天使たちとの能力戦線(十二章、スパツの探索術)
スパツ「やぁミィディア!元気にしていたかい?」
ミィディア「スパツ!まぁぼちぼちだな。」
スパツ「それは良かった。」
ミィディア「で、今日は何しに来たの?」
スパツ「今日はね、君に僕の探索術を教える為に来たんだ。」
ミィディア「探索術?」
スパツ「ある特定のものを何の当てもなく探す技術のことだ。」
ミィディア「何それ。めっちゃ便利な技術じゃん!」
スパツ「でも何でも探せるわけじゃない。」
ミィディア「そうなの?」
スパツ「ああ。残念ながら君の立場と置かれている状況によっては探せるものの範囲に限界があるんだ。」
ミィディア「あぁ・・・成程。」
スパツ「ま、それでもそれなりに有用な技術であることに変わりはないから覚えて損はないよ。」
ミィディア「それは良かった。」
スパツ「じゃ早速始めようか。探索する対象物ごとに分けて。最初は物を探す場合だ。」
ミィディア「物って言っても具体的にはどういう物よ?」
スパツ「具体的には有るということ以外は何も情報が無い物だ。」
ミィディア「・・・どういうこと?」
スパツ「そうだね・・・・もう少し細かくかみ砕くと確実に存在はあると感じさせるがその対象物が何なのかまるで分らない物ということだ。」
ミィディア「まだ分からん。」
スパツ「そしたら・・・ミィディア。例えばの話をするけど君は何故生きている?」
ミィディア「・・・この質問って思想的な問い?」
スパツ「いや単純に人間を機能的に捉えた問いだよ。」
ミィディア「なら心臓が動いているから。」
スパツ「そうだね。心臓が動いているから体中の血が止まることなく循環し脳があるから思考という行為が出来るんだよね。けどさ、その心臓ってさ外から見て確認出来るかい?」
ミィディア「・・・出来ないな。」
スパツ「だよね。どんな形をしているのか。そもそも本当にあるのか。実際に見てみないと分からないよね。」
ミィディア「あ、有るということ以外は何も情報が無いってそういうことか!」
スパツ「理解出来たかい?」
ミィディア「ああ。確かにそこに何かがあるのは外から見て明らかだがそれが何なのかはまるで分らない物ってことね。」
スパツ「そ、それでそうした物を探す時最初にするのがその対象物の情報をとにかく集めることだ。」
ミィディア「・・・でも何の特徴もないのにどうやって集めるの?」
スパツ「とりあえずの見立てを立てて行動する。例えばマンションの中にある物を探してこいと言われたとしよう。そうした場合ミィディアならどうする?」
ミィディア「・・・ただ探してこいってこと?」
スパツ「そう。」
ミィディア「じゃあ分かんねぇよ。何の特徴も何の手がかりもないのに。」
スパツ「でも探さなきゃいけない・・・どうする?」
ミィディア「・・・スパツならどうするの?」
スパツ「僕なら正体不明の物を片っ端から集めてくる。」
ミィディア「どういうこと?」
スパツ「ミィディア。ただ探してこいって言われるということから君は何が分かるかな?」
ミィディア「・・・何を探してくればいいか分からないってこと?」
スパツ「それも正解だけど他にも一つ分かることがある。」
ミィディア「何?」
スパツ「それは探してくる物の特徴が比喩出来ない物ということだ。」
ミィディア「あ、成程。比喩出来るなら○○みたいなとか△△と同じようなとか言われるもんな。」
スパツ「そ、それが表現出来ないってことは探さなければいけない物は初めて見るような物の可能性が高い。逆に今まで見たことがある既存の物は探索対象から外すことが出来るわけだ。そしてこれは初めて経験することにも言える。初めての経験とは全てが新鮮だよね?」
ミィディア「まあな。」
スパツ「故にそれが良いのか悪いのかと言った判断が出来ない。」
ミィディア「それはあるな。」
スパツ「だから大抵の人間は知らないことに手を付けようとしないし何処から手をつけていいのか分からない。」
