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Co-Active®旅路の始まり

こんにちは。
コーチの藤田琴子です。

ひらいでさんが呼びかけてくださった、Co-Active Advent Calendar 2023。2023年7月から上級コースを受講中で、Co-Activeに"燃えている身"としては、投稿を拝見して直ぐに「参加したい!」と手を挙げました。

そして、やはりCo-Activeについて書きたいと思ったものの、2023年に私がCo-Activeから得たことについては、少し前にまとめていました。

そこで今回は、2021年3月〜5月にかけての基礎・応用コースでの体験=Co-Activeジャーニーの始まり、について書いてみたいと思います。

なお、私は時差の都合上、アメリカ東海岸時間でのオンラインコースを受けました。日本で開催のコースと異なる部分や、現在は内容が変わった部分も多々あると思います。あくまで、一個人の体験談としてお読みいただければ幸いです。


きっかけ

ちょうど3年前の2020年12月、コーチ仲間の恵子さんから「琴子さんにきっと合うと思うよ」とCo-Activeコーチングを教えてもらいました。

これまでの人生を振り返ると、転機には誰かが重要なメッセージやヒントをくれることが多く、徹底的に調べて決める、ということは殆どしてこなかった私。この時も惹かれるものを感じ、他のコーチングスクールは一切調べることなく、CTIでのコース受講を決めました。

コロナ禍の影響で、コースが対面からオンライン開催に切り替わり、フランス在住の私にも受講の可能性が出てきていました。ただ、日本でのコースは時差のため受けられない(開始が朝の1-2時…)。そして、週末開催のイギリス時間でのコースは、土曜日に日本語講師の仕事をしているので、これも受けられない…

でも、開講スケジュールをよくよく見てみると、アメリカ東海岸時間のコースは、火〜木の日中にコースが開催されていました。フランスとの時差は6時間なので、開始は15時→終了は23時。かなり後ろ倒しではあるものの参加は不可能ではないし、それ以外の選択肢はなかったので、2021年の年明け早々、3月開始のコースに申し込みました。(*現在は、イギリス時間でも平日コースが開催されているようです)

シナジーまで一気に5コースを申し込んだ後、急に英語への不安が襲ってきてきました。「あれ…!?本当に大丈夫???」「ちゃんとついていけるんだろうか?」と… アメリカの大学院を卒業してからは20年弱経っていて、現在仕事は全部日本語。日常でも英語を話す機会はあまりなく、話すとしても相手は非ネイティブの人達。不安が噴出したものの、「だからキャンセル」という選択肢はなく、「私はこれをやることになっている」と、流れに乗っている感覚がありました。

1. Fundamental - デモに衝撃 (2021年3月)

ドキドキしながら迎えた基礎コース。コースリードは、オランダ人女性コーチとアメリカ人女性コーチでした。受講生は、zoom画面いっぱいに20人以上。ヨーロッパからの受講生は私だけ、カナダから数名、残りは全員アメリカ本土在住でした。50-60代と年齢が高めな方も多く、「セカンド・キャリアとしてコーチを考えているから、定年退職前に資格をとっておきたい」という方も複数名いて、アメリカでのコーチングの浸透具合を垣間見た気がしました。

そして、最初のデモで衝撃を受けました。

アメリカ人のコーチは、ブロンドのサラサラヘアが美しく、歯磨き粉のCMに出てきそうな笑顔のザ・美人!「こんなに完璧な美貌のコーチって、クライアントとの関係性にどんなインパクトがあるんだろう!?」と、勝手にドギマギしていたのですが、笑、デモが始まって衝撃を受けたのは、彼女の在り方でした。

私はNLPを学び、ラポール形成のためのバックトラッキングが癖付いていたのですが、コーチは「うん」「うん」と力強く頷くだけで、バックトラッキングは一切なし。本当に口数が少ないことに、まずびっくりしました。

そして、時々パッと核心に迫る短い質問をして、また黙って聴く、の繰り返し。

無駄の全くないシャープな関わり、でも、関係性は力強く築かれていき、短時間でクライアントが変化していく様子に胸が揺さぶられました。

「すごい!!!私も絶対にこんなコーチになりたい!!!」

と、強く思いました。コーチの在り方に心惹かれ、Co-Activeの魅力に一気に引き込まれました。

しかし、、、英語力の低下は切実な問題で… 初日は分からなさ/伝わらなさにがっっっくりと凹みました… でも、せっかくの&本当に久しぶりの学びの機会、学べるだけ学ぼう!と気持ちを切り替えました。とりあえず「思ったことは口に出す」そして、「コースリーダーへのリレーコーチングなど、コーチ役をやる機会があったら、即座に手を挙げる!(迷いや恐れが出る前に!)」と決めたのでした。

