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Bリーグ2022-23シーズン第2節京都ハンナリーズ対FE名古屋の個人的な試合展望

「ココロ、たぎる。」
今季B.LEAGUEのパーパスとして示された言葉だ

野球やサッカーなど他のスポーツとは異なるバスケットだからこそ感じる事ができる心の高揚や一体感
そんなバスケットのシーズンが今季もやってきました

昨季は京都、a滋賀、大阪、島根のアリーナで実況を担当させていただきました。今季も同様に各拠点で実況を担当予定です(本当にありがとうございます。)

今節が今季初めてとなる実況ですがGAME1は松下翔さんが実況を担当し、GAME2のみ私が担当します(解説の山崎さんは両日共に解説されます)

さて、ホームの京都は2節続けて昇格組と対戦します。前節は仙台、今季はFE名古屋。仙台にはGAME1敗戦も、GAME2では立て直し1点差で今季初勝利を得ました

一方昨季圧倒的な強さでB2を勝ち上がったFE名古屋は昨季の昇格組茨城と対戦し開幕から連勝と好スタートを切った。FE名古屋にとってはアウェイ4連戦だが、勢いを持ってホーム開幕戦(VS川崎)を迎えるためにしっかりと勝利を飾りたい一戦だ

修正力が光った京都は今節GAME1から自分たちのバスケを展開したい
昨季は3勝目までが長かった(12/18に連敗を止めて3勝目)降格もある今季はしっかりとスタートから結果で示していきたいところだ

解説:山崎昭史さん
実況:能政夕介(GAME1は松下翔さんが担当されます。私はGAME2のみ担当します)

※加執・修正の可能性もあります

今季の両チームについて(10/7時点)

※GAME1の結果は含まず

京都ハンナリーズ【平均65.5得点(リーグ22位)平均78.5失点(リーグ10位)】1勝1敗で西地区6位

昨日の平均得点は72.9点。失点は81.8点だった
前任の小川伸也HCから今季は25年以上コーチング経験のあるロイ・ラナHCが就任。メンバー、陣容も大きく入れ替わった

大黒柱のサイモンや昨季飛躍を遂げたハーパー、チームを長く支えた内海の引退や永吉、鈴木、細川等多くが移籍した

今季は降格もレギュレーションにある中で、育成と結果の両面で結果が求められるシーズンとなる

仙台戦のGAME1は仙台の高い強度に苦しむ時間が長かった。昨季B2で圧倒した攻守をB1の舞台でも発揮した

立ち上がり苦しんだ京都も徐々にアジャストする。ユトフ、ディアロの17得点、久保田も11得点と複数得点と活躍。しかしながらGAME1はリバウントで相手に14回上回られた。また仙台に良い状態でシュートセレクションを与えてしまい、特に2PのFG成功率で差が大きく開いてしまった

悔しい敗戦だったが、GAME2は入りから守備の強度を上げ、GAME1とは逆の展開で京都が1Qでインサイドを中心に圧倒した
後半はお互いに粘り強い展開が続くが、久保田が今季最多の16得点と2試合連続の2桁得点と活躍を見せ66-65と接戦をモノにし大きな勝利を得た

メンバーも大きく変わり連携面ではまだまだこれからに期待がかかる。しかしながら堅守のFE名古屋をこじあけ、自分たちのリズムでバスケットを展開できるかどうかがカギになる

FE名古屋の石川は3Pのアシストも能力が高く、チームの起点になっている。良い攻撃、良い守備を見せてホームのアドバンテージを活かしていきたい

FE名古屋【平均80.0得点(リーグ12位)平均74.0失点(リーグ6位)】2勝で西地区3位(連勝中)

昨季B2で42勝8敗と大きく崩れることなく東地区優勝。そしてプレーオフも優勝を飾り初のB1リーグで戦くFE名古屋

プレシーズンマッチでも名古屋D相手に勝利を飾るなど今季注目を集めているチームの1つでもある
昨季は平均86.7得点、失点の平均は70点と特に守備は堅守で安定した試合運びが特徴だ

開幕はアウェイで茨城と戦い連勝。GAME1ではランダル、ルーク、ウィリアムズ、ジョーンズ、石川と5名が2桁得点をマーク。インサイド、アウトサイドと効率よく加点をしていた

また、守備面ではリバウンドで優位性を見せ、随所のブロックで流れを自分たちのものにした

GAME2では相手の強度の高い守備に少しリズムに乗れない時間帯もあったが、今季から加入の中村が攻守で存在感を見せた
アウトサイドからのシュートが決まらない時間もあり、リバウンド数では相手に上回られたが、要所で得点を決めて72-69の3点差で勝ち切った

創部65周年記念となる今年。アウェイ4連戦の後は待望のホーム開幕戦が待っている。そこにエナジーを持って戦うために4連勝を目指していきたい

両チームのメンバー編成

■京都ハンナリーズ(HC:ロイ・ラナ)
★ジェロード・ユトフ(外国籍選手)
★水野幹太
小西聖也
★マシュー・ライト(アジア特別枠)
★ティージェー・ロール(外国籍選手)
★小澤智将
久保田義章
★青木龍史
満田丈太郎
★トビンマーカス海舟
★シェック・ディアロ(外国籍選手)
★ザック・モーア
小室昂大

