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【CTIリーダーシッププログラム@スペイン】リトリート1〜出発前

こんにちは。
CTI認定CPCC®/臨床心理士の藤田琴子です。

遂に、明日、8/25(日)からバルセロナ近郊で、CTIのリーダーシッププログラムのリトリート1が始まります。

8月の2週間目からは10日間ほどは家族で夏休みだったので、精力的に書いているブログもお休みして、本を読んだり、とにかく寝たりと、比較的のんびりしていました。

なのに、、、出発前日になって、急に猛烈に喉が痛くなり… 泣 一晩寝たら、大分マシになりましたが、これも含めて「リーダーシップの旅」なんだろうな、と感じています… 苦笑

そんなこんな、リトリート1出発前の「今」についてです。


オリエンテーションコール後

7月29日(月)日本滞在最終日に、オリエンテーションコールがあり、リーダーやメンバーと初対面しました。

🔽オリエンテーションコールで感じたことについてはこちらから🔽

そして、フランスに戻ってきて8月に入ったら、リーダーシップが急に現実味を帯びてきて、かなりの不安が襲ってきました

「一体、なにが起きるの?」
「多様性に溢れすぎたメンバーと、果たして関係性を創れるの?」
「英語で十分に自分を表現できるの?」

などなど、不安が95%ぐらいに増幅…

事前にアンケートに記入する必要があったのですが、「プログラム参加の動機」「プログラムを通じて得たいこと」など、「王道の質問」を聞かれても、言葉が全く出てこない...

ずーっと質問と睨めっこしていても、時間は無駄に過ぎるばかりなので、DeepLを活用し、

  1. 英語の設問を日本語に翻訳

  2. 日本語で考える

  3. 日本語で考えたものを英語に翻訳

という3ステップを踏んで、なんとかアンケートを提出しました。しかも、普段はパパッと対応する私にしてはあり得ない「締め切り超過」!!!苦笑

そんな訳で、8月頭のコーチングでは、「めっちゃ不安なんです...」と不安な気持ちをマイコーチに聴いてもらいました。

マイコーチと色々と話しているうちに出てきたイメージは、

「崖の上に立っていて、海に飛び込もうとしている自分」

しかも、海の深さも水温も、水の中に何がいるのかも、全く分からない状態で、それでも飛び込もうとしている自分…

ひゃー!!!!そりゃ不安な訳だー!!!

すると、次に浮かんだイメージは、

「足からドボンと飛び込む。そして、自然に浮き上がるのを待つ」

間違っても頭から突っ込んだりはせず、無理矢理浮き上がったりもせず。今の自分にしっくりくるのは、

「自分ができる方法で、可能な範囲で『未知の海』に飛び込み、ひとまず流れに身を任す」

こと。そんな風に自分のスタンスがクリアになり、少し気が楽になりました。

というのも、プログラムのスタートは日曜日の朝10時。殆どの人が前日着のフライトなので、

「何時のフライトで着きます!」
「土曜日の夜にご飯しませんか?」
「日曜日の朝、タクシー・シェアしませんか?」

などなど、WhatsAppを通じ、メンバー間で活発なやり取りが始まっていました。でも、「飛び込む」のか「飛び込まない」のか、「飛び込むとしたら、どう飛び込むのか」スタンスを決めきれず、全く反応できずにいました。

でも、コーチングで「一旦は自分のペースでいく(なので、土曜のディナーはスキップ)」とクリアになり、少しだけ気持ちが落ち着きました。

3冊の本から受け取ったこと

そして、リーダーシップまでの1ヶ月の間に、3冊の本との出会いがありました。読む順番もピッタリとハマっていて、力強いメッセージを受け取り、「導かれている感じ」がありました。

1. 「生きがいの創造」

1冊目は、日本からフランスに戻るフライトの中で読んだ、飯田史彦氏の「生きがいの創造」。マーケティングスクールの先生から、少し前に勧められていた本でした。

この本で印象に残ったのは、「ブレイクスルー思考」

「私たちは決して挫折することはなく、不運に見舞われることもない。一見、挫折に見えることも、不運のように感じられることも、実はすべて、『順調』そのものなのだ」という大前提。

[完全版]生きがいの創造 スピリチュアルな科学研究から読み解く人生のしくみ

「人生で生じるあらゆる出来事には、必ず深い意味や理由がある」
「全ては順調である」

という前提に立つと、視点がグッと深まり、色々なことが繋がっているような感覚がありました。

感じたことの詳細については、こちらに書いています。

2. 「ザ・メンタルモデル」

2冊目が「ザ・メンタルモデル」。家族との夏休みに入ってから読みました。この本は前から気になっていたので、日本帰国時に本屋さんで見かけ、即購入。ただ、なんとなく開く気にならず、そのままになっていました。

でも、読み始めたら、一気に惹き込まれました。今の自分のテーマがくっきりと浮かび上がり、「あぁ、リーダーシップを通じて向き合うテーマのひとつはこれだ!」と感じました。

