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天使たちとの能力戦線(終章、天使たちとの能力戦線)



ミィディア「〝よし初対面は大切だな・・・。〟」


俺は高校を卒業した後大学受験に全落ちした為専門学校に学歴を汚さない&毒親からのダメージ回復の時間確保の目的で入学した。


しかしそこで待っていたのはお世辞にも頭の良いとは言えない人々の集まりだった。


昔の血気盛んな頃の俺であったならばその学校のクラス中を敵に回すといったどこかの統一を目論む暴君のような強硬策を取ろうとしたであろうが天使たちから様々な技術を学んだ今の俺はそんなことは何時かはそのような最悪の事態(クラス中を敵に回す)になるであろうと感じながらもせず実に堅実に学校生活を歩もうと決めた。


学校中を敵に回す準備を整えながら。


そこで最初にやったのがクラス中に俺という人物を敵ではないと思い込ませることだった。


ミィディア「どうも、初めまして。私は○○(俺の名前)と言います。どうぞよろしくお願いします。」


モブ1「よろしくー。」


モブ2「よろしくねー。」


俺がこの時に使った技術はネニアが教えてくれた擬餌憑依のモードフェアだ。


このモードフェアはフェアの話し方を少し借りたり言い回しを借りる程度のことしか出来ないが相手に対して良い印象を植え付けるには実に効果的だった。


事実その自己紹介を聞いた人たちからは育ちの良いボンボンという風に見られ始めた。(これは実際に言われた印象である。)


実際は毒親育ちで学歴も偏差値40程度の底辺の定番のような俺だがどうやら人は言葉遣いを変えるだけで簡単に騙されるようだ。


俺としてはフェアを真似たといっても少し崩したのだがそれでも印象は良いとこの子のように見られた。


フェアならば“どうも初めまして。私は○○と申します。どうぞよろしくお願い致します。”と言った具合だろう。


俺は入学当初からどのようにしてこの頭の悪い人間たちと共存していこうか天使の技術を使いながら本気で考えた。


まず暫くの構成としては筋書きはセイの誤認術に倣い相手を騙し切り溶け込む。

手法はフェアの対人術&会話術を駆使。

その間にイプノの把握術&ラスポの諜報術でクラス一人一人の性格の把握と情報収集を行う。

少し厄介なのが目上の人だ。

中には40歳~50歳と言った我が毒親と年齢が然程変わらない頭の悪い人もいる為そこはラーナの虚言術に頼ることにした。


そうして半年程経ち俺自身の印象が周囲の者に馴染み始めた時俺は普段の行動を少し変えていった。


今までの俺は特段目立つこともなく目立つことをするわけでもなくただ普通に授業を受け電車に乗って家に帰るという生活を繰り返していた。


また学校生活は授業時間外も学校にいるという生活をしていたがそれでは色々と不都合な出来事が重なっていった。


その不都合な事実は何かと言うとバカが周囲に群がり始めたのだ。


俺はこの時に察してという行為が通じない人たちがいるということを実感した。


バカが群がり始め私生活に支障をきたしてきた為俺はこの目障りに感じたバカたちを周りから排除する為普段の生活を少し変えざる負えなかった。


どのように変えたかと言うと授業以外は所在を分からなくするという方策を打った。


この時にラスポに教わった安住地の確保の仕方が役に立った。


バカたちは最初“普段何処にいるの?”と聞いてきたが俺が“外のどこか。”と適当に返しているうちに聞いてこなくなった。


そしてバカから解放された俺は今までにないストレスフリーを感じた。


「やっば!ちょーホッとする・・・。」


それは宛ら温泉につかった瞬間の解放感に似ている。


そしてこのスタンスを取り始めた頃から俺は様々な人から恨みを買うことになった。


最初は精神的に不安定な年上の女性からだ。


モブ女「ミィディアはどうしてこの学校に入ったの?」


ミィディア「〝うわ・・・マジでそんなこと聞く人いるんだ・・・〟大学落ちたから入ったんですよ。」


モブ女「・・・何かしたいことがあるから入ったんじゃないの?」


ミィディア「〝こういうタイプって事実突き付けると弱いのに勘だけは鋭いから厄介なんだよな・・・やりがいがない=悪みたいな。〟偶々ですよ。しょうがなくここに入ったんです。」


