天使たちとの共同戦線(十三章、セイ再び・・・‼)
ドゥエ「今人間界にセイとイプノの姿はあるか?」
ラーナ「姿はありませんねー。所々居たであろう形跡はあるんですがねー。」
ドゥエ「そうか・・・ラーナはそのまま感知を続けてくれ。」
ラーナ「分かりましたー。ところでミィディアのところにはまたうちから誰か出しますかー?」
ドゥエ「そうだな。そろそろ出した方がいいんだが・・・。」
ヴェロ「僕が行きましょうか?」
ドゥエ「ヴェロ⁉お前形跡の調査に出ていたんじゃなかったか?」
ヴェロ「調査を終えて今戻ってきたんですよ。」
ドゥエ「そうか。じゃ頼めるか?」
ヴェロ「分かりました。じゃ行ってきまーす♪」
ラーナ「(・・・?)」
〜〜〜〜〜
ミィディア「最近落ち着いてるな・・・。」
専門学校に通い始めてから家庭環境は落ち着いている。
それに学校の方も憑依と俯瞰を使えると分かってから少し心の余裕も出てきた。
その平穏を一変させるかのように天使が・・・いや堕天使が姿を現した・・・。
ヴェロ「君がミィディア?」
ミィディア「・・・誰?」
ヴェロ「僕はヴェロだ。よろしくね♪」
ミィディア「ヴェロ?よろしく。ヴェロはどんな天使なの?」
ヴェロ「僕はね剣術を扱うんだよ。」
ミィディア「どんな剣術?」
ヴェロ「速さを扱う剣術だよ。下界では縮地と呼ばれてるみたいだけどね。」
ミィディア「そっか・・・。」
ヴェロ「なんか元気ないね?」
ミィディア「いや神速の剣術はいいとは思ってるんだけどさ。この前も剣術教えてもらったから少し違うのがいいなー・・・なんて思って汗。」
ヴェロ「・・・そっか。ならどんなのがいいの?」
ミィディア「・・・幻術とか?」
俺がそう言うとヴェロの周りに煙が立ち込めた・・・。
ミィディア「・・・ヴェロ⁉どうしたんだ?」
セイ「そうしたら僕にピッタリですね。」
ミィディア「・・セイ⁉どういうことだ?」
セイ「久しぶりに君の様子を見にきましてね。その様子だと元気そうですね。」
ミィディア「まぁそれなりにはな。それより俺は今堕天使とあまり関われないんだが。」
セイ「少し会わない間に随分とつれなくなりましたね。」
ミィディア「しょうがないだろ?罪を増やしたくないし。適度な距離感を保ってくれないか?」
セイ「・・・善処しましょう。」
ミィディア「助かるよ。」
セイ「完全に会えなくなるのはこちらとしても少し困りますからね・・・。⁉」
ミィディア「どうした?」
セイ「私は少し用事ができました。ではまた。」
セイはそう言うなりすぐに消えていった。
それと同時に新たな天使が二人現れた。
ドゥエ「ラーナ!確かに感じたんだな⁉」
ラーナ「はいー。確実に感じましたー。」
ミィディア「誰⁉」
ドゥエ「俺はドゥエ。こいつはラーナ。俺たちは堕天使を狩るために動いている。よろしくな。」
ラーナ「右に同じくよろしくですー。」
ドゥエ「突然で悪いんだがここに堕天使が来なかったか?」
ミィディア「セイが来たよ。すぐに逃げるように消えていったけど。」
ドゥエ「・・・そうか分かった。邪魔したな。」
そう言うとドゥエたちは姿を消した。
〜〜〜〜〜
ドゥエ「はぁ・・・報告案件だな、こりゃ。」
ラーナ「ですねー。」
ヴェロ「ドゥエ、どこ行ってたんですか?」
ドゥエ「(ラーナ。このヴェロは本当か?)」
ラーナ「(はいー。間違いなく本物だと思いますー。)」
ヴェロ「・・・どうしたんですか?」
ドゥエ「いや、今さっきなお前に化けてセイがミィディアに近付いたんだ。」
ヴェロ「‼、油断も隙もないですね。」
ドゥエ「幸いラーナが気付いた為大事には至らなかったが上には報告だな。」
ヴェロ「ですよね。」
〜〜〜〜〜
セイ「いやはや・・・やはり気づかれましたか。」
イプノ「あれ?随分と早く戻ってきたね。」
セイ「ええ。ラーナに気付かれましてね。」
イプノ「ラーナか。アイツは幻を見破るのが得意だからね。」
オッソ「あら早いわね。もう戻ったの?」
イプノ「ラーナが居たらしいよ。」
オッソ「あいつに勘付かれたのね。」
セイ「まぁそんなところですね。」
〜〜〜〜〜
ドゥエ「ラーナ。次はお前がミィディアのところに行け。」
ラーナ「え?何でですかー?」
ドゥエ「お前がミィディアのところにいれば感知を使わなくても堕天使が来たら分かるだろ?ミィディアのところにいる間少し感知を休めておけ。」
ラーナ「あーなるほどー。了解ですー。」
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