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【CTIリーダーシッププログラム@スペイン】リトリート1を終えて

こんにちは。
CTI認定CPCC®x臨床心理士の藤田琴子です。

2024年8月25日(日)から30(金)までの6日間、スペインのバルセロナ近郊で開催されたリーダーシッププログラムのリトリート1に参加してきました。

戻ってきて1週間ほど。

想定外の「混乱」と「戸惑い」に襲われています

学びを言語化できず、ふわふわしている…
行く前と全然変わってない気がする…
何にも学んでないのでは!?とさえ感じてしまう…
 

でも、そんなはずはないはず!!!

この「混乱」からは、「全部プロセスしなきゃ」「できるだけたくさん学びを得ないと」「ちゃんと整理したい」という自分の「完璧主義」的な「古い自分」を強く感じます… 

なので、あえてこの「ぐちゃぐちゃな生の状態」で綴ることにトライしたいと思います!


リトリート1:自分から創る

CTIのリーダーシッププログラムは、体験を通して学ぶプログラム。そのため、このnoteでは、具体的なプログラム内容には触れず、私個人が学んだことや感じたことを書きたいと思います。

とはいえ、プログラムの目的や意図がわかると、理解しやすい部分もあると思うので、リトリート1のプログラム内容について、CTIジャパンのサイトで公開されているものを転記しておきます。

Co-Active Leadership Program
リトリート1 - 自分から創る (6日間)

・自らの個性や強みを取り戻し、それを100%表現する

私たちは、常識や世間体にとらわれたり、過去の失敗体験や恐れなどから、自らの個性や強みを押さえ込んだり、見失ってしまっていることがあります。

このリトリートでは、さまざまな体験学習を通じて自己制限的な枠を打ち破り、本来の生き生きとした自分を取り戻し、その自分と深くつながることを学びます。また、自らの人生の目的に焦点を当て、そこから生まれるうずきに従って行動することも学んでいきます。具体的には、人生の目的と結びついた心から願う活動(クエスト)を設定し、その後のリトリートを通じて、その実現に取り組んでいきます。

CTI Japan - Co-Active Leadership Program

そう、確かに、書かれている通り、

「自らの個性や強みを取り戻し、それを100%表現する」

そして、

「自己制限的な枠を打ち破り」
「生き生きとした自分を取り戻し」
「その自分と深くつながることを学んだ」

6日間でした。

リトリート1 終了後の1週間

8月30日(金)の15時にリトリートが終了。終了後はエネルギーが溢れていて、数時間後には、満ち足りた気持ちでこんな投稿をしました。

そして、金曜日の夜に家族と再会した時には、明らかに今までとは違った接し方ができていて、「新しい自分の出現」を感じました。土日は疲れていたものの、リトリートの余韻が残っていて、そのエネルギーを活用して、「よい状態」を保つことができていました。

が!!!

9月2日(月)からフランスでは新年度がスタート。長女が中学生になり、車での送迎が加わり、家族の生活リズムがガラッと変わりました。仕事も再開し、5月から1年間の予定で始めたマーケティングスクールも再始動。更に、娘たちの習い事も始まり、長女と次女の予定を加えると、スケジュールはテトリス状態に… 更に、夫はインド出張でワンオペに… 

こんな感じで新しい生活が始まり、一気に現実に引き戻されてしまいました。リーダーシップから現実への適応に加えて、様々な変化が一気に襲ってきた1週間。起きたことをじっくり振り返る時間も取れず、学びは吹っ飛び自分と繋がるのも難しく、イライラした「気持ちの悪い」1週間でした。

じっくり振り返りたい!プロセスしたい!でも、そんな時間をいつ取れるのかも分からない… なので、まとまってなくても、少しでもアウトプットした方が整理できるかも!?と思い、noteを書くことにしました。

リトリート1で学んだこと

リトリート1を振り返ると、学んだことはとてもシンプルだけど、頭で知っていたことが身体に刻み込まれた感じがします。「今までも大事だと思っていたシンプルなことが腑に落ちた」そんな瞬間がたくさんありました。