モブ女「しょうがなくって・・・。」


ミィディア「〝ここには入りたくて入った人がいるのにしょうがなくってそういった人たちに悪いって言いたいのか?そのしょうがなくの事情は何れお前たちが立ち向かわなければいけない問題だというのに・・・まったく知りもしないのにいい気なもんだ。〟」


この少し後俺は当時の担任に呼び出された。


理由は俺が“俺はこの学校に入りたくて入ったんじゃない。”というのが目障りだといった内容の苦情が生徒内から出ていると言ったものだった。


俺はその内容で呼び出されたことに対して様々な面で驚いた。


一つが当時18歳であった俺を26歳女性がチクったという事実。


ここで大人の性格の悪さや油断してはいけないんだということを実感させられた。


いい年した大人がやることか?と最初は思ったが次第にいい年してこういうことをやる大人は俺が知らないだけで社会にはざらにいるのかもしれない。

という備えのような心持ちをするようになった。


そして更に驚いたのがそれを本人にしっかりと伝えてくる教師である。


普通の大人であれば確かにそんなこと言う奴は良くないと感じるであろうがせいぜい出る言葉は“勝手に言わせておけばいいんじゃないの?”とか“本人にも何か事情があるのかも。”と言ったものであって何をどう間違えても本人を呼びつけ説教をする程の案件ではないとは思うのだがその教師は“何でそんなこと言ったの?”と震えながら怒りを抑えるように言って来た。(相手の精神が見え過ぎるのも考えものだと思った。)


俺は“何で来たのか言われたから言っただけですよ。”と言ったが何やら納得いかないようで色々とグチグチ言っていたので“だったらその証言をした生徒に会わせてくださいよ。”と言ったら“それは出来ない。”と言った。

その為俺は率直に何か怪しいと思い“ほんとにそんな証言が出てるんですか?”と尋ねた。

そしたらかなり切れ気味で“出ている!”と言った為“じゃあ何で連れてこれないんですか?おかしくないですか?”と連れてこいといった旨を伝えたら“今は無理だ。”と言ったので“放課後ですからそれはそうでしょうね。ではまた日を改めてもいいですのでその時連れてきて下さい。”と言ったら流石にたかが注意程度に二回も時間を取るのは煩わしいと思ったのかバカ教師は大きなため息をついた後“帰っていい”と言いその後は何の呼び出しもなくその件は片が付いた。


その件は片が付いたがそれを機に俺は割と本気で大人も加えたクラス全員を見下しにかかっていた。


俺はこの行為をバカからの戦線布告と受け取った。


そして有無を言わせないように更に気を引き締めることにした。


しかし入学当初から常に気を張り続けてきた俺は少し疲労が溜まり精神的に不安定になっていた。


つまり正常な判断力が無くなりつつあった。


なので俺はいつもより多めに睡眠をとった後シェンスの思考術とモルテの推理術を使い自身の状況と相手の状況を整理し現状を客観的に分析した。


理由は相手が突っかかる程俺は悪く相手には正当な理由があるか客観的に確認する為であった。

結果4割程俺が悪く6割程相手が悪いといった結果が出た。


理由としてはまず相手方はほぼ根も葉もないような内容で俺に吹っ掛けてきたこと。


しかし俺ももう少し発言をオブラートに包み自分の所属している専門学校という場所はどういうところか理解する必要があることを考慮した上での6対4である。


この頃から俺は同年代に何かと突っかかられるようになっていった。


その為次の方策として俺は性格の悪い40代~~50代のおっさんを味方につけバカな同年代からの防壁として使うこととした。


これは俺の柔軟さと頭の悪いおっさんの頑固さバカな同年代の未熟さといった特徴を利用した誤認術の応用である。


構図としてはまんま虎の威を借りる狐だがまずバカな同年代は頭の悪いおっさんに勝てる程弁が立たない。しかし俺はイプノの把握術でおっさんの情報があり加えてモードフェアがある。つまりおっさんを労せず立ててその威を借りることが出来るのだ。


