【キャリコン資格取得】基礎知識:どんな資格?なぜ必要?

<前回までの記事はこちら>
資格取得のきっかけ編

ここではキャリアコンサルタント資格の必要性と
資格の概要について紹介したい。

■キャリアコンサルタント資格の必要性
キャリアコンサルタント資格は
2002年に民家資格として誕生した後に
2016年からは国家資格として認定された。
政府は日本の経済成長のために
キャリアコンサルタントを10万人養成することを
目標として掲げているらしい。

なぜこの資格が経済成長に繋がるのか?
少子高齢化に伴い労働人口が減少している日本において
限られたリソースを有効活用するには
働き方改革を推進し、労働生産性を高めていく必要がある。
そのひとつの手段として「キャリア自律の達成」が
大切になると考えられているからである。
キャリアコンサルタントは、その支援を行うことのできる
知識や技能を持つ人材である。

キャリアコンサルタントが行う業務
1. 相談者の就業支援
人材紹介会社や大学などの教育機関、ハローワークなど
求職者への就業サポートを実施する場において役立つ資格である。
2. 企業内でのキャリア形成支援
社内で定期的にキャリアの棚卸しを行う
「セルフキャリアドッグ」という制度など
資格保有者が「キャリア形成のお医者さん」として
相談者が自分自身でキャリアを考え、
主体的に行動できるようなサポートを行うことができる。

私自身、これまでの企業内人事としての経験の中でも
若手社員から仕事に関する相談を受けることも多々あり
どのように対応をすれば良いか戸惑ったこともあった。
話を聞いてもらえてよかったです、と言ってもらえるものの
本当に相談者の抱える悩みに寄り添えたのか
根本的な問題を解決できていないのではないかと
面談を終えた後に考え込むこともあった。
この資格を取得することでただ形として残すだけではなく
実践の場で活用できると感じることができたので
勉強しようと思えたのかもしれない。

■キャリアコンサルタント資格の概要
日本キャリア開発協会によると、
資格試験は年に3回行われており(今年度は6月、10月、3月)
学科・実技論述試験と実技面接試験に分かれている。

<学科試験> 受験手数料:8,900円
100分間、50問の四肢択一のマークシート形式
100点満点で70点以上で合格
<実技試験> 受験手数料:29,900円
論述:50分、記述式
面接:20分、ロールプレイ・口頭試問
150点満点で90点以上で合格

学科・実技の合格率はどちらも約6割程度なので
国家資格の中では比較的難易度の低い資格である。
ただし、この資格受験には条件があり
・3年以上の実務経験 または
・厚生労働大臣が認定する講習の課程を修了すること
が求められているため
受験を希望する場合は必ず「150時間の養成プログラム」
を受講することが必須とされている。

スクールによって150時間の使い方は異なるかもしれないが
私が受講を開始するスクールでは下記の通り。
※厚生労働省認定のスクール一覧はこちら

<学習内容>
キャリアコンサルティング実施のために必要な能力体系
◆講義分野(75時間)
対人支援に必要な理論や国の制度、法律などの学習
◆演習分野(75時間)
キャリアコンサルティングスキルの習得(ロールプレイ)

まだ受講開始前なので詳細は分からないものの、
カリキュラムをざっと見ただけでも知らないことばかりで
資格勉強によって確実に知識の幅は広がりそうだ。
いつかは誰かのために役立つスキルとなると嬉しいが、
まずは自分自身のキャリアを棚卸ししたり
自分のこれからのキャリアを考える良いきっかけになる気がする。

次回の投稿では、政府認定のスクールの中から
リカレントとマンパワーの2社について
説明会に参加をして得た情報を元に比較してみます。

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