2. Fulfillment - 人生の目的の探究 (2021年3月)

火水木の平日コースを選んだので、法人や学校などからの組織派遣も少なくなく、ある企業からは人事担当者がごそっと(4-5人!?)参加していました。受講者名簿を見るとフルフィルメント以降、旅路が重なっているメンバーも結構いて、ホッと胸を撫でおろしました (毎回、オンライン+英語で、20人以上とゼロからの関係構築はキツすぎなので…)。

フルフィルメントで印象に残っているのは、人生の目的についての探究です。「私はxxするxxxです。」と比喩を用いて表現したのですが、"I am the universe..."というのが自然に出てきました。受講生同士の演習で、コーチ役と一緒になって自由に動くと、壮大なイメージと感覚が広がってきて、身体を動かすことのインパクトの大きさを感じました。

もう一つ印象に残っているのは、コースリーダーの与える影響です。基礎コースのリーダー達はカチッとオーガナイズするタイプで、コースも流れるように進んで行ったのが、フルフィルメントのリーダーはゆるい感じで、休憩の取り方も気まぐれで… 苦笑 休憩なしの時間が長くなると、集中力が切れてきて、かなり苦労しました…

エネルギーに溢れていた基礎コースのリーダー達に比べると、緩い感じで最後まで場が温まりきらなかった印象だったのですが、なぜか!?いちメンバーの発案で、希望者が集まり月1回のコールを始めることに。3年経過した今でも、月1で集まっているようで(時差的に厳しく、私自身は途中で参加を断念しましたが)、「その場の雰囲気とその後の発展は別物」というのは想定外で、グループ・ダイナミックスって面白いな〜と改めて感じました。

3. Balance - 手順に大混乱 (2021年4月)

バランスコースでは、「リーダーの圧倒的な存在感による居心地の良さ」と「バランスコーチングの難しさ」を感じました。

リーダーは、イギリス人男性コーチとアフリカ系アメリカ人の男性コーチ。カチッとした物静かで理論的なリーダーと、ユーモア溢れる陽気で情熱的なリーダーという、全く違うタイプから生み出される絶妙な場!「これがコーリードの素晴らしさか〜!」「この瞬間から創る、ってこういうことか〜!」と感動の連続でした。コース開始から30分ほどであっという間に場が温まり、受講生のエネルギーもすごくて「これはすごいコースになる!!!」とワクワクしました。

がががー!!!最初のデモで、バランスコーチングのステップの多さ&複雑さにボーゼンとした私… 「(コーチ役で)これをやるのは絶対無理!」と英語力の限界も感じ… 泣 ステップを理解するのに精一杯なのに、それを理解した上でコーチがしっかりリードする必要があるなんてー!!!泣 演習ではアップアップ、1日目の夜には「もう無理ー!!!」とギブアップしたくなりました…

2日目にはコースリードにも「英語力の限界を感じています。バランスコーチングは難しすぎる!」と訴え、「そうだよね。第二言語だもんね。大変だと思うよ。What can I do for you?」と聞かれたけど、「… Nothing…」泣 結局自分でなんとかするしかなく、他の受講生に意図を汲み取ってもらいつつ、なんとかやりきったのでした。

正直なところ、コース終了時にもバランスコーチングとはなんぞやと、腑に落ちた感じは全くなかったのですが、兎にも角にもやり終えた達成感は、かなりのものでした。笑

4. Process - "home"の安心感 (2021年5月)

プロセスコースのリードは、フルフィルメントの男性コーチの再来…「またゆるゆるの休憩時間はごめんだー!」と思い、思い切って「私にとって英語は第二言語なので、かなりの集中力が必要なんです。だから、休憩時間は定期的に取ってください」と訴えました。私の申し出に「そうだそうだ」と同意する人は多く、リーダーはもちろん聞き入れてくれて、自分のニーズをはっきり伝える大切さを感じました。

アメリカ人受講生の多くは、プロセスコーチングに苦手意識を感じているようでしたが、カウンセラーの私にとっては「遂に、本領発揮できる場が来たー!!!」という感じでした。「ただただ一緒にいて感じる」のはこれまでやってきたことだし、馴染みのメンバーも増えてきて、やっと"home"の安心感を得て、学びに集中することが出来ました。