1. Be Present - 今にいる

身体で学んだこととして一番にあがるのは、"Be Present / 今にいる"ということ。最初から最後まで、6日間ずっと意識し続けたことでした。

リトリートに参加前は(というか戻ってきてからもですが…苦笑)、常に先を見越して、効率を第一に行動していました。リトリートサイトまでの電車の中でも携帯を手放せず、「リトリートに向けて、少し気持ちを落ち着けよう」と思っても、20秒後には携帯を開いているという状態。スペースを生み出すことが全くできずにいました。

実際、開始後しばらくも頭の中は忙しく、意識は未来や過去にすぐ飛んでいました。でも、携帯もPCも開かず、「今にいる」ことを意識し続けていると、少しずつ、頭と心が静かになっていきました。

そして、今に集中できるようになったら、「今から創る」ことも少しずつ出来るようになりました。

例えば、発言する時。

今回のリトリートは、英語だったこともあり、最初の方は、話したいことをちゃんと整理してから、挙手していました。なので、その「整理している間」は話を全く聴けていなかったし、「今」から意識が離れていました。

でも、リトリートが進むうちに、段々と、少しずつ、ただその場にいる、話を聴く、そして、話したいことが湧き上がってきたらそれを伝える、ということが出来るようになりました。

そうやって自分と繋がって、今感じていることを伝えると、ずっと「リアル」であれる。そしてそれは、相手のより深いところに響く気がしました。

そんな風に「今にいる」筋力を鍛えようとしていていたものの、リトリートが終わりに近づくにつれ、終了後に意識が向くことが増えました。「夫になんて話そう?」「終わってから、どうやってこの状態を保とう?」「課題をやる時間をどうやって捻出しよう!?」などなど、意識が未来に飛びがちに。

でも、メンバーと話していた時に、

"Don't leave before leaving!"

と言われ、ハッとしました。確かに!!!

今、私はまだここにいる。
去る前に去るのはやめよう。
終わる前に終わらせるのはやめよう。

最後の瞬間まで100%ここにいよう。

そう決めました。

「今にいる」ということ。意識していないと直ぐに「今」から離れてしまったけど、最後の最後まで意識し続けたことでした。

そして、終了後に驚いたのが、さまざまな場面が、その時のエネルギーや感情と共に、くっきりと私自身に刻み込まれていることでした。

携帯をオフにしていたので、殆ど写真は撮れなかったのに、リトリート終了後も、切り取ったたくさんの「今」が自分の中に残っていました。今に集中していると、身体にこんなに深く刻み込まれる、ということにびっくりでした。

それは、リトリート前に家族で旅行した時には、たくさんの写真を撮ったのに、記憶がぼんやりしているのと対照的でした。

"Here and Now"の大事さは、何百回と聞きました。でもそれを意識し続けた結果、限られた時間ではあったけどそれを体現できた、ということは、とても大きなことでした。

2. Go with the flow - 流れに身を任せる

私は「ちゃんとスケジュールを立てたい」「先を見通したい」思いが強いです。流れに任せた方がいいこともあると思いつつも、計画を立てて、なるべくたくさんのことを詰め込みたい気持ちがあります。

でも、リーダーシップに関しては、「呼ばれたからきた」「来ることになっていた」とか、「起こることは全て学び」「起きるべくして起きる」など、本人を超えた「大きな力」に触れる人がとても多く、「確実に『なにか』がありそう」な印象を受けていました。

なので、いつもと違う自分を試してみたく、初日から「身を委ねることを意識する」と決めました。とはいえ、「コントロールしたい」欲が強くて、なかなか「委ねる」ことができずにいました…

「身を任せたい!」
「でも、コントロールしたい!」

そんな気持ちのせめぎ合いが続く中、迎えた4日目の朝。いつもより早めに目が覚めたので、一人でベランダで瞑想をしました。そうしたら、ふっとスペースが生まれたのでしょう。その後の朝ごはんの時、ほんの3分ぐらいの間にメンバーの一人とグッと深い会話になりました。そして、

"I trust myself and I trust the universe."

というメッセージをもらいました。

リトリートの参加者は全部で19人。誰と、どのタイミングで、どういう会話を交わすか、ということさえも「流れ」や「意味」がある気がしていました。そのため、この慌ただしい時にメッセージを届けてくれるなんて、これこそ「委ねた」からだと感じました。

そのため、そこからは、

"Let the universe to guide me!"