ミィディア「けど今の考え方だと初めてのことって何処からでもいいからとりあえず手を付けるっていうのが良いよな。」
スパツ「流石。呑み込みが早いね。」
ミィディア「どうも笑。」
スパツ「笑。じゃ次は特定の人物を探す場合だ。特定の人物を探すのに必要になるのが心理学だ。」
ミィディア「心理学?」
スパツ「正確に言うと人間心理。」
ミィディア「・・・その人物の特徴とかじゃなくて?」
スパツ「それは見つけるまでは重要だけど見つけた後はさほど重要にならない。」
ミィディア「何で?」
スパツ「例え話をしよう。ミィディア。君は専門学校内である特定の人物を探すとしよう。そうしたらまずどこから取っ掛かりを見つける?」
ミィディア「それはさっき言ったその人物の特徴だよ。」
スパツ「けどその情報はさっきの物と違ってただ探せば見つかるものではないよ?」
ミィディア「あー・・・成程。」
スパツ「分かった?」
ミィディア「よーく分かった。物と違って人には目に見えない関係性というノイズがある。その中で特定の人物を探すという行為は色々な危険がある。だからそれを回避する為に人間心理を理解する必要があると。」
スパツ「そうだ。人を探すというのは様々なリスクを伴う。一つ。探している人物にこちらが探していると知られるリスク。そのことによってこちらも探られるというリスク。更に周囲の者の注目を集めることのリスク。今一瞬挙げただけでも三つのリスクが挙げられる。」
ミィディア「じゃあさ、ノーリスクで人を探すことは出来ないってこと?」
スパツ「いや出来無いことはないよ。」
ミィディア「どうやってやるの?」
スパツ「まず一つ。これがある意味一番スタンダードな方法だ。単純に時間をかける。」
ミィディア「時間をかける?」
スパツ「絶対に対象者と接触せずに周囲を嗅ぎまわり対象者に関する情報を集める。」
ミィディア「あ、探偵とかがやってるな。」
スパツ「ああ。けどこの方法だと表面的な情報ばかりで核心的な情報は何も手に入らないことが多いんだ。そこで次に取れるのがその情報をもとに対象者をある個人に特定し付け回すこと。」
ミィディア「それって所謂・・・。」
スパツ「尾行だね。まぁでもこの段階でも対象者と接触はしていない。それに大体この段階で付け回している人物が探している人物かの目星はつく。」
ミィディア「そうなんだ。」
スパツ「ああ。だから人を探す時はまず何でもいいから情報を集めその集めた情報の中で付け回す人物の候補を絞りその一人一人を付け回すという流れが一般的なんだ。」
ミィディア「成程な。」
スパツ「けどいくつか注意すべきことがある。」
ミィディア「・・・何?」
スパツ「まず情報を集める段階で一つ。情報を集めている段階で意図せず目標の対象者と接触している場合があるということ。」
ミィディア「それって注意すべきことなの?」
スパツ「ああ。大抵こうした場合ってこちらは油断しているから“こうした人物を探している”というのをその探している本人の前で知らせてしまうというはたから見たらとてもお間抜けな失敗を犯し易いんだ。」
ミィディア「・・・何それ怖いな。」
スパツ「こうなってしまうと一気に形勢は不利になるから出来れば情報収集は直接の会話じゃなくて自分以外の他者同士の会話の盗み聞きが良い。」
ミィディア「でも会話を盗み聞くにしてもある程度その場にいないと話が聞けないじゃん?」
スパツ「そうだね。」
ミィディア「そういう時ってどうすればいいの?」
スパツ「どうすればいいって?」
ミィディア「会話もしないのにその場にいるのって凄く難易度高くない?どう考えても不自然だし最悪変に注目を浴びる。」
スパツ「成程ね。だったら不自然じゃない状況を作ればいい。」
ミィディア「・・・例えば?」