またバカな同年代は何に関しても見立てが甘い為手に取るように考え方が読める。

その為バカが行動に移す前に全て牽制することが出来るのだ。


そして専門学校時代に俺が一番弁が立ったのは欲しくもない奴から連絡先を聞かれたことだ。


状況としてはクラスでグループになり話し合いをしている時の出来事だ。


デブモブ「ねぇ○○君連絡先教えてくれない?」


ミィディア「〝マジか・・・〟何で?」


デブモブ「△△(今グループワークで話している話題)について話し合いをしたいから。」


ミィディア「え?じゃあ今話せばよくない?」


デブモブ「いやそうなんだけどメールでも話し合えるようにしたいじゃん。」


ミィディア「いやだから今話し合いをしてるんでしょ?」


デブモブ「?」


ミィディア「だから今グループワークをしてて今話し合いが出来るんだから態々メールで話し合いを出来るようにする必要なんてないよね?だから今話し合って決めちゃおう!〝お前が言いたいことは良く分かるが俺は絶対嫌なんだ・・・!〟」


デブモブ「・・・。」


相手の会話能力が皆無であった為命拾いしたがもし変に弁が立っていれば女性が脈なし男性に出す伝家の宝刀“私携帯持ってないんです。”を使うところであった。


専門学校では他にも頭の悪い奴に突っかかられめんどくさくなった俺は適当にあしらった。

そしたら授業後に執念深く後を付けられた。

頭の悪い奴に突っかかられた時の対処は精神防御術で行いその後のストーカー行為はフォルテの極限集中術で基礎値を底上げしラスポから教わった逃走法を実行し対処した。


ミィディア「普通に生きるのって意外と大変なんだな・・・。」


今考えればこうした状況が異常であることはすぐ分かるのだが今まで毒親家庭しか知らなかった世間知らずな俺は半分これが社会なのだと割と本気で信じていた。


しかしもう半分の俺はこの理不尽な状況に納得いかずこの状況を打開するにはどうすればいいか再び思考術と推理術を使い分析を行った。


結果打開策を考えるには相手に関する情報が足りないことが分かった。


そこで俺は無意味だとは感じながらもバカを理解する為モードフェアを使いバカに関する情報を集めることにした。


結果バカに関して様々なことが分かった。


第一としてバカは感情的に動くことが如何に愚かな行為なのか説明しても理解出来ないということである。


例えるなら戦争問題を考えると分かり易いだろう。


戦いの中1人を犠牲にすれば確実に残りの99人が助かると分かっている状況の場合。

理論的に考えれば1人を犠牲にして99人を助けるだろう。


しかしバカはその一人が可哀そうだと思わないのか!とか同じ人間とは思えない!などと言って一人を犠牲にすることを躊躇する。


ここで勘違いしてほしくないのだが理論的にと言っても決して人の命を軽視しているわけではないことを理解してもらいたい。


ここで言いたいのは実際の戦場であればこうしてぐずぐずとしている間に残り99人の命も確実に助からなくなるといった状況が来るという可能性を高めてしまう危険性に気づけないのが問題だということだ。