と心の中で繰り返し、「委ねること」「流れに任せること」をこれまで以上に意識しました。そしたら4日目以降、明らかに「流れ」が変わり、必要なことが次々と起きてびっくりでした。

怖さや心許なさがあったけど、「委ねるってこういうこと」と初めて流れを感じることのできた体験でした。

(でも、戻ってきてからは、またコントロールが戻ってきてますが…)

3. Open my heart - ハートを開く

オープンでいる、というのも初日から意識していて、とにかく思ったことを口にしよう、正直に誠実に接しよう、と決めました。

「こんなプログラムに10ヶ月コミットするなんて、よっぽどの人たち(自分も含め!笑)」という意識があったので、そんなメンバーに対しては、普段よりも心の開きやすさはありました。

そして、「心を開く!」と決めると、いろいろなものが飛び込んできました。

例えば、トルコ人と韓国人が母国語でスピーチした時。全く言語は分からないものの、そのエネルギーから伝えたいことが伝わってきた気がしました。あとで2人に確認したら、ドンピシャリ!彼らも私もびっくりでした!笑

「言葉はエネルギー」と感じたし、「そのエネルギーには、言葉を超えた普遍的なものがある」と感じました。そして、心を開くとそのエネルギーを感じることができる、ということも体験しました。

そして、どんどんハートを開いていった5日目の朝。

ヨガ講師であるメンバーが開催してくれた早朝ヨガに参加しました。2023年2月に右膝を怪我してから遠ざかっていたヨガに、久しぶりに取り組めたのは、私にとって大きなことでした。

そうしたら、右膝から「よくなりたい!」という叫びが聞こえてきました。

これまでも頭ではずっと「よくなりたい!」「元に戻りたい!」と捉えていたし、週2-3回、リハビリに通い続けていました。心底治りたい!と願っていたけど、右膝はなかなか良くならず… 主治医の想定より治りは悪く、時間はかかっており、「もう、右膝が元通りになることはないかも」「思いっきり走ったりジャンプをするのは、一生無理かも」と諦めかけていました。

でも、初めて、「右膝の意図」が直接心に届いてきました。やっとこれで、本当に治る方向に向かえるのかも、という希望が生まれました。

最終日の早朝ヨガでは、朝日の美しさがガツンと飛び込んできて、泣けて泣けてしょうがありませんでした。それぞれのメンバーのありのままの美しさにも、泣けて泣けてしょうがなく。

心をオープンにしたら、ありとあらゆる「美しさ」が直接飛び込んできて、心が大きく揺さぶられました。

メンバーの一人からは、

「Kotokoは最も変容したうちの一人だと思うよ。だってあなたは最初から、とてもオープンだったから。掴み取ったのだと思う」

といわれました。あぁ、そうかもしれない、と思いました。

リトリート1 前後での変化

こうやって書いていると、たくさんのことを体験から学んだ、本当に特別な時間でした。でも、戻ってきてからは、

「あんなに深い部分で学んだのに、全然実践できていない」
「あんなに『わかった』と思ったのに、なにも変わっていない」
「学んだことを、全く生かせてない」

という自己批判が半端なく…

実際、このnoteを書きながらも
「あー、、、あれも学んだのに、できてない」
「こんなことにも気づいたのに、すっかり忘れていた」

と自分への失望がムクムク… 泣

正直なところ、リトリートの1週間と現実が乖離していて、学びをいかせている気が全くしないのですが、「リトリート前後で確実に変わったことは?」と自分に問うてみると、はっきりしたことが3つ出てきました。

1. 瞑想の習慣を取り戻せたこと

コーチとして独立し、CTIの上級コースで学び始めた2023年の5月あたりから1年ほど、朝の瞑想を習慣化していました。朝、ちゃんと自分と向き合うと、1日がまるで違う!その影響はとても大きく感じました。

でも、今年の5月にマーケスクールに入ってからは、「あれをやらないと」「これをやらないと」とDoingに意識が完全に向いてしまい、たった5分、静かに座ることができなくなっていました。「ただ座る」「今に集中する」ことが難しくなり、1年ぐらいかけて築き上げた習慣が消え去っていました。

しかし、リトリートを通じて、自分と繋がることから全ては始まることを痛感。自分と繋がるために、その時間をちゃんと確保することは「私の人生に欠かせないこと」と改めて感じました。

