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2022 JリーグYBCルヴァンカップ グループステージAグループ第1節大分トリニータ対鹿島アントラーズの個人的な見どころを紹介

2022年3月15日(火)はスカパーにてYBCルヴァンカップの実況を担当します。対戦カードは大分トリニータVS鹿島アントラーズの一戦です

ホームの大分は週末のリーグ戦長崎に1-4の敗戦。複数失点とリーグ戦まだ勝利なしという苦しい状況になっています。今季は新型コロナウィルスウィルスの影響を受けていますが、カップ戦で結果を出してリーグ戦にも繋げたい一戦です

一方の鹿島はリーグ戦は金曜日に神戸と対戦し2-0の完勝。こちらも前日に新型コロナウィルスウィルスの感染者のリリースを発表して一部メンバー編成に影響が出ましたが、その中でも攻守でクオリティの高さを見せました

この試合からレネヴァイラー監督が指揮を執る事も発表されており、カップ戦未勝利の鹿島にとっては新監督の初陣でもある大事な一戦になりそうです

カテゴリーは異なりますが、大分はカップ戦でガンバに先制し2-2の引き分けと勝ち点を得ています。大分は中2日、鹿島は中3日のアウェイ戦と共に過密日程ではありますが、その中でタフなゲームに期待をしましょう

※この試合は2月23日(水・祝)開催予定のゲームが延期となって開催されます

(解説:高松大樹さん リポーター:成尾佳代さん 実況:能政夕介)※追記、修正の可能性あります

順位と前節の振り返り(2022年3月14日時点)

大分トリニータ
リーグ戦:0勝2分2敗で勝ち点2の21位 (4得点8失点)
カップ戦:1分の勝ち点1の2位タイ(2得点2失点)

前節はアウェイで長崎と対戦。序盤は相手のミスもあり、三竿雄斗からのクロスを長沢が頭で合わせて先制に成功
しかしその直後にサイドからのクロスをエジガルジュニオ、クリスティアーノの連携で同点に

前半終了間際に長崎はPKを獲得しこれを決めて勝ち越しに成功
後半も長崎はカウンターにサイドからの攻撃で追加点を重ね結果1-4で大分は悔しい敗戦となった

大分は今季新型コロナウィルスウィルスの影響に加え、カップ戦もある事でシーズンスタートから11連戦
今回がその連戦の6試合目となる。更に中2日が3回続く厳しい日程。今日の試合はターンオーバーの可能性も高いが、チーム一丸で勝利を狙いたい

鹿島アントラーズ
リーグ戦:3勝1敗で勝ち点9の4位(6得点3失点)
カップ戦:1敗でグループA4位(0得点1失点)

鹿島は前節金曜日にアウェイで神戸と対戦。新型コロナウィルスウィルスの影響もあり、メンバー編成に影響。
CBは今季初先発のブエノと三竿健斗がコンビを組み、SBは常本が先発だった

その鹿島は強度の高い守備と切り替えの早さで試合の主導権を握る
今季初めてコンビを組んだブエノと三竿の2人でセットプレーから先制に成功

そして後半は高さもある上田のポストプレーからこぼれ球を強烈なシュートで鈴木が追加点を決めた
その後選手交代も行いながら複数得点、無失点でリーグ戦連勝を飾った

鹿島は公式戦5試合指揮をした岩政コーチから、今季指揮を執るレネヴァイラー監督へ引き継がれる
当初は週末のリーグ戦から指揮を執る予定が、隔離期間が短縮されこの試合が初采配となる

リーグ戦好調の鹿島だが、カップ戦ではまだ未勝利。公式戦3連勝と良い流れを掴めるか、選手起用やその変化にも注目したい

過去の対戦戦績(大分5勝・鹿島15勝・引き分け6つ)

過去の対戦成績では鹿島が上回っている。昨季J1で戦った際はお互いのホームでそれぞれ0-0のスコアレスドローという結果だった

ただ、大分からすると11月鹿島ホームの一戦の結果でJ2への降格が確定。今季はJ2を舞台に戦うが、今回の試合で浮上のきっかけを掴みたい

2020年はお互いの相手のホームでそれぞれが勝利している

2020年大分ホーム:1-4で鹿島勝利(大分:高澤 鹿島:エヴェラウド③、伊藤)

2020年鹿島ホーム:2-0で大分勝利(大分:小塚・高澤)

今季初めて対戦する両チーム。三竿兄弟の対決や、古巣対戦となる伊東、両チームのメンバー編成も含めて楽しみな一戦です

今シーズン(2022年シーズン前節まで)の成績

★大分トリニータ(公式戦5試合)
リーグ戦:0勝2分2敗で勝ち点2の21位 (4得点8失点)
カップ戦:1分の勝ち点1の2位タイ(2得点2失点)

先制試合:3試合 0勝1分2敗(3節横浜FC戦、4節長崎戦逆転負け)
先制された試合:2試合 2分
スコアレスドロー:0試合

ホーム: 0勝2分1敗 勝ち点2  4得点  5失点 得失点-1
アウェイ: 0勝1分1敗 勝ち点1 2得点  5失点 得失点-3
※リーグ戦4試合とカップ戦1試合で換算

複数得点:1試合(カップ戦のホームガンバ戦) 
複数失点:3試合 
無失点:0試合(5試合連続失点)
無得点:0試合(5試合連続得点中)

