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[イギリス留学日記] やっぱり米

2024.2.29

イギリスに来て半年弱、ずっとお米を食べない生活をしていた。炊飯器も米も買おうと思えば買えるのだが、最初の1ヶ月で「食べなくても意外と大丈夫」なことに気付いてから、あえて手を伸ばさないでいたのだった。

代わりに普段食べているものと言えば、パスタ、パン、じゃがいも、野菜などを卵と乳製品であれこれしたもの。


イギリスと食事を並べていい顔をされないのはご存知かと思うが、私の印象だと「食事が不味い」というよりは「美味しい食事のハードルが高い」と言った方がしっくりくる。

例えば、外食は高いので自然と自炊する流れになるが、スーパーの食品も物価高めな割には質があまり良くない。特にお惣菜と冷凍食品はどのスーパーのも微妙。

この「値段と質が釣り合っていない」感じが「イギリスはご飯が不味い」という文句を助長しているのではないかと思う。それに比べると「お手頃、簡単、美味しい」の三拍子を揃えた日本のコンビニ文化がいかに優れているかが分かる。


自炊事情は留学生同士の会話でよく持ち上がる話題だ。この前日本人の友達と帰り道に「日本食恋しくない?」って話になったところ、彼女は早々に炊飯器を買って普通に米を食べているのだそう。曰く、小麦製品ばかりの食生活には耐えられなかったのだと。

「美味しくないもので太りたくないじゃん」という彼女の言葉が極めつけに刺さった。

確かに、思い返したら最近「美味しいもの」を食べた記憶がない。いつの間にか食へのこだわりも薄くなった気がする。留学中ぐらい現地の食べ物で生活しようなんて思っていたけど、よく考えたら無理やり味覚を変えるまではないのよね。殊にイギリスにおいて。そう思った瞬間、今まで抑えていた私の「和食欲」が限界を迎えたのである。気づいたらAmazonで炊飯器をポチっていた。


翌日、「おにぎりと味噌汁が食べたい」の一心で授業の合間にアジアンスーパーへ駆け込み、米、海苔、インスタント味噌汁、ついでに豆腐と味の素を買った。(ちなみにジャポニカ米は普通のスーパーで見かけたことがない。)アジアンスーパーは今までほとんど利用していなかったけど、やはり食材が充実していて助かった。

Taste the Orientで購入(海苔はTesco)
全部で£12(約2200円)


早速届いた「電子レンジで炊ける炊飯器」でお米を炊いてみる。

米と水を入れて15分で出来上がるからこれまた便利。留学生にはうってつけだ。

イタリア産のコシヒカリはというと、日本産のものと比べると味やもちもち感は劣れども、今までイギリスで食べたお米の中では一番良かった。
一度スーパーの寿司を食べて「米じゃなくてゴムかな?」と思ったことがある。


水分が足りなかったのか、単に私が下手なのか、おにぎりは不細工になったけど、形になっただけ宜しい。

皆さんおにぎりの具は何が好きですか?
私は断然シャケ派なので、中に焼いたサーモンを仕込んでみた。

ご飯が炊けるということは、カレーとか麻婆豆腐とか、お米がないのを理由に避けていた料理も作れるということか。


留学半ばにしてお米生活に舞い戻って思ったのは、
「無理に現地の食事に慣れる必要はない」ということだった。


ここまで貶しといて何だけど、イギリスの食事についても書こうと思っているので乞うご期待。

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