リトリートで感じた「心の平和」をなんとか保ちたい気持ちも強く、朝の瞑想を再開する!と決めました。まだ1週間ほどですが、しっかり「取り戻そう」と思います。

2. コーチ/カウンセラーとして共にいられる度合いが増したこと

「リトリート中は、あんなにリアルな自分でいれたのに!」「あんなにハートが開いていたのに、それなのに今は…」と自分を責めることが多かったのですが、コーチングやカウンセリングでクライアントさんに向き合うと、自分の変化を感じることができました。

それは、クライアントさんと「共にいられる度合い」がグッと増したこと。

多分、質問する回数はこれまでよりも減ったのではないかと思うけど、「ただ共にいる」ことが前よりもできるようになったので、セッションが深まっている印象を受けています。

「学んだことの何を活かせているんだろう?!」という焦りや不安を感じてばかりだけど、こんな時こそ、セルフ・コンパッション!確実に変化したと感じられる部分にフォーカスしたいと思います。

3. 18+4の力強く美しい「存在」が私の人生に入ってきたこと

リトリートの前後で一番の変化。それは、これまで全く知らなかった18人のメンバーと4人のリーダーという22人の存在が、私の人生に入ってきてくれたことです。

力強くて、美しくて、真摯で誠実な仲間たち。先週1週間、落ち込んだり、凹むことが多かったけど、メンバーの存在に本当に支えられました。ほんの少し言葉を交わすだけで、ぱっとエネルギーが蘇ってきて、「最高の状態」の自分に戻れる気がしました。

様々なバックグラウンドを持ち、多様性に富んだ仲間たち。そのありのままから発せられるエネルギーは本当に美しく… 人ってこんなに素晴らしいんだ、こんなに美しいんだ、と何度も涙しました。

たくさんの美しいソウルが、私の人生に入ってきてくれた。これは、本当に嬉しくて心の踊る大変化です。

1週間経って、今、思うこと

ということで、あまりまとまっていないのですが、今の正直な状態を綴ってみました。

リトリート1はものすごく濃くて、強烈な体験から、たくさんのことを学んだと思います。そして、共にいてくれた仲間とリーダーのお陰で、新しい「私」に出会えました。「彼女」は、しっかりと自分に繋がっていて、とてもパワフルで、可能性に満ちていて、リアルな存在でした。

そんな風に、新たに出てきた「私」に「ものすごい可能性」を感じたので、戻ってきてからの「私」にがっかりしているのだと、このnoteを書いていて気づきました。

「あんなにいい状態でいれたのに、その状態でいることが出来ていない」
「委ねずにコントロールしようとばかりしている!」
「全然心が開いてない!」

などなど、先週1週間は、かなり「できない自分」を責めていたなぁ、と。(全然、とか、全く、とか、極端な言葉が多すぎるし… 苦笑)

でも、「人生で最高に濃い学びの1週間」を過ごしたのだから、現実とのギャップに戸惑うのは当たり前。「ものすごい変化」に対して、それを引き戻そうとする「ものすごい力」が働くのは当たり前。

だからこそ、このリーダーシッププログラムは「10ヶ月」なのだとわかりました。リトリートという限定された、安心安全な場所で出来たこと・得たことを、現実の世界でどう実現していくか?どう折り合いをつけるか?統合するか?それを10ヶ月かけて追求していく、と。

次のリトリート2は、11月中旬。

リトリート1とリトリート2の間は、11週間「も」ある!
なので、まだ、1週間が過ぎただけ!
そして、10ヶ月全体で見ると、まだ、始まって2週間!

今の私に必要なのは、
セルフ・コンパッション、
セルフ・アクセプタンス、
そして、プロセスを信じること。

ふと、2025年5月にリーダーシッププログラムを終えた時に、このnoteを読み返したらどう感じるんだろう!?と想像したら、

「なんであんなに焦ってたんだろう!?」
「心配しなくて、大丈夫なのにねー!」
「本当に『頑張って』たよねー!」

未来の満面の笑みの私から、そんな声が聞こえてきました!笑

まだまだ、まだまだ、旅は始まったばかりです。

以上、まとまりのない文章ですが、
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!


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