プロセスコーチングでは、「自分の声」に意識を向けた体験がとても印象に残っています。最初は、「自分の声」を聞いてもらえなかったことへの怒りや悲しみが出てきて、小さな女の子だった自分のイメージが浮かんできました。怒りの下の悲しみをしっかり感じた後、改めて「今の自分の声」をイメージしたら、とても大きなクリスタルボールが思い浮かびました。強くて、優しい光を放っていて、相手に届くように、強くなったり優しくなったり… 「若しかすると『自分の声』も、ちゃんと育ったのかもしれない」と感じられた体験でした。

そして、英語がネイティブでないという不利も、この頃には、1. 詳細が分からない方が、事柄を聴かずに(分からずに。苦笑)クライアントに焦点を当てやすい、2. 余計なことを話さない(話せない。苦笑)ので、端的な質問が出来る、と開き直ったような心境に。笑

実際、他の受講生からは、「Kotokoはじっくりよく聴いてくれる」「質問が端的でパワフル」というフィードバックを度々もらうようになっていたので、↑もあながち私の独りよがりだけではなかったかもしれません。笑

5. Synergy - "I am proud of myself!" (2021年5月)

最後のコースのリードは、60歳を超えた大ベテランの男性コーチと、彼の教え子という女性コーチ。「60歳を超えたけど、まだまだ成し遂げたい夢がある」と真剣に語っていて、無限に広がるエネルギーに心動かされました。そして、年齢で可能性に制限をかけていた自分に気づき、ハッとしました。

これまでの学びの全てを統合する最後のコース。この時間がずっと続いて欲しい、この素晴らしい場が終わらないでと、ずーっと願っていました。コーチングのスキルも、ようやく、少しずつ自分のものになってきている感覚がありました。

でも、やはり終わりの時間は来るわけで… 毎回、コースの最後には、受講生、アシスタント、コースリードの順に、完了のために必要な言葉を発することになっていました。自分の学びや変化を長々と語る人もいれば、一言、"I complete."だけの人も。

シナジーのラスト、私は、こんなことを伝えました。

「今回私は、本当に久しぶりに、インテンシブな学びの機会を得ました。刺激的な仲間に出会い、素晴らしいリーダー達から学び、自分自身を深く探究しました。そして、自分の人生を懸けて追求したいものが見つかりました。

私は、このコースの受講を諦めかけていました。フランスから参加するのは物理的に難しかったし、第二言語の英語で学ぶのもかなりハードルが高かったからです。私のサボタージュは「今で十分幸せでしょ」と囁き続けていました。私は、コースの受講だけでなく、様々なことを諦めていたのかもしれません。

BUT NOW, HERE I AM!!!
I MADE IT!!!!

I am proud of myself!!!
I COMPLETE!!」

zoomのリアクションのハートが、すごい勢いで数え切れないぐらい飛んできて、みんなが満面の笑みで拍手喝采してくれました。

"You are so lovely in every way!" 
"You are SO VERY insightful!"
"You are such an amazing person, Kotoko! You inspire me!"

など、めちゃくちゃパワフルな認知をいっぱいもらい、本当にやりきってよかったと、足元が震えるような誇りを感じました。

まとめ

こんな風に、約3年前に始まった私のCo-Activeジャーニー。勢いがついたまま上級コースに進むつもりでいたのですが、事情により一時休止。そして、今年の7月に旅を再開しました。

7月下旬からスタートした上級コースは、現在、グループコールが残り3回、という状態です。全く違った質感の上級コースの旅路については、また折をみて書きたいと思っています。

改めて3年前の体験を掘り起こしたら、ここには書ききれない、たくさんの想いが蘇ってきました。理解できない/伝えられないもどかしさや悔しさと共に、温かい仲間達と、個性の光る人間味にあふれた素晴らしいリーダー達…

あぁ、私は本当に宝物のような時間を過ごし、それが今も確かに私の中に在るんだ、と感じました。そして、凹みまくりながらも、全力でそこにいた自分。記憶と共に、力が蘇ってくる感じがしました。

知れば知るほど魅力を感じるCo-Activeの世界。
まだまだ続く&コーチとしては永遠に続くCo-Activeの旅路。

しっかり、じっくり、味わいながら進んでいきたいと思っています。

最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!
心からの感謝を込めて。

コーチ
藤田琴子

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