スパツ「レストランとかなら近くの席を取ったり街中なら誰かを待ってるふりをして携帯をいじったり状況に合わせて色々工夫するんだ。」
ミィディア「まるでスパイだな笑。」
スパツ「だね笑。そして次にある特定の人物に絞った後の付け回す段階だけどこの段階でも注意すべきことがある。」
ミィディア「それって何?」
スパツ「まず事前情報として対象者が尾行に気づきやすいタイプかどうかということだ。」
ミィディア「・・・その見極めってどうすればいいの?」
スパツ「絶対的な見極めは正直出来ない。けどある程度の傾向がある。」
ミィディア「その傾向って?」
スパツ「まずしっかり者の人間は気づきやすい。」
ミィディア「どうして?」
スパツ「分からない。あと徹底主義の人間と剽軽者も気づきやすい。」
ミィディア「でもさ、その見極めってどの段階で行えばいい?」
スパツ「尾行する前だよ。尾行してからやっちゃだめだ。」
ミィディア「何で?」
スパツ「それはね、相手によってはこちらの尾行が気づかれていることを悟らせないのが上手い人間がいるからだ。ミィディア。いくら自分の察しが良くてもその察しの良さを過信しちゃだめだ。上には上がいるよ。」
ミィディア「・・・その油断が命取りになるってこと?」
スパツ「ああ。目に見えない世界での戦いだからこそ不安要素は可能な限り消す努力をすべきだ。」
ミィディア「まあな・・・。」
スパツ「そして尾行出来ないタイプの人間だった場合は追うという選択肢が使えなくなる。」
ミィディア「じゃあどうすればいいの?」
スパツ「その対象者が良く来るであろう場所を集めた情報の中から複数あぶり出しその場所を一つずつある一定期間張り込むという手を使う。」
ミィディア「でもさ、そんなことしたら色々やばくない?」
スパツ「大丈夫。ある一定期間張り込んだら対象人物が現れなくてももうそこには行かないようにすればいい。そして現れてもその時から行かないようにすればいい。そうすれば余程勘の良い人間でもない限り探られているとは思わない。」
ミィディア「成程。」
スパツ「で、その先に行く前に今度は尾行出来るタイプの説明しておこう。まず尾行の仕方。」
ミィディア「尾行の仕方なんてあるの?」
スパツ「あるよ。尾行する時の基本は通路を挟むこと。」
ミィディア「通路を挟む?」
スパツ「例を出そう。ミィディア。ツインテールの子が待っていたバス停を思い出して?」
ミィディア「・・・思い出した。」
スパツ「尾行する側とされる側の基本的な立ち位置はそれだ。まず尾行される側を車道を中心とした右側の前方に置く。その後する側を左後方に置く。この形を常に保ちながら決して視線は向けず後をつけるんだ。」
ミィディア「でもさ、それより真後ろからつけた方がばれなくない?」
スパツ「いや真後ろからの方がばれるよ。」
ミィディア「何で?」
スパツ「いざという時自然と相手の視界を邪魔する為の遮蔽物が無いからだ。真後ろからだと道一直線で振り向かれたら逃げることも出来ず終わりだけどさっき言った右前方左後方だと間に車道といった距離と心理的な認識の差があるからむこうの通りまで意識が行かないし仮に気づかれそうになっても動いている車が上手く遮蔽物になって上手く横道にそれることも出来る。」
ミィディア「成程な・・・。」
スパツ「じゃ次だ。ある程度尾行もして情報も集まったが核心的な情報が出なかった場合。こうした場合はもう直接対面して情報を集めるしかない。」
ミィディア「・・・結構なリスクじゃね?」
スパツ「結構なリスクだね。でもミィディアならフェアを憑依させれば何とか切り抜けられるだろう。」
ミィディア「・・・イプノは?」
スパツ「いけると思うよ。それでここではほぼ無に等しいんだけど打てる手がある。」
ミィディア「何?」
スパツ「まず直接対面する期間を限定すること。さっさと情報を集めてさっさと姿を晦ます。」
ミィディア「まぁ期間が短ければ疑われる期間も減るだろうからな。」
