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早起きノススメ-旅先の風の匂いを求めて-

早朝と言っても、
まだ多くの人や車が動き出す前、
――できたら、
(これは地域によるだろうが、)
午前六時までがいい。

夜のあいだに、
「街の空気の入れ替え」が
行われたかのように。

朝の空気は、
どこか遠い場所の
空気の匂いがすることがある。
――旅先でふと感じる
「あ、空気の匂いが違う?」
という、あの感じである。

起き抜けに窓を開けただけでも
それを感じられるし、
早朝の街を少し歩いたなら殊更、
「風の鮮度」を、
匂いで感じられたりもする。


早朝が、
私は大好きなのである。

元々は「超・早起き人間」
だったのだが、
しかし、
仕事が夜遅くまでのものに変わってからは
すっかり
「普通、もしくは『遅起き』」
になってしまった。

――偶に早起きしてみると、
うーん、やっぱり、
早朝の空気は良い。

頭や胸の中の
「空気の総入れ替え」が、
できる感じである。


早朝の静けさとは、
「本来、人さえいなければ
世界は平和なものなのだ」
ということを知らせてくれる、
そんな静けさである。

――様々な鳥の囀りだけが聞こえ、
それは賑やかなのに、
何故か「静寂」なのである。

言うなれば、
「あ、こんな街なかでも、
元々この世界は
こんなに穏やかで静かなの?」
と、感じられるような、
「ずっとそこにとどまり続けたい静けさ」
でもある。
――一生物として、
「愛すべき世界」が、
そこに(実は毎朝)存在する、
と、気づかされる。
(何故人間だけがその世界に
とどまり続けられないのか?)
(……もう人間やめたい。笑)


「本来の風の匂いがする」
「本当の世界の静寂がある」

だから、
人の気配のない
早朝が私は好きなのだと思う。

こうして毎朝、
「人っ子一人いない、
本来の平和な世界」に
リセットする生活をしたい。

――そんなこともあって、
私は今、
ちょっと転職を考え始めている。
(いや、ホントに。笑)

(まずとりあえずは、
仕事から帰ったらさっさと就寝して、
なるべく早く起きることを
心掛けることにしようかな?)