつも決まってるのがいい。
・毎日着ていく洋服決めるのも面倒。社員割引で買えると言っても、給料減るのでたくさんは買えない。


それでもなんとか頑張った。耐えたと言った方が正しいかもしれない。

違う店舗に異動になり、新しい環境でもなんとかやろうと努力はした。

でも、イヤイヤやってる感が滲み出でしまうのである。

しばらくして、ようやくやりたいことが見つかり、医療事務の資格を取るために退職した。


最近、母とたまたま私の子ども達の将来の話になったときに、

母が言う
「あなたには、普通科の高校行って、大学に行って、公務員になってもらいたかったのよ」と。

いや、そんなの聞いてないし、中学生の私はあなたの言うことを聞きたくなかったから、どちらにせよ自分のやりたいことをしたと思う。

今更言われても…遅すぎるよね。

専門学校卒業後に就職することが出来なかったのは、私の勉強不足が原因だから今は何も後悔してない。

母に言われて仕方なくやり始めた、アパレル販売員の仕事も、経験できたこと、苦手だと知れたことはありがたいと思う。

でも、親に言われてイヤイヤやったことって、何故かずっと嫌な気持ちを引きずっている。

母がこんな求人見つけたから、私はやりたくもない仕事をするはめになったと。

過去は変えられないので、母に文句を言うことはきっとないだろう。


ただ、母にも知ってほしい…
子どもは親が思ったとおりにはならないってことを。

私も自分の子ども達にしてしまわないよう、気をつけなくちゃいけないね。

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