新HCとして育成にも定評があり世界で戦ってきたロイ・ラナHCを招聘。また昨季から残ったのは久保田、満田に加えて特別指定選手として加入していた小西と小室選手の4名のみ
しかしながら実績のあるシェックディアロやチームとして初となるアジア特別枠からマシュー・ライトが加入
日本人プレーヤー含めて若いラインナップとなった今節(チーム最年長がマシューライトの31歳)長いシーズン、成長と勝利の両方を成し遂げたい

■FE名古屋(HC:川辺泰三)
アンドリュー・ランダル
宮崎恭行
ストックマンJr. ケドリック
エヴァンスルーク
林瑛司
宮本一樹
石川海斗
野﨑零也
★中村浩陸
★ジョナサン・ウィリアムズ
相馬卓弥
笹山貴哉
ジェレミー・ジョーンズ
★葛原大智

一方のFE名古屋は昨季からの補強は3名。昨季のメンバーを中心に新戦力の融合を図っていく。昨季は堅守で自分たちのリズムでバスケットを展開してきた。もちろんカテゴリーがかかって上手くいかない時期や時間もあるかもしれないが、昨季積み上げてきた部分からどのように上積みをみせてくれるか楽しみでもある

開幕節はアウェイで茨城と戦い連勝を飾った。GAME2は茨城の守備強度に苦しむ時間もあったが、新加入の中村やエヴァンスルークのダブルダブルの活躍などもあり後半逆転に成功
そこからは大きく崩れることなくペースをキープして連勝を飾った

特に圧巻はDRで2試合の平均は28.5回とリーグ6位。失点数も74.0点とリーグで6番目に少ない数値と昨季の積み上げを体現できた一戦だった

アンドリューランダルは2試合で平均19得点。エヴァンスルークは16得点と得点源に。ルークは3Pも4/9で44.4%とシーズン序盤だが高確率。リバウンドも献身的な欠かせないプレーヤーだ

今季は石川のアシスト力は健在で平均6.5回を記録。京都の久保田も同じく6.5回の平均アシスト数を誇るだけに、PG対決にも注目が集まりそうだ

過去の対戦成績(Bリーグでは初対戦)

FE名古屋は日本リーグからJBL2→NBDL→B2リーグと戦い、昨季B2優勝と昇格を勝ち取りBリーグ発足後初めてB1を舞台に戦う

昨季も群馬がB1昇格から開幕戦で宇都宮に連勝を飾る等、近年B2も非常に高いレベルの水準となっている

その中で今季からB1で戦うFE名古屋は(2勝)仙台は(1勝1敗)と勝利を飾っている

京都との対戦は初となるが、今季京都はHCやメンバーも刷新し、そうした意味では変化の1年となる
一方のFE名古屋は昨季をベースに今季の補強は3人に留めている

GAME1の戦い方、そしてそこからの修正と2戦とも目が離せない戦いになりそうだ

個人的な見どころ

既にバスケットボールキングさんからも試合前の展望が出ています

古巣対戦や関係が近い構図で見ると、FE名古屋の川辺泰三HCはbjリーグ時代の京都に選手として所属(2009-2011)
また京都の青木、ザックモーアは昨季FE名古屋の中村、ストックマンJrケドリックと大阪で共にプレーをしていました
FE名古屋の笹山と京都の満田は名古屋D時代に共にプレー等、親交を温める姿も見えそうです

また今季から加入のジョナサンウィリアムズとジェレミージョーンズはゴンザガ大で共にプレー(八村塁も一緒にプレー)とコンビネーションも楽しみです

京都は前節のGAME2の立ち上がり、試合展開をGAME1から見せていきたい
良い守備から相手のTOを誘発し得点に繋げるシーンもあり、粘り強く戦った

新戦力も多い中で、1つ1つの試合で個人としてもチームとしてもより高みを目指していきたい
昨季からも課題にあったリバウンドはまだ発展途上ではあるが、攻撃の終わり方と攻守の切り替えで優位に立ちたい

FE名古屋はメンバーを大きく変えていない強みはやはりその連携面だ。前節も良い連携は攻守で光っていた
懸念点の1つは強度がより上がるB1でのプレータイムのシェアだ。平均プレータイムが25分を超える選手が5名(ランダル、ルーク、石川、ウィリアムズ、ジョーンズ)
特に帰化選手として欠かせないルークはまだ2試合だけだが約34分コートに立っている(昨季は24:10)
6季ぶりのB1で戦う石川も昨季と同じく長い時間コートに立っている。しかし、GAME2は中村も併用しながら勝利した事をチームにとっては好材料だった
FGの成功率はB1でも健在(現在49.2%の成功率でリーグ6位)また守備面でもブロックショットで流れをつくるなど、攻守でアグレッシブに戦う事ができている

試合のスタートでまずどちらが流れをつくっていくのか?そしてGAME1とGAME2でのアップデートも楽しみにしたい

私は今回GAME2のみの担当ですが、GAME1を楽しみにしつつ、その変化や修正点を丁寧にお伝えできるように準備していきます

週末は是非京都市体育館に。またはバスケットLIVEでお楽しみください!

サポートいただいた内容は今後の記事や取材等に充てさせていただきます。少しでも良い内容をお届けできるようにしていきます。