もうこうなっては感情どうこう言っている場合ではない。


抑々感情どうこう言える口も意思も体も消滅しているのだから。


感情を尊重したいのならば尚更理論的に行動しなければ抑々の感情を尊重する権利を奪われてしまうのだ。


俺はそれが分かった時バカといるのが怖くなった。


最初はバカがバカであることにイラついていたが今ではそのバカが怖い。


正確にはバカの置かれている状況を理解出来ない頭と一緒にいることでとんでもないリスクを喜んで担いで持ってくるという可能性がとても怖く感じた。


ここから俺のバカに対する感情は侮蔑から軽い恐怖へと変わった。


例えるなら目に見えない怨霊に呪われるかもしれないという恐怖だ。


結果バカに関して分かったことは分からないことが分からないといった特性と対処法が分からないことに関する恐怖だけであった。


この時俺は初めてセイの言っていた害をなすコミュニティというのがどういうものか実感した。


確かにこれならば友達が片手の指でも数え余る俺でも捨てた方が良いコミュニティだ。


一人で出来る範囲でコツコツと地盤を固める方がまだ健全だ。

まぁそんな劣悪コミュニティしかない専門学校を選んだ俺が悪いのだがそれは仕方ない。


何故ならまず虐待やいじめなどの状況は抜けようと思って抜け出せるものではない。


仮に俺に周りの助けがあったとしても抜け出すのはそれなりの時間がかかるだろう。


それを自分でその異常さに気づき対策を立て抜け出すといった状況に専門入学までに持ってこれたのは恐らく今俺が考えられる中での最善最短ルートだろう。


あとは精神的後遺症や身体的慢性疲労を専門学校の4年間で回復しながら専門学校内で受ける理不尽をなるべく最小限に抑えるという未だにハードワークよろしくの環境を越えなければいけないがなに今までの苦労に比べれば大したことはない。