スパツ「ああ。次が二人きりで会うよう努めること。対象者以外会っているという事実を知っている存在を作らないことで周囲に知られるリスクを下げることが出来る。」
ミィディア「まぁいざ消えて探すといっても写真でも撮っていない限り探すのは困難だからな。」
スパツ「ああ。ちょっと嫌な手にはなるけど相手が女性なら秘密という魔法の言葉を唱えて対象者からの情報漏洩を防ぐのも手だ。」
ミィディア「嫌だなぁ・・・それ。」
スパツ「僕もだよ笑。次が・・・恐らく君にしか使えないだろうけど人格を誤認させる。」
ミィディア「人格を誤認させる?」
スパツ「例えば君の性格と程遠い性格の天使をその対象者と会っている時だけ憑依させてその天使の人格=君の人格という方程式を相手の中に作り出す。」
ミィディア「それが何になるの?」
スパツ「効果を発揮するのは君と別れた後だよ。その対象者が君と別れた後まずその対象者は君の人物像・・・つまり君の人格の特徴を頼りに探すはずだ。しかしその人物像は君の人物像じゃないからいくら周囲がその特徴を聞いたとしても君のことを挙げたり君を思い出すこともない。」
ミィディア「成程・・・認識の違いの隙を突くような手ってわけか。」
スパツ「そう。でも実際これが通用する場面は稀有に等しいからもし使えるとしたら認識が一致する時間を稼ぐくらいだね。」
ミィディア「まぁでも使いどころによっては役に立ちそうだ。」
スパツ「それならいいけどね。これで人を探すパターンは終わりだ。次は場所を探す時だ。ある特定の場所を必要なのはズバリ土地勘だ。」
ミィディア「何か身も蓋も無くない?」
スパツ「かもね笑。正確に言うと記憶力だ。一度行った場所の特徴や特性をどれだけ覚えられるか。これに尽きるよ。」
ミィディア「場所の特徴や特性って具体的にはどんな感じよ?」
スパツ「そうだなぁ・・・ミィディア。例えば駅ってどんなところかな?」
ミィディア「電車を乗る為に利用する場所だろ?」
スパツ「そうだね。でもそれ以外にも有用な場所だよ。」
ミィディア「それ以外って?」
スパツ「駅にホームレスの人が座っているのを見たことはないかい?」
ミィディア「ああ。あるな。」
スパツ「彼ら彼女らは何故そこにいると思う?」
ミィディア「・・・家が無いからだろ?」
スパツ「それだけが理由なら別に駅じゃなくても良くないかい?」
ミィディア「まぁそうかもしれないけど・・・。」
スパツ「彼ら彼女らがそこに居座るのはその駅という場所には電車を乗り降りする場所という役割の他に何か明確なメリットを感じさせるものがあるからだよ。」
ミィディア「その何かが場所の特徴や特性ってこと?」
スパツ「そ、駅ならただ外にいるより雨風を避けることが出来る。また駅以外でも川の近くなら水という生命線を保つのに最適な場所だ。」
ミィディア「川の近くってそんな重要?」
スパツ「重要だよ。君たちの人類史でもその川の水を巡っての争いが幾度となく起きているし人間は水があれば最低3日位は何も食べなくても生きていける。だから長期的な探索での休憩場所には川の近くを選択すると良い。」
ミィディア「・・・成程。だから水害が起きる危険があっても川の近くに住む人間がいなくならないんだ。」
スパツ「日頃の不便かもしもの危険かどっちかを選択するとしたら大抵の人間は後者のリスクを取るからね。」
ミィディア「まぁ日常あっての生活だからな。」
スパツ「あとは都会と地方のメリットデメリットかな。」
ミィディア「どんなのがあるの?」
スパツ「先に都会。都会は基本人が多い。それに交通の便が良い。だから細かい移動だったり沢山の人と出会う必要がある場合に行くのに適している。逆に地方は人が少ないし空き家とかが多い。だからあんまり良い例じゃないけどその空き家で雨風を凌ぐのを邪魔されずらい。」
ミィディア「成程ね。」
スパツ「後はその土地ごとの文化も覚えておくと探索もし易い。」
