オバマ元大統領が示すcanとbe able toの使い分け【インターネットで学ぶ英語表現4】

中学生の頃、英語の授業でcanはbe able toに言い換えられると教わりました。教科書にも書いてあったし、言い換え問題の形で試験にも出たと思う。

でも厳密に言うと、常にcan=be able toなわけではないのです。

オバマ氏が語る大統領としての日常生活

その違いが分かるのがこちら。オバマ氏が大統領だった当時、アメリカのトークショーにゲスト出演した時の映像です。(冒頭30秒ぐらいから)

Do you ever drive?(運転することある?)と司会者に聞かれて、オバマ氏はこう答えます。

オバマ:I cannot drive.
観客:(爆笑)
オバマ:I mean, I am able to drive, …

Jimmy Kimmel Live

助動詞canの意味

canには①能力(~できる)②許可(~してよい)③可能性(~できる)の意味があり、オバマ氏は②の意味で発言。「運転しちゃダメなんだ」

でも観客は①の意味「運転できない」でとらえて爆笑。大人は運転できて当たり前の国なのでね。ちなみに東京23区育ちの私は車の免許持ってません!

そこでオバマ氏はable toを使って言い換えます。「運転自体はできるけど」

canとbe able toはどう違う?


be able toは一般的に①能力(~できる)②一時的な能力(例:指が痛くて今はピアノが弾けない)を強調したい時に使われます。

もしcanの持つ複数の意味を知らず、able toの持つ意味を知らず、can=be able toとだけ覚えていたら、この短いやり取りが何を言いたいのか、そしてなぜ客が爆笑しているのか分かりませんね。

英語を勉強し直したい人にオススメの文法書


最近の英語教育は文法をあまり重視しないと聞くけど、学校の教科書ではどう説明されているんでしょう?進研ゼミのサイト(2017年)には、2つは同じ意味とありました。

一方、去年発売された高校生向けの文法書FACTBOOKには、きちんと違いが説明されていました。こちら、著者はハートで感じる英文法の大西泰斗先生。

本屋で手に取ってみたら分かりやすさに見入ってしまい、しばらく立ち読みしてしまいました。英語を学び直したい、英文法からやり直したい、という大人にもオススメです。

ではまた来週。

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