一瞬の余裕さえないと感じた小中学校時代よりは時間的余裕も少しはあり対策するまでの時間もある。


今までは夏休みの宿題を一日で終わらせる程の効率さはなかったが今では何とか終わる程には成長している。


この成長を実感した時俺は人生で一番の喜びを感じた。


やはり俺は成長出来るんだ!という喜びと今の時点でここまで成長出来るならこの先は更に効率的に様々な物事を処理出来るだろう!という希望。

そして小学校の頃の俺が未来の俺に託したのは間違いじゃなかったんだ!という実感が俺の中で爆発した。


この時に俺の自尊心の核というものが出来始めた。


そして専門学校での生活が二年になった頃悲しいことにクラス替えが行われた。


二つあったクラスが一つに統合されたのだ。


これはただいるだけでは進級出来ない専門学校あるあるだった。


そしてそれの何が悲しいのかと言うと支配している範囲内の状況が混沌によって半ばリセットされてしまったからだ。


最初俺はまた一から印象を付けないといけないと思ったが瞬時にその方策は二つの面から無意味であると感じた。


まず一つ目が単純に労力の問題だ。


入学当初のスタンスがしっかりしていない時ならいざ知らず今の状況ではその印象付けはコスパ的に割に合わないと感じた。


二つ目がもし仮に成功したとしても元々の支配していた俺と同じクラスの奴がその印象をどうせ解いてしまうからだ。


イプノやセイといった精神干渉系の力は何れ必ず解けるといったデメリットがある。


つまり俺が入学当初にかけた催眠は俺と同じクラスの奴らはもう八割程解けているのだ。


その解けている者がいる状況で例え何も知らない奴にかけることが成功したとしても解けた奴が違和感に気づき即座に解かれる危険性がある。


であれば最初から催眠はかけずに今度は今のスタンスをそのまま利用し俺と接するハードルを思いっきり上げた方が効率が良い。


なので俺は思いっきり素を出しながら生活することにした。


しかしそれでも俺に接しようとする対人センサーの壊れた奴はいなくならなかった。


ミィディア「ここまでしてもまだいるのか・・・。」


この頃の俺はバカに対して新たな感情を抱き始めていた。


ミィディア「ここまでくるともう一周回って面白いな笑。」


普通の人なら近づかないような空気間の時こそバカは空気も読まず人の気分を害してくる。


俺はそのバカを華麗にスルー出来るが他のまともな人はそれに振り回されていた。


俺はその光景を見て

ミィディア「〝うわっバカってスゲー笑。〟」


と初めておもちゃを買ってもらった子供のような目で感動的な映画を見るかのように観察しては楽しんでいた。


どうせ人の邪魔をするんだから偶には娯楽として消費するくらいいいだろう。と、とても捻くれた楽しみ方を俺はし始めたのだ。


そういった紆余曲折を楽しんでいたある日俺はある一人の女性に好かれてしまう。


俺はその事実にとても頭を悩ませた。


理由は好きという状態のめんどくささからである。


何故好きという状態にめんどくささを感じているのかと言うとそれは=結婚という構図が大体の女性の頭の中にあるからである。


これを見た殆どの人は俺を童貞を拗らせたんだな。と感じるだろうが少しそれを待って頂きたい。


確かに好き→付き合う=結婚というのは実に安直な思考だと思う。


恋愛とは好きなだけでは付き合うこともないし性的な関係だけのこともあったり実に多種多様な関係性があるのは事実だろう。


しかし好きだから関係性を深めて付き合い何れは結婚する。といった流れを意識する女性がいることもまた事実であろう。


ここで問題になるのは結婚する気もないのに付き合うな!とかその気もないのに付き合ったの!ひどい!私の時間を返して!と言われることである。


俺はバカの中にいる女性が手も出されない話も殆どしない状態が苦にならないという想像が出来なかった。


俺は今までの生き方から何の楽しみもなく他人との会話も一切出来ない中ずっと一人で同じような生活を続けることが苦ではなくなっていた。

正確には慣れてしまっていた。


今までが辛過ぎたおかげか寝なくてもある程度体力を回復出来るし大人になった今でも自転車と並走するくらいは息も上がらず出来る。


つまり生きる上である程度共有する必要のある価値観があらゆる面で周囲の者と合わないのだ。


恋愛に限らず人と付き合うにはある程度その人との共通点のようなものが無いと続かない。


考え方が近い好きな食べ物が一緒生活リズムが同じ・・・など。


しかし俺は虐待やいじめから抜ける為その考え方や生活リズムなどをあえて確立せずに状況に合わせて変えられるように(実際変えながら)過ごしてきた。


よって好きなものも嫌いなものも殆どないし絶対に無理と言うことも殆どない。

強いて上げるならそれらを固定することだ。


考え方や価値観をある一つに固定すること以外は臨機応変に出来る。


なので俺にとって恋愛は非常にコスパの悪いものなのだ。


よく恋愛は人を成長させると言うがそれは人と接する機会が自由に作れない者が言う戯言だと感じている。


俺の場合は人格術でその人と接することで得られるメリットを補填することも出来ているし実際周囲の者に人間性や精神性で劣ったことはない。


なので俺には本当に恋愛は不要になっていったのだった。


そうした望んだのかどうか分からない成長をしながら俺は専門学校に通い続けた。



~~~~~




そして専門学校卒業後・・・。


ミィディア「ふぅやっと自由だ・・・!」


俺は専門学校に在籍中就職活動を碌に出来ていなかった。


その為就活は最悪卒業後にしようと考えていた。


しかし卒業間近の3月の実習先で


「就職先が決まっていないならうちで働かないか?」


と誘いを受けた。


この誘いをついている!と思った俺は二つ返事でその誘いを受けた。


何故ついているのかと言うと理由は二つある。


一つは新卒の壁である。


俺の島国では新卒カードという謎の新卒至上主義があるが普通に考えれば何の経験もない奴に碌な仕事は回ってこない。


つまり新卒は企業の食い物にされる可能性が高いのだ。


その点俺の職場はどういう人がいるか知っている。


しかも新卒で躓く可能性も消えスムーズに学歴から職歴に移行出来たのだ。


二つ目の理由は就職活動もせず社会人に移行出来たことだ。


恐らく学生の人は就職先を探すのが如何に大変か実感しているだろう。


特に学歴が低く大した資格もない人にとっては就職先を探すのは至難の業だ。


残念ながら俺もその部類に入る。


だからこの誘いはとても運が良いと感じたのだ。


ミィディア「やっと取り戻したよ・・・。」


俺は小学校の頃の俺から託された“未来”を専門学校から卒業する時にようやく手にすることが出来たのだ。


これで俺自身の無念も晴らすことができ昔の俺も報われることだろう。


俺は天使たちと別れたが天使たちがいなくとも自分の人生を歩めることを実感しながらこれからも生きていくのだった。

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