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「稲つけば皸(かか)る吾(あ)が手を 今夜もか 殿の若子(わくご)が取りて嘆かむ」 …
「思ひ寄り見ては寄りにしものにあれば 一日(ひとひ)の間(ほど)も 忘れて思へや」 …
「人の寝る味眠(うまい)は寝ずて 愛(は)しきやし君が目すらを 欲(ほ)りて嘆くも」 …