<得点>前半に5得点 後半に1得点
<失点>前半は6失点 後半は4失点

今季は6得点中セットプレーでの得点は3点のみ(カップ戦は2得点ともセットプレーから)
昨季はリーグ戦だけでみると31得点中10得点(32.3%)がセットプレーでの得点だった
高さのある長沢や精度の高いキックが蹴れる下田を上手く生かしていきたい

今季は公式戦全試合で得点を記録も、同じく失点も記録
特に前半の失点が6失点とこの点をメンバー変更があっても集中して臨んでいきたい

★鹿島アントラーズ(公式戦5試合)
リーグ戦:3勝1敗で勝ち点9の4位(6得点3失点)
カップ戦:1敗でグループA4位(0得点1失点)

先制試合:3試合 3勝0分0敗(先制すると負けなし)
先制された試合:2試合(リーグ、カップ戦で1試合ずつ)
スコアレスドロー:なし

ホーム: 1勝0分2敗 勝ち点3  1得点  3失点 得失点-2
アウェイ: 2勝0分0敗 勝ち点6 5得点  1失点 得失点+4
※リーグ戦4試合とカップ戦1試合で換算

今季ここまでアウェイでは負けなし。現在リーグ連勝中。無失点試合も2試合継続中

複数得点:2試合 
複数失点:1試合(2節の川崎F戦) 
無失点:2試合(3節柏戦、4節神戸戦)
無得点:2試合(2節川崎F戦、カップ戦のセレッソ大阪戦)

<得点>前半に3得点 後半に3得点
<失点>前半に4失点 後半は無失点

試合の入り方という点では前半からの失点は気になるも、後半無失点と試合の中での修正が光る
昨季はリーグ戦36失点中前半は12失点と立ち上がりからの集中力も高かった。試合を通じて90分のマネジメントにも注目したい

前節今季はじめてセットプレーから得点を奪った。昨季は62得点中24得点がセットプレー(38.7%)とセットプレーは1つの武器
遠藤や永戸の移籍はあったが、セットプレーからも得点が増えれば更に勝率も向上しそうだ

個人的な見どころ

3/6(VS横浜FC)→3/9(VS水戸)→3/12(VS長崎)そして3/15(VS鹿島)と中2日の試合が3試合とタフな日程が続く

とはいえ11連戦の6試合目。いまだ公式戦勝利がない大分はコンディションを整えつつチーム全員で勝利を飾りたい一戦

まず見どころの1つはメンバー編成。前節は水戸戦から6名メンバーを入れ替えて臨んだ。また、前回のカップ戦(VSG大阪戦)は11名全員を代えて試合に臨んで2-2の引き分けと収穫も得た試合だった

今日の試合も大幅なメンバー変更が予想される。昨季は3-4-2-1を採用して戦っていた大分は今季4-3-3でシーズンをスタート。ボールは保持するも、カウンターや早い切り替えのところから前半での失点が多くなっている

攻守において強度の高い鹿島に対して、球際での粘りが重要になりそうだ。また、水戸戦や長崎戦でもサイドからの攻撃で得点に繋げている。攻守の切り替え部分で集中をしつつ、チャンスを確実にモノにしていきたい

一方の鹿島は先日も新型コロナウィルスウィルスの感染者が出たとリリース。こちらは中3日かつアウェイという事、そして新監督レネヴァイラー氏が指揮を執る中でどのような選手をチョイスするか楽しみな部分でもある

前回のカップ戦はホームでセレッソ大阪と対戦。川崎戦でも良いプレーを見せた中村や、染野、ファンアラーノ、エヴェラウドが先発に名を連ねた

鹿島も連戦が続く中、フル稼働の安西やピトゥカ、土居を休ませたい。フォーメーションは4バックは変わることなく中盤や前線は流動的だ。鹿島らしく球際での強いプレーから自分たちで主導権を握り優位に試合を運びたい

神戸戦では非常に中央が固く、神戸もサイドからボールを繋ぐもなかなか効果的な攻撃ができなかった。鹿島としてはメンバーが変わっても中央で効果的な攻撃をさせることなく、ショートカウンターや早いテンポでの攻撃で勝ち切りたい

個人的な注目選手 ​

カップ戦、そして中2日と3日ということでメンバーが読みにくい中ですが、大分は#33呉屋、鹿島は#35中村を個人的に注目したい

大分は勝利するためには得点が必須。その中で今季水戸戦で初ゴールをマーク。過去長崎では2019年に22得点と結果を残している

過密日程とコンディション調整が難しいシーズン。ケガに泣かされていたシーズンもあっただけにコンディションを整えながら結果を出しチームに勝利を届けたい

そして鹿島は中盤の中村に注目したい。中央大から甲府に進み、大卒ルーキーとなった2020年から主力としてプレー。在籍していた2年間で59試合7得点と確かな実績を残し今季鹿島に加入

攻撃でリズムをつくることができる特徴に加え、鹿島で球際の強さや守備の部分をより学んだと語る中村の攻守における活躍にも注目したい


今日のカップ戦は磐田とFC東京と大分と鹿島のカードになる。またヴィッセル神戸はACLに向けた大事な一戦と火曜日ながら3試合の公式戦がある

新型コロナウィルスウィルスの影響やロシアのウクライナ侵攻など世界情勢はまだまだ不安定ですが、サッカーを楽しめる喜びを感じてもらえるように心を込めて今日の中継に臨みたいと思います


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