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食卓とワインに溢れる豆皿【フードエッセイ】

三宮駅から少し上にいけば
そこは美味しい宝山。
ナチュラルワイン、クラフトビール、中華...
愛するワードがずらりとラインナップするのだから。

その日は母と久々のお買い物で神戸へと向かった。
あまりの人混みで序盤から疲れ果て、
休憩がてらクラフトビール1杯飲んだお昼過ぎ。
あっという間に夕方になって、
明日はお互い仕事なので早めの夜ご飯へと向かった。

伺ったのは「豆皿小皿 食卓とワイン」さん。
貴重な17時から空いているお店で、
早めの夜ご飯(呑みとアテ)にはぴったりなのだ。

とりあえず母はビールを
私はスパークリングワインを注文した。
梅雨入りの蒸し暑さを癒してくれるような
そんな料理が食べたかったので

生ザーサイと砂ずりを胡麻油で和えて
仕上げには生姜をどっさり仕込ませたアテだったり、
ねっとりと甘いインカのめざめを
醤の旨味と優しい甘みで満たされたり…

とにかくメニューを見て
想像力を掻き立たせて注文したらこれよ〜。
私の妄想パレットは、梅雨のジメジメに応答して
これだ!と最適な回答ができました。
なんという小皿の上品さと
食欲を奮い立たせる爽やかさでしょう。

そしてね、
最後に注文した春巻きが美味しすぎたのです。

黄金色にかがやきを纏っていて
噛んだ瞬間の、がじゅっううっていう音が
もう幸せを満ちた耳!って感じで好き。

それだけでは終わりません。
頬張れば、オーベルジュのような心地よさなのです。
口いっぱいに優しさだけが満ちてゆくような
甘くとろける餡が待っています。

母と私は互いに口数が少ないのですが、
お酒が入ればスイッチオン。
色んなことをお話しできて
たまにはこんな日もいいなと思えた一日です。

大好きなアルザスワインがあった…!


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