著者の由佐美加子氏によると、メンタルモデルの類型は4つあり、誰もがいずれかのモデルに当てはまる、とのことです。

  1. 「価値なしモデル」=「私には価値がない」

  2. 「愛なし」モデル=「私は愛されない」

  3. 「ひとりぼっち」モデル=「自分はこの世界で所詮ひとりぼっちだ」

  4. 「欠陥欠損」モデル=「私には何かが決定的に欠けている」

4つのモデルのうち、私は「価値なしモデル」だと思い当たりました。そして、私の「言霊」はなんだろう?!と考えてみました。

その次に大切なのが、メンタルモデルとして持っているその人固有の言霊そのものを、その人の中で探し当てていくことです。

私(著者の由佐美加子氏)のメンタルモデルの類型は「ひとりぼっち」ですが、私のメンタルモデルの言霊は、「いなくなっちゃう」です。この言葉を心の中で感じると、自分の奥にある痛みが触発され、今でも涙が出てくるような感覚になります。メンタルモデルを発見して15年以上もたち、どんなに理解が深まっても、決してこの感覚が自分の中からなくなることがありません。

ザ・メンタルモデル 痛みの分離から統合へ向かう人の進化のテクノロジー

過去の記憶や心の中を探っていて出てきたのが、

「やっぱり認めてもらえない」

という言霊でした。この言葉を感じると、自分の奥にある痛みを感じたし、色々な場面で感じていた痛みも思い出しました。

特に、父親に認めてもらいたいと強く願っていた自分。そして、そのために、自分の「価値」を証明しようと何十年も頑張り続けてきた自分。それなのに、この夏の一時帰国で、またまた全人格を否定されたと感じたことと繋がり、霧の晴れたような感覚がありました。

ずっと「在り方」や「Being」に引き寄せられ、拘り続けているのも、

(「価値なしモデルの人たちの」)その根っこにある痛みは、「自分がただありのままで存在しているだけでは、価値あるものとして認めてはもらえない」という類の、命としてただ存在すること、自分の存在そのものに価値があるという、「あるはず」だった世界が欠損している、という痛み

ザ・メンタルモデル 痛みの分離から統合へ向かう人の進化のテクノロジー

があるからなのか、と腑に落ちました。

そして、これが今回のリトリートの私のテーマか、と思いました。

日本語環境だと、少し「余裕」が出てきた感じはあるけど、英語での会話になると途端に「自分の存在をアピールしないと」という気持ちがとても強くなり、「発言しなきゃ。そうでないと、自分の存在がない」という焦りと不安に襲われる。

だから、スペインでのリーダーシップなのか、と。誰ひとり知っている人のいない状態。メンバーもリーダーも全く知らない。そして、スペインという違う国、英語という違う言語…

これほど「アウェイ」な状況に飛び込み、

「自分はいるだけで価値がある。そして、誰もがいるだけで価値がある」

それを学びに行くんだ、と理解しました。

3. 「催眠ガール2」

「ザ・メンタルモデル」を読んだ後は、深い悲しみに触れたような、古傷がうずくような感じがありました。

そんな中、家族とのバカンスに持ってきたもう一冊の本を開きました。3冊目は、「催眠ガール2」。最近は海外在住ということもあり、本は電子で読んでいたのですが、この本も日本に一時帰国した時に、書籍で購入していました。

実は、この本に出てくる「高田馬場のお師匠さん」は、私のお師匠さんでもあります。2011年頭に永眠された後も、私の中に生き続け、ずっと力強く見守り、私のことを信じ続けてくれているお師匠さんです。

そんなお師匠さんの教えを、大嶋信頼氏が小説にしたのが「催眠ガール」。

本を開いて、まずあとがきを読みました。そこには、全てを肯定する言葉が溢れていて、「ザ・メンタルモデル」で明らかになったヒリヒリとした痛みに、ゆっくりと優しく染み渡っていきました。

自分を責めて何度も心の地面に鍬を入れて耕してきた。

そして、自分に対してかけてきた数々の否定的な言葉が心の肥やしとなって、鍬を入れるたびに心の地面を豊かな大地へと育てていた。

心が傷ついて耕されていればいるほど、催眠スクリプトで無意識のタネがその地面に落ちた時に、涙で潤った大地はすぐに無意識の種子から芽を出させ、その小さな芽はさらなる潤いを求めて心の奥底へと根を張っていく。

催眠ガール2

温かく、力強いメッセージでした。

心が傷ついていればいるほど、心は耕されているんだよ。
豊かな大地となっているんだよ。
だから、大丈夫。
無駄なことは、何ひとつないよ。
全て繋がっているよ。
全て大丈夫なんだよ。

そして、全て順調なんだよ。

ぐるっとひとまわり。1冊目の「生きがいの創造」に見事に繋がりました。

そして、「催眠ガール2」を読みながら、お師匠さんから催眠療法を習っていた時のことを思い出しました。「絶対に催眠になんてかからない!」と私も強く思っていたこと!笑 そして、そんな私にも、お師匠さんはたくさんの種を蒔いてくれていて、それが、私の中にたくさん「ある」ことを感じました。

全てに意味があり、全ては繋がっている。
そう感じました。

リトリート1に向けて

今、ニース空港でバルセロナ行きの飛行機を待ちながら、この文章を打っています。

今朝、起きた時は、不安で不安でしょうがありませんでした。

荷物は足りるかな?!忘れ物はないかな?!ちゃんと辿り着けるかな?明日の朝のタクシー、どうしよう… 考えてみたら、一人での「海外旅行」は久しぶりだな!?喉の痛みはどうなるんだろう!?そして、何が起こるんだろうー????などなど… 苦笑

でも、こうやってnoteを書いていると、少しずつ気持ちが落ち着いてきました。読んだ3冊の本からのメッセージも思い出し、「繋がっている感覚」も蘇ってきました。

CTIリーダーシッププログラム、リトリート1。

なにが起こるか分からないけど、今の私に必要なことが起こると信じて…

いってきます!!!

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