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白木葉子を思い出す

ボクシング漫画の名作であり、戦後東京のスラム街の情景すらもありありと描く『あしたのジョー』。

アニメ『あしたのジョー2』全話と『あしたのジョー』途中までは履修済みでしたが、最近また少し観てました。

今日は『あしたのジョー』のヒロイン、白木葉子について。

白木財閥の令嬢で、日本のボクシング界に幅を利かせる「白木ジム」の会長。

ただのヒロインではなく、金とコネクションで日本ボクシング界を裏で操っているボスのひとりです。会長だし。

観客も会議室も記者会見も男だらけのなかで、黒髪ストレートロングに淡い色のワンピース、冬はコートをなびかせて登場します。

お嬢様でありながら、屈強なボクシング選手やコーチ、札束をツムツムする同業者にも物怖じしません。

時には助手席に選手を乗せてスポーツカーを走らせることも。

好きなシーンは『あしたのジョー2』で、カーロスと丈に贈った「私からのクリスマスプレゼント」です。(全然説明になってない!ぜひ本編を!)

主人公と恋仲になるのではなく、いつも衝突する権力側にヒロインがいたことは、とても興味深いところ。

なぜ彼女は、昭和の男社会でも自分の意志を貫く仕事ができたのだろうと、大人になったいま改めて思います。

ストーリーを全部観れば彼女の原点がわかるのかもしれませんが……。

ところで、白木葉子ってあまりピックアップされなくない?

やっぱりみんな、林さん家の紀子ちゃんが好きなの?

スポ根アニメはよさがわからないという女子でも、『あしたのジョー』には白木葉子というヒロイン、むしろリング外のキーパーソンがいたことを、なんとなく知ってほしいと思う都内OLでした。

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