ミィディア「文化?」
スパツ「君の住む島国の中でも女は男の二歩後ろを黙ってついてくるのが当たり前といった考え方や言葉の使い方の違い・・・方言とかその土地ごとの考えや習慣を覚えておくとその文化を糸口に探索もし易くなることがある。」
ミィディア「そうなの?」
スパツ「ああ。例えば君の島国以外の大きな土地では違う考え方の人間たちが一つの国として存在しているがそこでは察するという考えではなく何か思っていることがあるなら直接言葉にしないと分からないよね?という考えのもとで動いている。何故か分かるかい?」
ミィディア「理由までは・・・分からない。」
スパツ「それは現在に至るまでの経過が影響しているんだ。その大きな土地では元々言葉も考え方も違うから分かり合う努力をしないと分かり合えないというマインドが定着しているんだ。けど君の島国はその島国内の人間が多少の差は有れど殆ど同じ言語を話すから分かって当然。分かってることを一々言葉にするのは煩わしい。だからある程度は察してというマインドなんだ。だから根本的に考え方が違う。君の島国で大きな土地の人が探索をしようとすると非常に苦労するだろうね。」
ミィディア「まぁ根本的な衝突が起こるからな。」
スパツ「ああ。しかもこうした違いが分かってないと何故こんなにも探索が難航するのか分からないからね。でも知っているとそういうものなんだなって納得出来るし理解も早い。だから文化も覚えておくと良いんだ。」
ミィディア「参考になるな。」
スパツ「でしょ?」
ミィディア「笑。」
スパツ「じゃ最後が人がいたであろう物があったであろうといった人の痕跡や気配を辿る時の探索術だ。こうした実際に対象となる人がいない。物がない。しかしその痕跡はあると言った場合はその痕跡について良く分析する必要がある。」
ミィディア「それって足跡があったらその足跡の方向からどこに向かったとか?」
スパツ「全然違うよ。足跡の方向も確かに重要だけどそれ以上にその状況証拠からどんなことが言えるか。所謂推理力のようなものが必要になる。足跡なら足の大きさから女性か男性か。足跡のつき方から一般人かそれとも軍人といった特殊な人間なのか。靴の種類は何か。近くに何か他の手がかりはないかなど様々な情報からある程度の人物の見立てを立てる必要がある。」
ミィディア「一般人か軍人かなんて足跡だけで分かるの?」
スパツ「君の島国外の技術でトラッキングといった足跡から人物の年齢、性別、身体的特徴を読み取る技術があってね。それを使えば可能だよ。」
ミィディア「そうなのか・・・。」
スパツ「足跡のかかとの方が深く踏み込まれていたら君の島国内では軍人系の可能性が高い。」
ミィディア「何で?」
スパツ「君の島国の歩き方は基本足を地面と平行にする歩き方だからね。だから足跡はしっかりと付かないことが多い。けどしっかりと踏み込まれているってことはその足跡を付けた人間は少なくともしっかりと膝を上げて歩く習慣があるってことだ。そうした自国の歩き方とは別の歩き方が身についているのは改めて身につける習慣がある人間に限られる。そうした理由から一般人である可能性は低いのさ。」
ミィディア「・・・その分析力と推理力。凄ぇな・・・。」
スパツ「でもその分析も推理も情報が無いと出来ないんだよ?だから情報はとっても大切なんだ。」
ミィディア「・・・うん。今の話を聞いた後だと身に染みるよ。」
スパツ「ま、実感してちゃんと行動に起こしてね。それで習得するんだ。君の未来の為にも。」
ミィディア「・・・分かった。」
スパツ「じゃ僕はこれで上に行くけど最後に何かあるかい?」
ミィディア「いや大丈夫。」
スパツ「そうか・・・程々に頑張ってね。」
そういうとスパツは消えていった。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?