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自分を犠牲にしなくてもいい

『もしあなたが自分を犠牲にしているのなら、ぜひとも読んでいただきたいエッセイです。』

と帯に書かれていた。
これを見て、「あー私が必要なやつだ」そんな気がして手に取った。

キム・ユウンさんの『すべての人にいい人でいる必要なんてない』


相手のためを思って、自分が我慢しすぎたりするのは良くないって知っている。

けれど、自分だけが我慢すればきっと良くなるんじゃないかとか、このくらいなら耐えてきたんだからまだ大丈夫と思ってしまう人もたくさんいるのだ。

「まだ大丈夫」が積もり積もっていくと、急にどうしようもなくなる時が来る。助けてほしいのに助けてって言えない。

だから時々、いいなと思う本を読んで積もった分をちょっと減らす。

自分と同じ気持ちの人がいるんだ!
私が考えていたことはおかしなことじゃなかったんだ!

そう思えることで私は私の存在を認めることができる。

特に刺さりまくった所がある。

まわりの人たちが心配して投げてくれた言葉が、石つぶてのようだった。真意がどんなに違うとしても受け取るわたしが不快で傷つくなら、それはなんの助けにもならない。

本文より


受け取る私が違う意味に捉えたら、相手がそう言ったのと同じなのだ。

本当にそう。分かってくれる人がいて嬉しいと思えた。

そして、私も思ったことをすぐ言ってしまう時があるから気をつけなきゃと反省した。


自分を優しくしたり労ったりすることが苦手で、頑張りすぎてしまうから、こうして本が『すべての人にいい人でいなくていいんだよ』『自分を犠牲にしなくていいんだよ』と代弁してくれるのはありがたい。


私はきっと私を大事にできる。

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